音楽ユニット「Empty old City」インタビュー 時代に囚われない“作品主義”の徹底

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オグマフミヤ

主張したいことをしきらないものが好き──Neuronに根差す美学

──現在のインターネットは、悲観的/批判的だったり、過激だったりするものに注目が集まりがちです。そういった風潮の中で、今作のようなダークな側面もある作品なら、そこを強く打ち出すことで、より分かりやすくプロモーションできたのではないかとも思いました。

Neuron そこは何か狙いがあるというよりは、根っからの好みの話かもしれません。

自分自身、みなまで言わないものとか、主張したいことをしきらないものが好きなんですよね。視覚的にもシンプルなものや、華やかであっても余白を残したデザインに美しさを感じています。

何をつくろうとしても、根幹にあるそういう価値観に根差したものになるのかなと思います。

kahoca 今回のEPに関しても、そもそもダークな面に一点集中したものではないというのもあると思います。全体を通して描きたいものはイメージとしてあるので、そこに一番合ったやり方を選んでいます。

──プロモーションといえば、今回、新EP『From Noir into Clair』のリリースに際し、10月末まで3DバーチャルギャラリーがWeb上で公開されています(外部リンク)。

10月31日まで公開されている3Dバーチャルギャラリー。X、YouTube、Spotifyにそれぞれ投稿されたパスワードを入力することで閲覧できる

Neuron 3Dバーチャルギャラリーについては、スタッフさんから発案してもらったアイディアなんです。

今回のEPが、ただ4曲が一つにまとまったものとしてではなく、コンセプトEPという一つの体験として今までとは違う印象を届けるものにしたくて。それでやってみることにしました。

kahoca EP自体も、4曲を通して、何回も何回も繰り返し聞いてしまうような作品を目指していたので、それを一つのパッケージとして楽しんでもらう仕掛けは、Empty old Cityらしいなって思いました。

コンセプトEP『From Noir into Clair』に関するアートワークが展示されており、それぞれキャプション(紹介文)も閲覧できる

Neuron ナイスアイディアでしたね。ギャラリーを回ることで、アートワークを鑑賞出来たり、歌詞に触れたりして、大まかにEP全体の流れを体験することができます。

作品の欠片を集めていく感じが、ゲームみたいな没入感もあって。面白い取り組みになったのではないかなと。

──本日はありがとうございました。最後に、10月31日(金)に結成5周年を迎える現在、どのようなアーティストに成長していきたいと考えているか教えてください。

Neuronさん/Photo by Kota Maruyama

Neuron 5周年を迎えようとしてるタイミングでも、まだまだやりたいことが思いつくので、これからもそういうアイディアを一つずつ形にしていければなと思っています。

そうして僕らが面白そうだと思えることで、ファンの方々にも新鮮な音楽体験を提供できるようになりたいです。

kahocaさん/Photo by Kota Maruyama

kahoca 私は5年活動している中で、こうありたいと思う姿や目標も常に更新されていっているように感じています。

最近は、衣装やステージングも含め、ライブがより良いものになるように試行錯誤しています。今後も、Empty old Cityのボーカルとしてあるべき姿を模索していきたいですね。


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イベント情報

Empty old City 2nd ONE-MAN LIVE

開催日時
2026年5月8日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
金額
¥6,600(税込)+1ドリンク
会場
Spotify O-EAST
受付期間
〜11月3日(月・祝) 23:59

関連キーフレーズ

Neuron(ニューロン)

コンポーザー/音楽プロデューサー

Empty old CityのComposer / Producer。ユニットとしての活動に加え、外部アーティストへの楽曲提供も行う。花譜「ひとえに壊れて」「黄金の木」「アポカリプスより」「ホワイトブーケ」、明透「illumina」、Albemuth「Replica」、琶舞「Symbiotic Dominion」、梓川「uni」、V.W.P「神話」理芽&幸祜「甘粒」を提供。

kahoca(カホカ)

ボーカル

Empty old CityのVocalとして活動。鳴潮同人スペシャル番組『ソラリスシーサイドストーリー』タイアップソング「Summertime Polaroid」の作詞・歌唱を担当。KAMITSUBAKI STUDIO と”Kazuhide Oka”がタッグ組んだインディーゲームと音楽のプロジェクト「ANMC」では、「アウトライン・シーサイド」「また旅はネコミミと」「二人だけの物語」を歌唱。明電舎 Pixel Singer Project では「電鉄ちゃんのうた」を歌唱。

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