2016年は、テレビ、CM、雑誌などなど、さまざまなメディアで日本語ラップを目にする機会が増えました。
主に『フリースタイルダンジョン』や『BAZOOKA!!!高校生RAP選手権』の影響でフリースタイルラップに注目が集まり、ラッパーという存在が大きく知れ渡りました。
そこで、ここでは、これまでKAI-YOU.netで特集してきたさまざまなラッパーさんのインタビューや対談をまとめていきます。
年末年始の落ち着いた頃にでも、読んでみてください。興味を持ったあのラッパーの知られざる一面、もしくは今まで知らなかったラッパーを知る機会になれたら幸いです。
いま最もバトルの見たいラッパーの1人ですが、アーティストとしても頭角を現しています。インタビューでは、美大からラッパーに転身した理由や、彼のヒップホップに対する美学の片鱗を垣間見ることができます。
彼のバトルは、本人は自覚してないかもしれないけど、ただおもしろいだけじゃなくて、普通に胸が熱くなります。
なんとなく、どんなスタンスで活動している方なのかイマイチ掴めていなかったのですが、若くして優勝した「B BOY PARK」で手に入れた栄光が去った後の郵便局員時代の挫折や、ラップをする人の人口を増やそうとする活動の裏側の思いなど、晋平太というラッパーの人となりがうまく伝わる記事になったと思います。
最近では、新曲「ボウズにヒゲ」のフレーズを、EXILEのAKIRAさんがライブなどで歌ったということで、まさかのLDHファンの間でも人気に。いままでにないスタンスからか、同業者から叩かれることも多いSHOさんはなぜ、「ヤクブーツはやめろ」と叫び続けるのか? そこには深い? 理由がありました。
インターネットを中心に広がったネットラップの文化の歩みを紐解き、そして、ネットの変化とともにラップがどのように変化していったのか──インターネットとヒップホップの関係性を学ぶことができます。
一方で、同業者から批判もされやすいのは、人気者ならではの宿命でしょうか。一過性のブームでは終わらせないためにはどうすればいいのか? ヒップホップファン全員が抱えている不安を解消してくれるインタビューです。
ぼくはラッパーに、日常とはかけ離れた行動やかつての自分が憧れていたカリスマ性を求めてしまいがちなのですが、Lick-Gさんは17歳の若さでありながらそんな非日常やカリスマ性を見事に感じさせてくれるラッパーです。
最近はKEN THE 390さん主催のレーベルへの所属も決定したようで、今後、アーティストとしての成長が期待されます。
海外で流行していたミックステープという手法をいち早く取り入れ、いまではインターネットの文脈で語られることの多いAKLOさんのインターネットとの付き合い方、そして、ヒップホップをゲームに捉えた彼なりの価値観が語られています。
いまでは同番組のモンスターとして出演するDOTAMAさん、そしてDOTAMAさんの盟友であり、ポニーキャニオンよりメジャーデビューを果たしたハハノシキュウさんが、10年前のフリースタイルラップバトルの状況や辿ってきた歴史、深い世界を教える企画です。
ヒップホップとの馴れ初めから、フリースタイルラップバトルの王者ならではの苦悩。そして、ブームに対する葛藤などが語られています。
そこで優勝こそ逃しているものの、関西のヒーローとして大きな人気を獲得していたのがかしわさんとEINSHTEIN(アインシュタイン)さんです。
大阪のヒップホップ事情や当時の急な人気への戸惑い、そして、10代のラッパーが考えるヒップホップの価値観は大変興味深いものがあります。
ACEさんがヒップホップをはじめるきっかけとなった日本のTVアニメの話や、国籍の違いによる差別。そして、彼が抱く夢──ACEというラッパーの人となりを、より一層感じることができます。
そして、2014年当時、KADOKAWAが展開するライトノベルレーベル・電撃文庫の小説公募新人賞「第20回電撃小説大賞」の金賞に輝いたライトノベル『韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-』の作者・真代屋秀晃さんの鼎談です。
ラノベは、フリースタイルラップバトルを題材としていて、特殊なマイクを使うことで、「ここからはじまる黙示録、悪人どもを即死末」など、ラップしたライムを魔法で具現化し、相手に攻撃することができるという設定。
2014年10月に発売された第3巻で物語は完結していますが、もし、知名度が広がった今年や来年に発表されていれば、もっと大きなアクションが起きていたかも……? と想像してしまいます。
「フリースタイルダンジョン」の影響もあると思いますが、2015年、2016年と毎日のように多くのアクセスが集まるくらい、長く読まれている記事です。
SNSでは「川崎の土地柄なのか、元々小学校に入学して間もない頃から、先生たちが運動会の出し物でラップをしているような環境で育ったので」という一文に反応されている方が多かったです。
川崎の特殊な環境で育ち、ヒップホップに救われるまでの彼の生い立ちを感じることができます。
また、GOMESSさんが所属する音楽プロダクション・Low High Who? Productionの代表であるParanelさんが「GOMESSくんに対する注目って、どうしても自閉症という点に集まってしまっている。当然、そのイメージにいつまでも留まっていてはいけなくて、本当の彼の本質は、演出や演技の力が強いところなんですよ」と語っているように、いまではヒップホップの枠にとらわれない音楽を生み出し、多彩な表現力で多くの人を魅了しています。
