音楽ユニット「Empty old City」インタビュー 時代に囚われない“作品主義”の徹底

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オグマフミヤ
音楽ユニット「Empty old City」インタビュー 時代に囚われない“作品主義”の徹底
音楽ユニット「Empty old City」インタビュー 時代に囚われない“作品主義”の徹底

Empty old City結成5周年記念インタビュー

コンポーザー・Neuronさんの描き出す幻想的かつ重厚な世界観や物語を、ボーカル・kahocaさんが歌声を通して伝える音楽ユニット・Empty old City

4つの新曲を通して一つの物語を紡ぐ初のコンセプトEP『From Noir into Clair』を10月15日にリリース。さらに10月19日には、5周年記念ライブ「Quintennial: recall」を東京・Shibuya WOMBLIVEで開催するなど、間もなく迎える結成5周年を華々しく飾っている。

2026年5月には、東京・渋谷のSpotify O-EASTでユニット史上最大規模となる2ndワンマンライブの開催も決定した。

「Empty old City 5th Anniversary Live "Quintennial: recall」ライブスチール/Photo by Kota Maruyama

花譜さんやヰ世界情緒さん、理芽さんらバーチャルシンガーを擁し、独自のシーンを築くクリエイティブスタジオ・KAMITSUBAKI STUDIOの中でも、徹底された世界観の演出と確かな音楽性で、さらに特異な存在感を放つ彼ら。

“アーティストファースト”ではなく、“作品ファースト”という理想を掲げ続ける2人の旅路を辿る。

取材/文:オグマフミヤ 編集:都築陵佑

Empty old City 2nd ワンマンライブのチケット情報(外部サイト)

KAMITSUBAKI STUDIO「Empty old City」結成5周年インタビュー

──KAI-YOUでのEmpty old Cityへのインタビューは、2024年10月以来2度目となります。あれから1年、1stアルバムのリリースやワンマンライブの初開催など、活動における大きな節目となるようなイベントがありました。振り返ってみていかがですか?

Neuron やっぱり、1stワンマンライブ「Blood in the Void」は印象深いです。自分たちのファンの方だけが集まってくれている空間でのライブというのがはじめてだったので。

Neuron(ニューロン)さん:Empty old Cityのコンポーザー/音楽プロデューサー。ユニットとしての活動に加え、外部アーティストへの楽曲提供も行う。

Neuron 今まで、SNSやYouTubeのコメントでいただいてた作品に対する称賛を、直接いただけるのも新鮮でした。

拍手をもらったり、曲がはじまった瞬間に歓声が上がったり、じっくり聞き入ってくれたり。みんなが同じ空間で音楽に没入していて、「これがワンマンライブなんだな」って実感することができました。

kahoca 観覧チケットも、会場のキャパシティに対してかなり多くの応募をいただいて。「こんなに多くの人が待ってくれてたんだ」「これまで活動してきたことにちゃんと意味があったんだな」って思えました。

kahoca(カホカ)さん:Empty old Cityのボーカルとして活動。KAMITSUBAKI STUDIOとKazuhide Okaさんがタッグを組んだゲームと音楽のプロジェクト「ANMC」に参加。

kahoca 今年はアルバムやワンマンライブ、今回のEPなどに向けて集中していた1年だったので、去年より外部のイベントへの出演は少なくなっていたんです。

だからこそ、今まで以上に落ち着いて一つ一つのライブや制作、自分自身にも向き合うことができたと思います。1stアルバム『Blood in the Void』については、リリースした瞬間から皆の反応を見れて、胸が熱くなった瞬間があったよね。

1stアルバム『Blood in the Void』クロスフェード動画

Neuron 既存曲4曲に新曲を6曲加えたアルバムだったのですが、いつものシングルリリースの時だと1曲分だけ貰える感想が、6曲分のボリュームに増えるようなものなので。感想を読むのがすごく楽しかったです。

──SNSやYouTubeのコメント欄を見ると、Empty old Cityのファンの皆さんは曲の感想などを、しっかりと言語化している方が多い印象です。熱量が高いのはもちろんですが、それだけではないこだわりの強さもある、というか。

Neuron 僕らは“作品ファースト(※)”というスタイルにこだわって活動しているわけですが、ファンの方々もそれに向き合ってくれて、思いを言葉にしようとしてくれているのはとても嬉しいです。

YouTubeのダッシュボードからコメントを見るのは、日々の中でも好きな時間で。作品を通してファンの方々とコミュニケーションできていると感じていますし、すごく良い関係が築けているな、と。

※前回のインタビューで、Neuronさんは「アーティストありきになると、どうしても音楽にアーティスト自身の人となりが影響してしまう部分がある」「自分たち自身のキャラクターに囚われず、とことん思い描いているものを突き詰めて、解像度を落とさずに音楽として出力したい」と答えていた。

kahoca 私も全部のコメントに目を通しているんですけど、ちゃんと作品を受け止めてくれているし、感じたことを言語化してくれるのもすごく嬉しいです。ありがたいなと思っています。

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イベント情報

Empty old City 2nd ONE-MAN LIVE

開催日時
2026年5月8日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
金額
¥6,600(税込)+1ドリンク
会場
Spotify O-EAST
受付期間
〜11月3日(月・祝) 23:59

関連キーフレーズ

Neuron(ニューロン)

コンポーザー/音楽プロデューサー

Empty old CityのComposer / Producer。ユニットとしての活動に加え、外部アーティストへの楽曲提供も行う。花譜「ひとえに壊れて」「黄金の木」「アポカリプスより」「ホワイトブーケ」、明透「illumina」、Albemuth「Replica」、琶舞「Symbiotic Dominion」、梓川「uni」、V.W.P「神話」理芽&幸祜「甘粒」を提供。

kahoca(カホカ)

ボーカル

Empty old CityのVocalとして活動。鳴潮同人スペシャル番組『ソラリスシーサイドストーリー』タイアップソング「Summertime Polaroid」の作詞・歌唱を担当。KAMITSUBAKI STUDIO と”Kazuhide Oka”がタッグ組んだインディーゲームと音楽のプロジェクト「ANMC」では、「アウトライン・シーサイド」「また旅はネコミミと」「二人だけの物語」を歌唱。明電舎 Pixel Singer Project では「電鉄ちゃんのうた」を歌唱。

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