「やっぱりスケベですよね、声が」──稀代のサウンドプロデューサー/コンポーザー/DJ・TAKU INOUEさんにそう言わしめるのは、22歳の現役大学生シンガーソングライター・れんさん。
儚さとあたたかさ、そして吐息混じりの艶感ある歌声で、切ない楽曲の世界観を表現する気鋭のアーティストだ。
SNS総フォロワー数は150万人、ストリーミング総再生回数は1.1億回を突破。数字の面でも確かな実績を残しているが、それだけでは表しきれない妖しく透き通った魅力の持ち主である。
れん(シンガーソングライター)
そんなれんさんが2025年11月、「元々大ファンだった」というTAKU INOUEさんとタッグを組み、初のコラボレーション楽曲「Last Parade」を発表した。
本楽曲では、共にトイズファクトリーに所属する両者の才能がスパーク。れんさんの新たな地平を拓くニューアンセムに仕上がっている。
TAKU INOUE(サウンドプロデューサー/コンポーザー/DJ)
今回は2人に、互いの魅力を存分に語り尽くしてもらうとともに、世間を席巻しつつあるスケベもとい“メロい”男性シンガーについても深堀りしてもらった。
目次
取材/文:オグマフミヤ 編集:都築陵佑 写真:鈴木一平
現役大学生シンガー・れん×稀代のトラックメイカー・TAKU INOUE
──れんさんは元々、TAKU INOUEさんの大ファンだったと聞いています。今回のコラボ楽曲の制作は、念願叶ってといったところでしょうか?
れん トイズファクトリーに入る上で、もちろんいつかは一緒にお仕事できたらと思ってました。でも、まさかこんなに早く実現するとは思っていなくて。だからもう悔いはないかも……?
TAKU INOUE 早い早い(笑)。まだ全然やることいっぱいあるよ。
──改めて、ファンになったきっかけを教えてください。
れん イノタク(=TAKU INOUE)さんは知り合いのアーティストさんたちともお仕事されていたので、もちろんお名前は存じ上げていたんですが、意識したきっかけはシャッフル再生で流れてきた「ライツオフ(feat. なとり)」を聴いたときでした。
「え? 何だこのオシャンティーなサウンド?!」ってビックリしちゃって、そこからもう大ファンなんです。
TAKU INOUE 嬉しいねえ。
──逆に、TAKU INOUEさんはれんさんにどのような印象を持たれていましたか?
TAKU INOUE トイズファクトリーに入る新人アーティストとして紹介してもらって、そこから色々曲を聴いて、この前ライブも観させてもらったんですが、もうとにかく歌が上手い。もう何百万回言われているかわかんないんですけど(笑)。
れん いやいや(笑)。
TAKU INOUE 加えて、楽曲の世界観をすごく大事にしているという印象も感じました。あとライブで驚いたのは、男性のお客さんも多かったことです。
バラードやロマンティックなラブソングが印象的だったので女性のファンが多いのかなと思っていたんですけど、男性のファンの心もしっかり掴んでいて。
観客もみんな盛り上がっていていいライブでした。これは多分、れんくんご本人の魅力のなせる業ですね。
──特に印象的な楽曲はありますか?
TAKU INOUE Spotifyで一番再生されている「最低」はもともと良い曲だと思っていたんですが、れんくんと直接話した時に歌詞の制作秘話を聞いて。
改めて曲を聞き直すと解像度が増して、より深く愛せるようになりました。
れん その裏話、公の場ではお話できないやつじゃないですか(笑)。何も記事に書けない(笑)。
TAKU INOUE「やっぱりスケベですよね、声が」
──今回のコラボ楽曲「Last Parade」は、「れん & TAKU INOUE」とアーティスト名に2人の名前が併記される形となりました。制作はどのように進んだのでしょう?
