JJJ、名盤3作が受注限定で再プレス 急逝したラッパーの足跡を辿るリイシュー

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米村 智水
JJJ、名盤3作が受注限定で再プレス 急逝したラッパーの足跡を辿るリイシュー
JJJ、名盤3作が受注限定で再プレス 急逝したラッパーの足跡を辿るリイシュー

JJJ『HIKARI』

ラッパー・JJJさんがこれまでにリリースしたアルバム『Yacht Club』『HIKARI』『MAKTUB』のアナログ盤が、受注限定生産で再プレスされることが発表された。

予約受付は5月16日(木)正午まで。発売は今夏が予定されている。

今回の再プレスは、いずれの作品も入手困難な状態が続いていた中で、ファンからの要望に応える形で実現。突然の訃報によりこの世を去ったJJJさんの音楽に、あらためて向き合う機会となる。

JJJ、3枚のソロアルバムが揃ってアナログ化

再プレスが決定したのは、2014年にリリースされた1stアルバム『Yacht Club』、2017年の2ndアルバム『HIKARI』、そして2023年リリースの『MAKTUB』と名付けられた3枚のソロアルバム。

JJJ『Yacht Club』

いずれもA面/B面の2LP仕様で、ゲストにはKID FRESINOさん、5LACKさん、Campanellaさんら、JJJさんの盟友たちが客演に名を連ねている。

『HIKARI』は、ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文さんが主催する音楽賞「Apple Vinegar Music Award」にて大賞を受賞。独特の浮遊感とストイックなリリックで、ヒップホップの枠を超えた評価を獲得した。

また、ソロアルバムとしては最新作となる『MAKTUB』では、トラップやエレクトロなどの要素を取り入れ、より多彩なサウンドアプローチを展開。JJJさんの音楽的な成熟と挑戦を象徴するような作品となっている。

JJJ『MAKTUB』

プロデューサー/ビートメイカーとしても異才を発揮したJJJ

JJJさんは1989年生まれ、神奈川県川崎市出身のビートメイカー/プロデューサー/ラッパー/DJ。

2013年2月、febb as Young Masonさん、KID FRESINOさんと共に結成したFla$hBackSのアルバム『FL$8KS』で鮮烈なデビューを果たした。翌年11月にはソロ・ファーストアルバム『Yacht Club』を発表。

その後も精力的に楽曲をリリースしつつ、2017年には2ndアルバム『HIKARI』を、2023年には3rdアルバム『MAKTUB』を発表。

直近では、2025年6月から7月にかけてライブツアー「the light tour」を開催する予定だったが、4月13日に亡くなったことが、SPACE SHOWER MUSICなどにより報じられた。享年35。

また、5月24日(土)・25日(日)に千葉・幕張メッセ国際展示場で開催されるヒップホップフェス「POP YOURS 2025」で2日目のヘッドライナーにもラインナップ。

「POP YOURS 2025」当日のプログラム変更などの対応については、詳細が決まり次第公式サイトおよびSNSでアナウンスされるという。


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