「イレギュラーな毎日を、君と」をコンセプトに活動する6人組の2.5次元アイドルグループ「いれいす(イレギュラーダイス)」が、結成5周年を迎えました。
日々、様々なコンセプトや活動スタイルのグループが生まれている令和の歌い手シーン。当時会社員だったリーダーのないこさんはこうした潮流をいち早くキャッチし、2020年10月に歌い手グループ・いれいすを結成しました。
コロナ禍などの逆境もありながら、質と量を両立し続ける圧倒的な活動濃度で着々と影響力を伸ばし、ファンとの約束だった「結成3年での武道館公演」を見事達成。これは、歌い手史上最速記録(※当時)でした。
偉業を果たしたいれいすは今、それすらも通過点にしようとしています。彼らが次の目標としてリスナーに示したのは、東京ドーム単独公演。このようにリスナーと「約束」を交わし、それを着実に果たしていくのが、いれいすの物語の真髄でもあります。
今回は5周年を記念して、そんないれいすの魅力をぎゅっと詰め込んだ記事をメンバーコメント付きでお届けします!
文:ヒガキユウカ 編集:恩田雄多(KAI-YOU)
目次
「いれいす」ってどんなグループ?
匿名掲示板のカラオケ板で生まれ、ニコニコ動画やYouTubeなどのプラットフォームで発展した、歌い手という文化。その多くはソロの活動者でしたが、一部では歌い手同士がユニットやグループを組み、一人ではできない表現/パフォーマンスをすることによって新たなファンを獲得する流れも見られました。
ROOT FIVE(※2023年に活動休止)や浦島坂田船、After the Rainなどはその代表的な存在と言えるでしょう。彼らはライブやグッズ展開なども積極的に行い、歌い手文化の市場拡大に大きく貢献。そして2016年にはすとぷりが結成され、歌い手という存在はインターネットにとどまらない影響力を見せています。
いれいすのメンバー:左から時計回りに初兎(しょう)さん、-hotoke-(ほとけ)さん、If(いふ)さん、悠佑(ゆうすけ)さん、ないこさん、りうらさん
こうした歌い手グループの潮流の中で、2020年に結成されたいれいす。
先に挙げた歌い手グループと異なるのは、結成時点でメンバー全員が無名だったこと。自身らも「全員無名」を掲げ、そのハンデを強みに変えてきました。ファンがそうであるように、メンバーたちも、いれいすと出会って人生が変わったのです。
ないこさんが過去のインタビューで「グループを組むこと自体に注目が集まるという現象が起きていた」と語っていたように、2020年周辺は歌い手グループブームが盛り上がっていた時代。
そんな中、いれいすがズバ抜けていたのは結成初期からの圧倒的な活動量です。セルフプロデュースのグループでありながら、デビュー直後から企画動画やオリジナル曲の投稿、メンバーによるライブ配信を驚異的なペースで実施してきました。
そして冒頭でも触れた「武道館公演」という大きな約束に向け、小さなステップを着実に上っていくことで、ファンの共感と信頼を集めていきました。言うなれば、「応援すればするほどものすごい努力量で返してくれる、応援しがいがあるグループ」だったのです。
2024年2月に開催した日本武道館でのワンマンライブ
同じく2024年11月30日・12月1日にはベルーナドームでのライブも成し遂げた
さらに、いれいすの強みはもうひとつ。2022年、リーダーのないこさん自らが代表をつとめる、株式会社VOISINGを「すたぽら」と共同設立したこと。同社からは「クロノヴァ」もデビュー。「歌い手グループの事務所」という新しい概念を確立し、他のグループとは異なるポジションを築いてきました。
設立当初から、「2.5次元アイドル事務所」を掲げていたVOISING。いれいすも歌い手の枠を超え、アイドル的な活動スタイルを積極的に導入。
ファンクラブ「いれらぶ」の運営や自前のオンラインショップ「いれいすとあ」を介したグッズ展開などは、既存の歌い手グループが築いてきた基盤をさらに進化させたものと言えます。
いれいすのメンバーは“個性あふれる最強”の6人!
ここからは、いれいすのメンバーのみなさんをご紹介します(※写真は9月27日・28日に開催された「いれいす Summer Tour 2025」千秋楽のもの)。
DICE NO.01:りうら(メンバーカラー:赤)
DICE NO.01:りうらさん
グループ最年少のりうらさんは、ギター/ダンス/イラスト/声優/アパレルデザインなど、なんでもこなす天才肌のマルチタレント。歌唱力でも持ち前の歌声で周囲の空気を一気に塗り替えます。最近は実写の歌ってみた動画に力を入れており、シルエット姿から服装や表情を想像するのも楽しいポイント。
DICE NO.02:-hotoke-(メンバーカラー:水色)
DICE NO.02:-hotoke-(ほとけ)さん
一度聴いたら忘れられない、可愛い系ボイスの持ち主である-hotoke-(ほとけ)さん。グループのムードメーカーでもあり、6人がわちゃわちゃ話しているときもひときわ聞き取りやすい声をしています。言うまでもなくポップなアイドルソングが似合いますが、実は切ない系楽曲やバラードもおすすめ。
DICE NO.03:初兎(メンバーカラー:白(紫))
DICE NO.03:初兎(しょう)さん
いれいすのお笑い&ラップ担当の初兎(しょう)さん。自ら作詞作曲をつとめることもあるほか、ライブでは骨太の低音ラップで会場を震撼させます。歌ってみたでは懐かしめのボカロ曲から流行りのVTuber曲まで幅広く、その多くをラップアレンジでカバー。相棒の「らびまる」にも注目です!
DICE NO.04:ないこ(メンバーカラー:ピンク)
DICE NO.04:ないこさん
ないこさんは、個性派ぞろいのメンバーたちをまとめあげる、いれいすの頼れるリーダー。爽やかな正統派イケメンボイスを武器に、王道楽曲からダークな病み楽曲まで幅広いジャンルを歌いこなす表現力の持ち主です。配信やライブでは、進行役として全体を支えながらも、 自ら企画を立ち上げて仲間たちをぐいぐい引っ張る行動派!
DICE NO.05:If(メンバーカラー:青)
DICE NO.05:If(いふ)さん
帰国子女のIf(いふ)さんは、TOEIC満点・英検1級という語学力を活かし、英語での歌ってみた動画も多数投稿しています。落ち着いたお兄さんボイスで大人っぽい雰囲気ですが、ときどき飛び出す「ぽえぽえ」という幼児声(?)とのギャップがたまりません。この5年間、会社員として働きながら、いれいすでの活動を両立させてきましたが、このたびついに退職を発表。今後は活動に専念し、さらなる飛躍が期待されます。
DICE NO.06:悠佑(メンバーカラー:黒(黄色))
DICE NO.06:悠佑(ゆうすけ)さん
筋トレで鍛えた肉体から、ロック仕込みの情熱的なハイトーンボイスを放つ実力派シンガーの悠佑(ゆうすけ)さん。グループ最年長で、メンバーからも「あにき」と呼ばれ慕われています。ライブ経験やパフォーマンスはメンバー随一で、唯一無二のパワフルハイトーンボーカルは、一度は生で聴いてほしいです。
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