れん コラボ楽曲を制作するにあたって、イノタクさんの家にお邪魔させていただきまして。そこで、僕がこれまでつくってきた楽曲に丸サ進行(※)系の曲がないという話をして……。
(※)丸サ進行(Just The Two of Us進行):Vmaj7→III7→VIm7→I7(Vm7/Ⅰ7)。椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」やGrover Washington Jr.さんの楽曲「just the Two of Us」などで使用されている、有名コード進行のひとつ。
れん & TAKU INOUE「Last Parade」ジャケット写真
TAKU INOUE まず僕が8小節くらいのループをつくって、れんくんにAメロ・Bメロを乗せてもらいました。それを受けて、今度は僕がサビをつくった感じですね。
れん トラックを先につくってからメロディを考えたことはなかったので新鮮でした。最初にいただいたループの時点で、もうイノタクさんのイズムが感じられて。その中でどう僕っぽさも出していくかはすごく意識しましたね。
TAKU INOUE そのおかげか、すごくサビに繋げやすいAメロ・Bメロをつくってくれたから、サビも書きやすかったですね。
こういうつくり方がはじめてとは思えないくらいスムーズでしたし、やっぱりそういった勘所も優れているなと改めて感じました。
──これまで数多くのシンガーとコラボしてきたTAKU INOUEさんから見て、れんさんの歌声はどう感じられましたか?
TAKU INOUE やっぱりスケベですよね、声が。
れん スケベって言われちゃった(笑)。ありがたい(笑)。
TAKU INOUE なとりくんとか春野くんとかもそうなんですけど、こと男性シンガーに関しては、こういうスケベな声をしてる人がめちゃくちゃ好きなんですよ。
なので、今回の曲もすごいつくりやすかったですし、こういう美しい男の歌を聴きたいって気持ちを素直に曝け出すことができました。
──(笑)。“スケベ”という表現は“メロい”に言い換えられればと思いますが、とにかく魅力的ということですね。
TAKU INOUE 歌声だけじゃなくて、ライブの時のMCの声もすごい良いんですよ。売れるヤツの声というか倍音があるというか。聴いているとボーっと来るんですよね。
喋り声を好きになるって本当に珍しくて。声優の釘宮理恵さんとなとりくんの2人だけだったんですが、そこに3人目としてれんくんも加わりました。
れん すごいメンバーじゃないですか! 嬉しいです。
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楽曲情報
れん&TAKU INOUE「Last Parade」
- リリース
- 2025年11月14日
- 作詞・作曲
- れん, TAKU INOUE
- 編曲
- TAKU INOUE
関連リンク
れん
シンガーソングライター
2003年6月生まれ。SNS総フォロワー数は150万人、ストリーミング総再生回数は 1.1 億回を突破。一度聴いたら忘れられない、 強さと優しさを帯びた唯一無二の歌声を持つ。 「誰かにそっと寄りそう」というテーマのもとに紡ぎだされるそのメロディーと切ない歌詞の世界観は、若い世代を筆頭に聴く人全てを魅了し続けている。
2021年9月に自身初となるオリジナル楽曲 「嫌いになれない」を配信リリース。
以降も積極的に楽曲リリースを重ね、同年リリースした「最低」 「空っぽ」が、各サブスクリプションサービスにてバイラルヒットを現在も記録中。
Spotify が躍進を期待するネクストブレイクアーティスト企画「RADAR: Early Noise2023」に選出。 2024年11月には全国7都市での初ライブツアー 「れん ONEMAN LIVE TOUR 2024-Dulcet-」を開催。ファイナルとなる東京・Zepp Shinjuku 公演を含む全公演をソールドアウトさせた。
2025年は全国8都市にて「れん ONEMAN LIVE TOUR 2025 -Molt-」、さらに杭州・上海・ソウル・台北の海外4都市でもワンマンライブツアーを開催。 なかにはチケットがわずか15分で完売する都市もあるなど、国内外問わずライブパフォーマンスでの注目を集めている。
TAKU INOUE
サウンドプロデューサー / コンポーザー / DJ
「アイドルマスター」シリーズや任天堂と Cygames によるアクションRPG アプリ「ドラガリアロスト」などゲームの楽曲をはじめ、ano、DAOKO、 Eve、 星街すいせいといったアーティストのサウンドプロデュースや楽曲提供を担当する。
2021 年に TOY'S FACTORY 内のレーベル・VIA より 「3時12分 / TAKU INOUE & 星街すいせい」でメジャーデビュー。
2022年に星街すいせいとのプロジェクト・Midnight Grand Orchestraを始動。
7月に1stミニアルバム 「Overture」 を発売し8月にVIRTUAL LIVE「Overture」を開催。 2023年12月13日には新曲「夜を待つよ」や「Midnight Mission」等を収録した2ndミニアルバム「Starpeggio」が発売。
2024年2月20日には初となる有観客 LIVE Midnight Grand Orchestra 1st LIVE「Midnight Mission」 を豊洲PITにて開催。
2025年6月25日に2nd EP 「FUTARI EP」をリリース。
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