結婚の未来とは? 男女関係を追い続けるフリーライターとマッチングアプリ代表が語る、結婚制度の限界

  • タイアップ
  • 0
KAI-YOU編集部_情報社会部門
結婚の未来とは? 男女関係を追い続けるフリーライターとマッチングアプリ代表が語る、結婚制度の限界
結婚の未来とは? 男女関係を追い続けるフリーライターとマッチングアプリ代表が語る、結婚制度の限界

ライターの亀山早苗さん(左)と「ヒールメイト」運営会社代表の磯野妙子さん(右)

結婚ってなんだろう?

YouTuberのヒカルさんと実業家・進撃のノアさんの“オープンマリッジ”が大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。二人は交際0日で結婚、半年で離婚したけど、日本でも最近「ポリアモリー」(※)や「オープンマリッジ」(※)といった関係性も知られるようになってきた。

現代社会と結婚制度──何かがズレてきているのかもしれない。

今回は、夫婦/恋人間のパートナーシップに関する取材経験や著書を多く持つライターの亀山早苗さんと、既婚者専用マッチングアプリ/コミュニティ「Healmate(ヒールメイト)」を運営するレゾンデートル株式会社代表・磯野妙子さんの対談を実施。

結婚・不倫・離婚の是非を裁くわけでも、既婚者専用マッチングアプリを推奨するわけでもない──“今の結婚制度がしんどい人もいる”と話す二人と共に、結婚という人と人との関係性について考えてみたい。

※ポリアモリー:関係者全員の合意を得たうえで、複数の人と恋愛関係を結ぶ恋愛スタイル。
※オープンマリッジ:相互の合意の下に夫婦間以外の恋愛的・性的な関係が開かれている結婚の形。

取材・文:亀山早苗 リード文・編集:KAI-YOU編集部 写真:宇佐美亮

看護師から“既婚者専用マッチングアプリ”の創業者へ

2025年も芸能人の不倫がいくつか話題になった。

四半世紀にわたって、筆者は一般の人々の不倫の取材を続けているが、年々、人は他者の「不倫」に厳しくなっている。とはいえ、実は誰であっても「不倫の恋」にはまる可能性はある。男女がいるところ(同性同士も含めて)、恋は起こりうるものなのだ。

数年前から「既婚者専用マッチングアプリ」が増加しているのは気になっていた。結婚している人が恋に落ちるのはわかるが、それはあくまで偶然の出来事──わざわざアプリで相手を探す必要があるのだろうかと思っていた。

一方で、結婚生活に行き詰まりを感じている人たちにとって、誰かと知り合い、気持ちを共有できることは救いにもなる。出会いが必ずしも不倫を生むとは限らないからだ。

そこで、24時間365日パトロールを謳い、既婚者専用マッチングアプリとして注目を集める「ヒールメイト」の創業者・磯野妙子さんに話を聞いてみたくなった。

既婚者専用マッチングアプリ/コミュニティ「Healmate(ヒールメイト)」

亀山 磯野さんは4年前にヒールメイトを設立されたそうですが、何かきっかけはあったんですか?

磯野 私は10年間、看護師として働いていたんですが、結婚を機に専業主婦になりました。ただ、だんだん夫との関係が変わってきまして……。自立したい思いはあったけど、子ども二人の面倒を見ながら看護師として働くのは経済的にも精神的にも難しい。

私は父に「女の幸せは結婚だ。看護師なんてやっている場合じゃない」と言われ続けて育ったので、そういう価値観に囚われているところもあって、夫との不仲も自分の自立についても、誰にも相談できなかった。既婚者マッチングアプリに登録してみても、相談できる相手には巡り会えなかったんです。

夫婦関係で傷ついているのに、メッセージのやり取りの段階からあからさまに体目的の男性ばかりで、心ない言葉を投げられてさらに傷つけられる……それで、心の拠りどころになるような場をつくれないかと思ったのが発端です。

亀山 磯野さんご自身はその後、どうなったんですか?

