KAMITSUBAKI STUDIO所属の音楽ユニット・Empty old Cityが、新曲「Astronomy」を10月23日(水)にリリースした。
タイトルから連想されるとおり、無限に広がる宇宙のような神秘性のある楽曲は、奥行きのあるストーリーが色濃く感じられる。
Empty old Cityの“強固な世界観”という強みをより確固たるものとするニューアンセムに仕上がった。
物語性のあるリリックに幻想的なメロディ、濃密なエレクトロ・サウンドを重ね合わせるEmpty old City。一曲の中に膨大な情報量を詰め込むその音楽性とは裏腹に、本人たちのパーソナリティについては、ほとんどが謎に包まれている。
2024年3月にKAMITSUBAKI STUDIOへ加入。以降は配信やライブなどの露出も増えてきたが、レーベルの中でもそのミステリアスさは依然トップクラスだろう。
アーティスト自身のキャラクター性やバックグラウンドがフックとなって世間からの知名度/認知度を獲得することが多い現代にあっても、Empty old Cityのコンポーザー・Neuronさんは「作品ファーストでありたい」という姿勢を崩さない。
今回は、そんな硬派なスタイルを貫くEmpty old Cityの2人にインタビューを実施。今まで厚いヴェールに覆われてきたアーティスト像に加え、“作品ファースト”にこだわるクリエイターとしての矜持について語ってもらった。
取材・文:オグマフミヤ 編集:都築陵佑
目次
Empty old Cityが掲げる“作品ファースト”主義 その意義とは?
──Empty old Cityは、楽曲の持つ“強固な世界観”がリスナーから支持されています。こうしたスタイルは、2021年のユニット結成当初からイメージされていたのでしょうか?
Neuron そうですね。音楽性もビジュアル面も、方向性は昔と今とで変わっていません。なにより「作品ファーストでありたい」という考えは当初からありました。
そのため、KAMITSUBAKI STUDIOに所属する前は、本当に楽曲作品だけをコンスタントに出す、SNSも最低限の情報に抑えてミニマルに運用することを心掛けていました。
──二人のパーソナリティを表に出さない方が、よりリスナーが楽曲の世界観に没入しやすい、ということでしょうか?
Neuron それが一番大きいですね。アーティストありきになると、どうしても音楽にアーティスト自身の人となりが影響してしまう部分があるというか。つくった作品がそのイメージに合わないと、どうしても違和感が出てしまうと感じていました。
そういった自分たち自身のキャラクターに囚われず、とことん思い描いているものを突き詰めて、解像度を落とさずに音楽として出力したいと思ったのが、Empty old Cityをはじめたきっかけです。
──そうしたコンセプトを持つ音楽ユニットとして活動するにあたり、kahocaさんをボーカルに選んだ理由を教えてください。
Neuron kahocaは、僕が知っているボーカリストの中でも、ひと際インパクトのある歌唱力の持ち主だったんです。音楽ユニットをやるなら、彼女に歌ってもらいたかった。圧倒的な魅力を持っていたので、迷わず声をかけたという流れです。
kahoca そんな風に思ってくれていたなんて、畏れ多いですね(笑)。でも嬉しいです。
最初に1stシングル「アーバンクルーズ」のデモを聴かせてもらったのですが、その曲がすごく好みだったんです。
kahoca なによりNeuronから話を聞いて、「楽しそうだな」と思ったので参加させていただくことに決めました。
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作品情報
Empty old city「Astronomy」
- 作詞・作曲・編曲
- Neuron
- 歌唱
- kahoca
- ストリングス
- 釣俊輔
- ミックス・エンジニア
- NNZN
- マスタリング・エンジニア
- Takeo Kira(TEAMS Studio)
- イラストレーション: konya
- ジャケットデザイン・映像ディレクター
- kkmfd
関連リンク
Neuron
コンポーザー/音楽プロデューサー
Empty old Cityのコンポーザー/プロデューサー。ユニットとしての活動に加え、外部アーティストへの楽曲提供も行う。花譜へ「アポカリプスより」「ホワイトブーケ」、明透へ「illumina」、Albemuthへ「Replica」を提供。
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