星を名に冠するVTuberの歌姫・星街すいせいさんと、クラブがルーツにあるサウンドプロデューサー・TAKU INOUEさん。ともに夜をバックボーンに持つ2人が贈る音楽プロジェクト・Midnight Grand Orchestra(略称・ミドグラ)。
星街すいせいさんのヒロイックな歌声、TAKU INOUEさんによるダンサブルでエモーショナルな楽曲は、聴く人を非日常・近未来的な宇宙の世界へと誘っていく。 そんな“ユニバース・ミュージック プロジェクト”が12月13日(水)、2ndミニアルバム『Starpeggio』をリリースした。
1stミニアルバム『Overture』の発表以来、約1年4ヶ月ぶりとなる本作。星街すいせいさんは「前作が“王道ヒーロー”だとするならば、今回は“ダークヒーロー”」だと語る。 今回は、新作ミニアルバムの発売を記念しKAI-YOU.netで実施した、Midnight Grand Orchestraの2人へのインタビューをお届けする。
取材・文:ふくりゅう 編集:都築陵佑
TAKU INOUE 実は、ふたりで「こうしよう!」と明確に話し合ったことはなかったんです。
ユニットを結成する前に、一緒にやった「Stellar Stellar」や「3時12分」のモチーフが夜だったから、まぁ共通項といえばそこだよなと。星街すいせい「Stellar Stellar」MV
TAKU INOUE 結果、夜や星、宇宙といったわかりやすいモチーフへと帰結していきました。
星街すいせい 私は、Midnight Grand Orchestraの曲として最初に発表した「SOS」を作詞したとき、“宇宙で戦う戦隊ヒーロー”みたいなイメージを思いついて。
だから、1stミニアルバムの『Overture』は、人々を助けにいくヒーローのような雰囲気の曲が多めだったのかな。Midnight Grand Orchestra「SOS」MV
──元々、2人とも夜や星、宇宙などのモチーフやそれらにまつわるカルチャーが好きだったんですか?
星街すいせい そうですね。私が夜が好きなのは、自分自身が昼夜逆転体質なのも大きいんですけど(笑)。
子どものころから「祭りごとは夜にやるもの」だと思っていて。夏祭りやクリスマスのホームパーティー、大晦日みたいな楽しいイベントって、大体夜にやるじゃないですか。だからいまだに「夜って楽しいな!」って感じているのかもしれない。
星とか宇宙とかは、純粋に「可愛いなあ」って(笑)。小さいころに使っていた筆箱は、宇宙みたいな色に星がいっぱいみたいなデザインだったし、常に身近にあったのかもしれません。実家には、星座の本が何冊もありました。
──子どものころのエピソードを今でも覚えているところに思い入れを感じさせますね。TAKU INOUEさんはいかがですか?
TAKU INOUE 僕は、アニメ「マクロス」シリーズがすごいめちゃくちゃ好きで。それこそ「マクロス」って音楽と宇宙に関する話じゃないですか。『超時空要塞マクロス』第1話「ブービー・トラップ」
TAKU INOUE 「マクロス」から入って、映画「スター・ウォーズ」「ブレードランナー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなど、宇宙をモチーフとしたSF作品をよく観ているのはありますね。
そういえば、昔「天文学者になりたい」って言って、母親に天体望遠鏡を買ってもらったこともありました。
星街すいせい へー!
──て、天文学者!
TAKU INOUE 小さいころから神話の本を読んでいて、中でもギリシャ神話が超好きだったんです。
そこから……いや『聖闘士星矢』(編注:ギリシア神話をモチーフにした漫画・アニメ)がきっかけだったのかもしれないんですけど……神話に由来する名前がついている星そのものに興味を持つようになりました。
──Midnight Grand Orchestraは、夜や星、宇宙をモチーフにした楽曲を発表されていますが、そういった作品からも影響を受けているのでしょうか?
