
ミッドサマー
みっどさまー
『ミッドサマー』(Midsommar)は、2019年に公開されたアメリカ合衆国のフォークホラー映画である。監督・脚本はアリ・アスター、主演はフローレンス・ピュー。配給はA24。アスターにとっては長編映画『ヘレディタリー/継承』(2018年)に続く2作目の監督作品である。
本作は、スウェーデンの奥地で行われる夏至祭に参加した若者たちが、やがて恐るべき異文化的儀式に巻き込まれていく様を描いた心理ホラー映画である。北欧神話や異教の風習、フェスティバル文化への着想を得ており、白昼の明るさの中で展開するホラーとしても注目を集めた。

あらすじ
アメリカ人の女子大学生ダニ・アードールは、家族を悲劇的な事件で失ったトラウマを抱えていた。恋人のクリスチャンとの関係も冷え切っていたが、彼の友人たちがスウェーデンの奥地で開催される90年に一度の夏至祭へ旅行する計画に、彼女も同行することになる。
彼らが到着したのは、外界と隔絶された田舎のコミューン「ホルガ」。そこでは一見のどかな伝統儀式が行われていたが、やがてその祭りが血と狂気にまみれたカルト的な儀式であることが明らかになっていく。
徐々に正気を失い、友人たちが次々と姿を消すなか、ダニはこの共同体の一員として「女王」に選ばれ、驚くべき決断を下す。
評価
『ミッドサマー』は批評家からおおむね好意的に受け入れられた。Rotten Tomatoesでは83%の支持率(平均スコア7.6/10)を記録し、演出、美術、音楽、ピューの演技が特に高く評価された。
一方で、上映時間の長さや、露骨な描写への賛否も分かれた。一般的には「明るいホラー」「破局の寓話」「現代的フォークホラー」として位置づけられている。
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