磯野 別居して、今は離婚に向けて話し合いの最中です。

亀山 おお、結局、自立する道を選択されたんですね。

恋愛や友人──性的な関係ではない第二の空間の必要性

磯野 亀山さんは、既婚者専用マッチングアプリをどうご覧になっていますか?

亀山 私はずっとフリーランスでライターをしていて、恋愛がひとつのテーマだったので不倫にも行き着いたんです。携帯やスマホが登場して、不倫も時代の変化とともに変わってきたなとは思っていました。

ただ、不倫も恋のひとつ。恋はわざわざ探すものではないと感じていたから、マッチングアプリについては、なんとなく見て見ぬフリをしてきた(笑)。不倫の恋ならではの葛藤や、極端な言い方だけど“命がけ”な感じに心動かされることが多かったから。

ただ、最近は少し考えが変わりました。たまたま恋に落ちる人もいれば、磯野さんがおっしゃったように結婚生活の中でやりきれない思いを抱えていたり、離婚したいけど経済的にできなかったりする人たちが、息抜きや救いの場を求めているケースもある。だから、マッチングアプリでの出会いもありなのかもと思っています。

磯野 マッチングアプリを運営している私が言うのも変ですが……私自身もそう思っています──恋をするなら本気でしたほうがいいと。だから「ヒールメイト」は第二の人生を求められる場としてつくったつもりでした。

ただ、実際にはいろいろな方がいます。恋愛を求める方、性的な関係のないセカンドパートナーを求める方、友人を求める方、心の深いところで共感し合いたい方……。とはいえ、軽く遊べる場、女性が傷つく場にだけはしたくないので、男性も女性も体目的の方は強制退会という措置をとらせていただいています。

「ヒールメイト」と他のマッチングアプリの違い

亀山 なかなかシステムが厳しいですよね。サービス内を24時間365日体制で、人的に監視/パトロールしていると聞いて驚きました。

磯野 そこはきっちりやらないと。女性を傷つける場であってはならないので。「ヒールメイト」では、異性同士でも同性同士でもグループ付き合いができる場があるので、みんなでカラオケに行ったりゴルフをしたりと、そういう楽しみ方をされている人も多いですね。

亀山 それっていいですよね。大人になると、なかなか利害関係抜きの友人、しかもグループ付き合いってできないですもんね。

1
2
3
この記事どう思う?

この記事どう思う?

様々な出会いの形について考える

「ホストの売掛金廃止は意味ない」歌舞伎町を知るラッパーとホス狂ライターのガチ本音

「ホストの売掛金廃止は意味ない」歌舞伎町を知るラッパーとホス狂ライターのガチ本音

トー横、闇カルチャー、立ちんぼ、頂き女子りりちゃん、パパ活、ホス狂──これらの言葉を、ニュースで見ない日はない。新宿歌舞伎町という魔境を巡って、近年、痛ましい事件も増えている。ルポ:トー横#2 路上売春”交縁”とは結果、社会問題となってその闇にメスが...

premium.kai-you.net
モテテクはAIにおまかせの時代へ ChatGPTで婚活プロフィールを添削.jpg

モテテクはAIにおまかせの時代へ ChatGPTで婚活プロフィールを添削

「自分の魅力ってなんだろう?」そう思っているあなた……もしかしたらその悩み、AIが解決してくれるかもしれません。 YouTubeの広告などでもお馴染みのマッチングアプリ「タップル」が、AIによるプロフィール文の添削機能の利用者数が1週間で5000人を突破したと報告しました。 同機能にはOpenAI社が開…

kai-you.net
「恋愛観」や「結婚制度」に縛られすぎてない? 既婚者マッチングアプリ「カドル」の挑戦.jpg

「恋愛観」や「結婚制度」に縛られすぎてない? 既婚者マッチングアプリ「カドル」の挑戦

「伝統的な家族観」という言葉を耳にすることがある。それは多くの場合、異性間での一夫一婦による結婚という形式を指している。 そしてその言葉は、変わろうとする社会の兆しや、日本ではマイノリティである価値観や性的志向を持つ人の声を塞ごうとする時にも、良いように使われてきた。 日本社会ではむしろ、この…

kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。