TAKU INOUE 音楽的な面だと、特定の作品というよりも幼少期の体験からの影響が大きいですね。
僕は北海道出身なんですけど、夏休みになると道内の端っこへ遊びに行くため、家族でよく何時間もドライブしていたんです。外が暗くなっても走り続ける車のなかで、父親が好きだったシンガーソングライター/プロデューサーの織田哲郎さんのセルフカバーアルバムが流れていて。
3列シートの一番後ろの席に寝転がって、ひとりっきりの感覚を味わいながら、窓の外に浮かぶ星を眺めつつ音楽を聴いているのが、めちゃくちゃ好きだったんですよ。
宇宙と音楽というとその思い出が原体験としてあって、あのときの感覚を音楽で表現したいという気持ちは、いまだにあります。
星街すいせいさんのヒロイックな歌声、TAKU INOUEさんによるダンサブルでエモーショナルな楽曲は、聴く人を非日常・近未来的な宇宙の世界へと誘っていく。 そんな“ユニバース・ミュージック プロジェクト”が12月13日(水)、2ndミニアルバム『Starpeggio』をリリースした。
1stミニアルバム『Overture』の発表以来、約1年4ヶ月ぶりとなる本作。星街すいせいさんは「前作が“王道ヒーロー”だとするならば、今回は“ダークヒーロー”」だと語る。 今回は、新作ミニアルバムの発売を記念しKAI-YOU.netで実施した、Midnight Grand Orchestraの2人へのインタビューをお届けする。
取材・文:ふくりゅう 編集:都築陵佑
目次
Midnight Grand Orchestraは“宇宙で戦う戦隊ヒーロー”
──Midnight Grand Orchestraは、2022年3月末に“ユニバース・ミュージック プロジェクト”と題して始動しました。発足当初は、どのようなコンセプトのユニットとして活動していこうと考えていましたか?TAKU INOUE 実は、ふたりで「こうしよう!」と明確に話し合ったことはなかったんです。
ユニットを結成する前に、一緒にやった「Stellar Stellar」や「3時12分」のモチーフが夜だったから、まぁ共通項といえばそこだよなと。
星街すいせい 私は、Midnight Grand Orchestraの曲として最初に発表した「SOS」を作詞したとき、“宇宙で戦う戦隊ヒーロー”みたいなイメージを思いついて。
だから、1stミニアルバムの『Overture』は、人々を助けにいくヒーローのような雰囲気の曲が多めだったのかな。
星街すいせい そうですね。私が夜が好きなのは、自分自身が昼夜逆転体質なのも大きいんですけど(笑)。
子どものころから「祭りごとは夜にやるもの」だと思っていて。夏祭りやクリスマスのホームパーティー、大晦日みたいな楽しいイベントって、大体夜にやるじゃないですか。だからいまだに「夜って楽しいな!」って感じているのかもしれない。
星とか宇宙とかは、純粋に「可愛いなあ」って(笑)。小さいころに使っていた筆箱は、宇宙みたいな色に星がいっぱいみたいなデザインだったし、常に身近にあったのかもしれません。実家には、星座の本が何冊もありました。
──子どものころのエピソードを今でも覚えているところに思い入れを感じさせますね。TAKU INOUEさんはいかがですか?
TAKU INOUE 僕は、アニメ「マクロス」シリーズがすごいめちゃくちゃ好きで。それこそ「マクロス」って音楽と宇宙に関する話じゃないですか。
そういえば、昔「天文学者になりたい」って言って、母親に天体望遠鏡を買ってもらったこともありました。
星街すいせい へー!
──て、天文学者!
TAKU INOUE 小さいころから神話の本を読んでいて、中でもギリシャ神話が超好きだったんです。
そこから……いや『聖闘士星矢』(編注:ギリシア神話をモチーフにした漫画・アニメ)がきっかけだったのかもしれないんですけど……神話に由来する名前がついている星そのものに興味を持つようになりました。
──Midnight Grand Orchestraは、夜や星、宇宙をモチーフにした楽曲を発表されていますが、そういった作品からも影響を受けているのでしょうか?
TAKU INOUE 音楽的な面だと、特定の作品というよりも幼少期の体験からの影響が大きいですね。
僕は北海道出身なんですけど、夏休みになると道内の端っこへ遊びに行くため、家族でよく何時間もドライブしていたんです。外が暗くなっても走り続ける車のなかで、父親が好きだったシンガーソングライター/プロデューサーの織田哲郎さんのセルフカバーアルバムが流れていて。
3列シートの一番後ろの席に寝転がって、ひとりっきりの感覚を味わいながら、窓の外に浮かぶ星を眺めつつ音楽を聴いているのが、めちゃくちゃ好きだったんですよ。
宇宙と音楽というとその思い出が原体験としてあって、あのときの感覚を音楽で表現したいという気持ちは、いまだにあります。
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Midnight
音楽プロジェクト
ホロライブ所属の VTuber 星街すいせいと、 VIA / TOYʼ S FACTORY所属のサウンドプロデューサーTAKU INOUE が新たに発足した音楽プロジェクト。
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