フリースタイルラップバトルで知名度を広げたHIYADAMさんですが、いち早くバトルからは距離を置き、音源に力を注いでいました。
また、このインタビューでは「ラップだけでは生き残れない」とも語っていて、17歳の時からラッパーとしてのあらゆる可能性を考えていたことがうかがえます。
ここからは、2016年、特に反響の大きかった多種多様な記事を一挙まとめていきます。まだまだヒップホップのことが知りたい! という方はぜひ、ゆっくりと読んでみてください。
主に『フリースタイルダンジョン』や『BAZOOKA!!!高校生RAP選手権』の影響でフリースタイルラップに注目が集まり、ラッパーという存在が大きく知れ渡りました。
そこで、ここでは、これまでKAI-YOU.netで特集してきたさまざまなラッパーさんのインタビューや対談をまとめていきます。
年末年始の落ち着いた頃にでも、読んでみてください。興味を持ったあのラッパーの知られざる一面、もしくは今まで知らなかったラッパーを知る機会になれたら幸いです。
2016年
呂布カルマ
観客の想像を超える独特の言葉のチョイスや言い回し、そして説得力あるライムで見るものを惹きつける呂布カルマさん。いま最もバトルの見たいラッパーの1人ですが、アーティストとしても頭角を現しています。インタビューでは、美大からラッパーに転身した理由や、彼のヒップホップに対する美学の片鱗を垣間見ることができます。
Amateras
スキルとか強さとかを抜きにして、いま一番おもしろいラッパーなのではないでしょうか。お金持ち、高学歴といったコンプレックスを逆にラップで武器にして、「ユーモアで笑いをとろう!」「エンターテイメントをつくろう!」と言い放つ多彩なラッパーです。彼のバトルは、本人は自覚してないかもしれないけど、ただおもしろいだけじゃなくて、普通に胸が熱くなります。
晋平太
今年、「フリースタイルダンジョン」の審査員降板やドリーミュージックアーティストマネジメントへの所属、「ULTIMATE MC BATTLE」総合司会の引退など、さまざまな出来事がありました。なんとなく、どんなスタンスで活動している方なのかイマイチ掴めていなかったのですが、若くして優勝した「B BOY PARK」で手に入れた栄光が去った後の郵便局員時代の挫折や、ラップをする人の人口を増やそうとする活動の裏側の思いなど、晋平太というラッパーの人となりがうまく伝わる記事になったと思います。
SHO
アメリカ西海岸の大物ラッパー・The Gameさんのレーベル・The Black Wall Streetの一員として活動していたSHOさんですが、いまでは「ヤクブーツはやめろ」のフレーズで知られるYouTuber的な側面を持つエンターテイナーとして知名度を広げています。最近では、新曲「ボウズにヒゲ」のフレーズを、EXILEのAKIRAさんがライブなどで歌ったということで、まさかのLDHファンの間でも人気に。いままでにないスタンスからか、同業者から叩かれることも多いSHOさんはなぜ、「ヤクブーツはやめろ」と叫び続けるのか? そこには深い? 理由がありました。
Jinmenusagi
ニコニコ動画に端を発する「ニコラップ」などの文脈から語られることの多いネットラップと言われるシーンの現状を俯瞰した貴重なインタビュー。インターネットを中心に広がったネットラップの文化の歩みを紐解き、そして、ネットの変化とともにラップがどのように変化していったのか──インターネットとヒップホップの関係性を学ぶことができます。
ACE
今年のフリースタイルラップブームで最も活躍したラッパーではないでしょうか。メディアへの露出やSNSの積極的な活用で多くのファンを集めています。一方で、同業者から批判もされやすいのは、人気者ならではの宿命でしょうか。一過性のブームでは終わらせないためにはどうすればいいのか? ヒップホップファン全員が抱えている不安を解消してくれるインタビューです。
Lick-G
「これは言わないほうがいいよな……」ということを、臆することなく相手に120%のパンチラインでぶつけてくれるLick-Gさん。ぼくはラッパーに、日常とはかけ離れた行動やかつての自分が憧れていたカリスマ性を求めてしまいがちなのですが、Lick-Gさんは17歳の若さでありながらそんな非日常やカリスマ性を見事に感じさせてくれるラッパーです。
最近はKEN THE 390さん主催のレーベルへの所属も決定したようで、今後、アーティストとしての成長が期待されます。
AKLO
2016年の日本語ラップ、屈指の名曲と言ってもいい「McLaren」のMVを手がけた映像作家・大月壮さんとAKLOさんの対談。海外で流行していたミックステープという手法をいち早く取り入れ、いまではインターネットの文脈で語られることの多いAKLOさんのインターネットとの付き合い方、そして、ヒップホップをゲームに捉えた彼なりの価値観が語られています。
DOTAMA&ハハノシキュウ
「フリースタイルダンジョン」でフリースタイルラップバトルに興味を持った一般女性と、バトルMCたちによる座談会。いまでは同番組のモンスターとして出演するDOTAMAさん、そしてDOTAMAさんの盟友であり、ポニーキャニオンよりメジャーデビューを果たしたハハノシキュウさんが、10年前のフリースタイルラップバトルの状況や辿ってきた歴史、深い世界を教える企画です。
