連載 | #9 ホロライブ名配信・動画

ホロライブ星街すいせい名曲5選 スターの原石がVTuberの歌姫になるまで

ホロライブ星街すいせい名曲5選 スターの原石がVTuberの歌姫になるまで
ホロライブ星街すいせい名曲5選 スターの原石がVTuberの歌姫になるまで

星街すいせい 1st Album『Still Still Stellar』/画像はホロライブ公式サイトより

女性バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブの中でも屈指の歌唱力を誇る歌姫・星街すいせいさん。

2021年には1stフルアルバム『Still Still Stellar』がオリコン&Billboard JAPANチャートで1位に。また自身初となるソロライブイベントを豊洲PITで開催。

2022年にはTAKU INOUEさんと音楽プロジェクト・Midnight Grand Orchestraを始動。『ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック』(NHK)や『バズリズム02』(日本テレビ系列)といった地上波の音楽番組にも出演を果たした。

いつか武道館でライブをすること」を目標に掲げて活動する星街すいせいさんだが、今やその歌声はインターネットの外側にまで届きつつある。

2018年3月22日に「彗星の如く現れたスターの原石」として配信デビューしてから現在に至るまで──今回は星街すいせいさんの楽曲の中から、その軌跡を象徴する5曲を厳選して紹介する。

目次

ホロライブの歌姫・星街すいせい

星街すいせいさん

【星街すいせいさんプロフィール】
誕生日:3月22日
デビュー日:2018年3月22日
ユニット:ホロライブ0期生
メイク担当:手島nari(@_17meisai23
推しマーク:☄️
ファンネーム:星詠み
ハッシュタグ:全体タグ #星街すいせい/配信タグ #ほしまちすたじお/ファンアート #ほしまちぎゃらりー/ファンタグ #星詠み

個人勢時代の苦悩・葛藤映す「天球、彗星は夜を跨いで」

天球、彗星は夜を跨いで/星街すいせい
YouTubeのチャンネル登録者数161万人、Twitterのフォロワー数は113万人と、今でこそ華々しい活躍を見せている星街すいせいさん。しかし、企業に所属しない“個人勢”として配信デビューした当初は人気が伸び悩んでおり、一時は辞めることも考えていたという(外部リンク)。

そんな星街すいせいさんの個人勢時代を象徴する楽曲が、2ndオリジナルソング「天球、彗星は夜を跨いで」。作詞・作編曲は、シンガーソングライター・キタニタツヤさんが担当した。

「引退」を彷彿とさせる“「いつかまた会える」なんて言えなかった”というフレーズをはじめ、ロックサウンドに乗せられた星街すいせいさんのボーカルは、危うさを滲ませるほどに切実。クランチ〜オーバードライブでかき鳴らされるギターが焦燥感を、キーボードの旋律が無常感を掻き立てる。

2021年4月に行われたホロライブEnglish小鳥遊キアラさんとのコラボ配信では、星街すいせいさん自身が「今まで一番大切な曲」にこの楽曲を挙げていた(外部リンク)。

皮肉を交じえつつも前を見据える「GHOST」

GHOST/星街すいせい
星街すいせいさんにとって大きな転機になったのが、VTuber事務所・ホロライブプロダクションへの加入だ。

オーディションおよび事務所との交渉の末、星街すいせいさんは2019年5月19日にホロライブプロダクション内のイノナカミュージックに所属。その後同年12月1日にはホロライブへと転籍。3期生や4期生、5期生がデビューし、グループ全体がネットカルチャーの中で躍進を遂げる中、星街すいせいさん自身も人気を獲得していった。

外部のライブイベントへの出演も増えてきたこの時期の楽曲からは、4thオリジナルソング「GHOST」を紹介したい。作詞は星街すいせいさん自身、作曲・編曲はDream Monster社所属の佐藤厚仁さんだ。

「VTuber」というバーチャル上の不確かな存在を幽霊にたとえたロックナンバー。星街すいせいさん自身は、「大袈裟に言うと“世界の全てを憎んだ曲”」と語っている(外部リンク)。

同じくネガティブな感情を軸にする「天球、彗星は夜を跨いで」と異なる点はタフネス。彼女の歌い回しやメロディラインからは、皮肉を交えながらも“せめて 声を枯らそう”と前を見据える強さが感じられる。ディレイがかったギターソロの開放感も気持ちいい。

(余談ではあるが、個人的には上記2曲の印象から「星街すいせいさんといえばエレキギター」というイメージが強い)。

そして“スターの原石”は一等星になった「Stellar Stellar」

Stellar Stellar/星街すいせい
そして「彗星の如く現れたスターの原石」は、ついにまばゆい一等星となる。

2021年10月、オリコン週間デジタルアルバムランキングとBillboard JAPAN ダウンロードアルバムチャートで1位の快挙を達成した1stフルアルバム『Still Still Stellar』。そのリード曲「Stellar Stellar」は、紛れもなく星街すいせいさんの代表曲のひとつと言っていい。

「Stellar Stellar」は、同月に行われた自身初のソロライブで本編の最後を飾ったのみならず、グループ3度目となる全体ライブなどでも披露されている。

作詞は星街すいせいさん、作編曲はTAKU INOUEさん。“そうさ僕がずっとなりたかったのは/待ってるシンデレラじゃないさ/迎えに行く王子様だ”というサビのフレーズをはじめ、「Stellar Stellar」には星街すいせいさんの「強い女性」という精神性が表れている。

ホーンセクションが印象的なTAKU INOUEさんによるトラックも、“王子様”を想起させるかのように煌びやかでゴージャス。ドラマティックで壮大なアレンジだからこそ、それに勝るとも劣らない星街すいせいさんの歌唱力が際立っている。

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兎田ぺこら、さくらみこ、星街すいせい──カバー株式会社が運営するバーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブ。 30名以上のタレントたちが所属しており、歌やダンスに力を入れているVTuberも多く、アイドル的な人気を獲得しています。 しかし「配信・動画は観たことがない」「興味はあるけど、何を観たらわからない」という人も多いはず。 そこで、その魅力がわかる配信・動画を厳選して紹介しています。

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