概要
歌い手の活動は、歌唱力や音楽センスの向上を目指す一方で、視聴者とのコミュニケーションも重視される。これは、プラットフォームにおけるコメントやリクエストに応えたり、ファンとの交流を深めるためのライブ配信やオフ会などが行われることからもうかがえる。
当初は「(インターネット上で活動する)アニメソングやボカロソングのカバー楽曲を中心に行うアマチュアの歌手」という意味合いが強かったが、人気の歌い手は続々とメジャーデビューやオリジナルアルバムのリリースを果たし、商業的にも成功を収めている歌い手も少なくない。
起源と歴史
ニコニコ動画のタグカテゴリ「歌ってみた」を配信した動画のことを「歌ってみた動画」呼び、そこから転じて「歌ってみた」を中心に活躍するアマチュア歌手を「歌い手」と呼ばれるようになった。2007年頃よりこの呼称は自然に発生する。
2007年8月にVOCALOIDライブラリの初音ミクが登場して以降は、「ボカロP」が制作したボカロ曲を二次創作としてカバーし活動するアマチュアシンガー(歌い手)が増加。
2007年12月にryoがニコニコ動画に投稿した楽曲『メルト』は、halyosyやガゼルなど当時活動していた多数の歌い手にカバーされ、「歌ってみた」の人気を勢いづけるきっかけとなった。
VOCALOID文化とともに、それを歌う「歌い手」文化が相互に作用し、ニコニコ動画やYouTubeで人気ジャンルとして成長していった。
また、日本におけるバーチャルシンガー文化の一翼も担っており、顔出しを基本的に行わない、アバターのような絵を用いた活動を行うなど、VTuberジャンルとの境界が融和しつつある。
有名な歌い手
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