R-指定
『フリースタイルダンジョン』で見せつける絶対王者としての圧倒的な実力のほか、DJ松永さんとのユニット・Creepy Nutsとしても大きな飛躍を果たしたR-指定さん。ヒップホップとの馴れ初めから、フリースタイルラップバトルの王者ならではの苦悩。そして、ブームに対する葛藤などが語られています。
2015年・2014年
かしわ×EINSHTEIN
フリースタイルラップバトルが注目されるきっかけとなった「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」。そこで優勝こそ逃しているものの、関西のヒーローとして大きな人気を獲得していたのがかしわさんとEINSHTEIN(アインシュタイン)さんです。
大阪のヒップホップ事情や当時の急な人気への戸惑い、そして、10代のラッパーが考えるヒップホップの価値観は大変興味深いものがあります。
ACE
先に紹介したインタビューから2年前の記事。ACEさんがヒップホップをはじめるきっかけとなった日本のTVアニメの話や、国籍の違いによる差別。そして、彼が抱く夢──ACEというラッパーの人となりを、より一層感じることができます。
MC正社員×DOTAMA
フリースタイルラップバトルの大会「戦極MCBATTLE」を主催するMC正社員さんと、いまや時の人となったDOTAMAさん。そして、2014年当時、KADOKAWAが展開するライトノベルレーベル・電撃文庫の小説公募新人賞「第20回電撃小説大賞」の金賞に輝いたライトノベル『韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-』の作者・真代屋秀晃さんの鼎談です。
ラノベは、フリースタイルラップバトルを題材としていて、特殊なマイクを使うことで、「ここからはじまる黙示録、悪人どもを即死末」など、ラップしたライムを魔法で具現化し、相手に攻撃することができるという設定。
2014年10月に発売された第3巻で物語は完結していますが、もし、知名度が広がった今年や来年に発表されていれば、もっと大きなアクションが起きていたかも……? と想像してしまいます。
T-PABLOW
掲載したのは2014年3月で、第5回「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」の直前、ちょうど彼がBAD HOPとしての活動を発表しはじめていた時期です。「フリースタイルダンジョン」の影響もあると思いますが、2015年、2016年と毎日のように多くのアクセスが集まるくらい、長く読まれている記事です。
SNSでは「川崎の土地柄なのか、元々小学校に入学して間もない頃から、先生たちが運動会の出し物でラップをしているような環境で育ったので」という一文に反応されている方が多かったです。
川崎の特殊な環境で育ち、ヒップホップに救われるまでの彼の生い立ちを感じることができます。
GOMESS
自閉症という特異なバックグラウンドを持ち、孤独を感じていたGOMESSさんですが、「お前は引きこもりで孤独だって言ってるけど、この場にいる奴らは全員お前のことわかってるし、お前がラッパーである以上、お前は1人じゃない」という晋平太さんの言葉で、地獄から抜け出せたといいます。また、GOMESSさんが所属する音楽プロダクション・Low High Who? Productionの代表であるParanelさんが「GOMESSくんに対する注目って、どうしても自閉症という点に集まってしまっている。当然、そのイメージにいつまでも留まっていてはいけなくて、本当の彼の本質は、演出や演技の力が強いところなんですよ」と語っているように、いまではヒップホップの枠にとらわれない音楽を生み出し、多彩な表現力で多くの人を魅了しています。
HIYADAM
KAI-YOU.netにはじめて登場してくれたラッパーがHIYADAMさんでした。第3回「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」の優勝者です。フリースタイルラップバトルで知名度を広げたHIYADAMさんですが、いち早くバトルからは距離を置き、音源に力を注いでいました。
また、このインタビューでは「ラップだけでは生き残れない」とも語っていて、17歳の時からラッパーとしてのあらゆる可能性を考えていたことがうかがえます。
2016年よく読まれたヒップホップ関連記事
ここまで、インタビューや対談記事をざっと紹介してきましたが、特に今年のKAI-YOU.netでは、ハハノシキュウさんのフリースタイルラップバトル連載からはじまり、たくさんのヒップホップに関連するコラムやレポート記事が掲載されてきました。ここからは、2016年、特に反響の大きかった多種多様な記事を一挙まとめていきます。まだまだヒップホップのことが知りたい! という方はぜひ、ゆっくりと読んでみてください。
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日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
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