2019年に開催されて以降、コロナ禍による延期などを経て、3年ぶりに幕張メッセでの開催となった同イベント。日本最大級のバーチャルアーティストたちの音楽&トークライブフェスということもあって、2日間ともに出演陣は豪華なラインナップが揃った。
今回はその中でも2日目をピックアップしてレポートしていきたい。2日目の出演者は以下の通り。
【ギャラリー】写真で振り返る「VTuber Fes Japan 2022」2日目 取材・文:草野虹 編集:恩田雄多「VTuber Fes Japan 2022」DAY 2出演者(五十音順・敬称略)
天音かなた、一翔剣(MC)、犬山たまき、VALIS(CHINO、MYU、NEFFY、NINA、RARA、VITTE)、V.W.P.(花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜)、エーテル・クレスエンティア、尾丸ポルカ、神楽めあ、花譜、KMNZ(LIZ、LITA)、ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)、ココロヤミ、しぐれうい、獅白ぼたん、不知火フレア、白雪みしろ、電脳少女シロ(MC)、HACHI、HIMEHINA(田中ヒメ、鈴木ヒナ)、富士葵、星街すいせい、桃鈴ねね、雪花ラミィ
バンドメンバー:ささき さくら、わかざえもん、鈴木 栄奈、今村 舞、Ai
目次
不知火フレアで開幕した「VTuber Fes Japan」2日目
多数のイベントが実施される「ニコニコ超会議2022」内での開催とあって、ライブ開演は14時からと音楽イベントにしては早い時間帯。それだけでもちょっと不思議な感覚をもたらしてくれる。スタートと同時に、出演者・MCを含めて総勢30名以上のキャストを紹介する映像が流れる。直後、ホロライブの不知火フレアさんとスマホゲーム『#コンパス 戦闘摂理解析システム』に登場するVoidollさんと双挽乃保さんによる「ダンスロボットダンス」で開幕した。 「ニコニコ超会議2022」では同作品にまつわる「超『#コンパス』ステージ」が催されており、このイベントの繋がりでなければ間違いなく出会うことがなかったであろう組み合わせだ。
7月にリリースされる新作『#コンパス ライブアリーナ』では、フレアさんが作中にコラボキャラとして登場するとのこと。2曲目にはフレアさんのオリジナル曲「Smile & Go!!」を披露し、アップテンポでポップなナンバーでライブの始まりをしっかりと盛り上げた。
しぐれうい、神楽めあ、犬山たまき、白雪みしろ、盟友が同じステージに
2番手に登場したのは、ホロライブ2期生・大空スバルさんのデザインを担当するなどイラストレーターとして活動するしぐれういさん。現在ではVTuberとしての顔も持つ彼女は、他のイベントでのパフォーマンス自体が初めて。緊張してもおかしくない状況ながら、ボカロ曲「スイートマジック」でキュートなステップと声色を披露し、その魅力を完璧に示してくれた。 続いて、指原莉乃さんがクリエイティブディレクターを担当するバーチャルアイドルグループ・NHOT BOT(ノットボット)に所属する神楽めあさんがステージイン。「Ubiquitous dB」、さらにはしぐれういさんとのデュエットで「トンデモワンダーズ」を歌い上げた。
2人からバトンを受け取った犬山たまきさんと白雪みしろさんは、「ぼくのしーくれっと」「ミックスシロップ」と、それぞれのソロ曲に加え、2人によるユニット・Merciesとして「トキメキノーツ♪」を歌い、会場は大盛り上がりだ。 犬山たまきさんと白雪みしろさんはVTuber事務所・のりプロを代表する2人であり、しぐれういさんと神楽めあさんは、2人と数年にわたって深く交流してきていたのは言わずもがな。この大舞台の序盤を彼女たちが盛り上げていくのを見ると、少し感慨深い気持ちになってしまうファンもいるかもしれない。 このあとに登場したMCの一翔剣さんと電脳少女シロさんが、「清楚の概念が崩れる」「たまきくんのスカートが隠せてない」「ベースの人カッコいいなぁ…」とニコニコ動画での配信コメントを指摘する流れも含め、「かわいくて笑える」そんな4人のキャラクターがしっかりと伝わるパフォーマンスだった。
「ねぽらぼ」ことホロライブ5期生が勢揃い
ここからは長年にわたり歌で勝負してきたシンガーたちが舞台へ。星街すいせいさん「TEMPLATE」、ココロヤミさん「雨のせい」、HACHIさん「Rainy proof」、KMNZ(LIZさん、LITAさん)「SKOOL」、富士葵さん「クリティカル・シンキング」──5人ともMCは最低限に済ませ、歌い繋いでいく。星街すいせいさん、富士葵さん、HACHIさんが持ち前のロングトーンを活かしたボーカルを見せ、KMNZの2人やココロヤミさんがヒップホップライクな楽曲を披露。ミドル〜スローテンポな楽曲でサウンドはバラバラだが、どこか自己内省的な世界観を象徴した楽曲が続く。 そういった楽曲の世界観や雨・光といった歌詞に合わせるようにして、ステージ演出は水色・薄紫といった落ち着いた彩りに染められていったのが印象的。それまでの「かわいくて笑える」ムードから、「シリアスでメランコリック」なムードへと変わっていった。
5人でフツフツと高まった会場の熱気をさらに上昇させたのが、「ねぽらぼ」ことホロライブ5期生──雪花ラミィさん、桃鈴ねねさん、獅白ぼたんさん、尾丸ポルカさん──の4人だ。 桃鈴ねねさんが自身の楽曲「ねねねねねねねね!大暴走」で会場を黄色とオレンジで染め上げ、問答無用にボルテージを押し上げると、4人による歌唱曲「BLUE CLAPPER」をパフォーマンス。
実はこの曲、ホロライブ名義のライブではこれまで1度しか披露されておらず、しかも原曲通りに4人によるパフォーマンスは今回が初めて。その瞬間現地にいたホロライブファンを筆頭に、ニコニコ動画から見ていた視聴者も含めて、海や空の向こう側へとブチアガったのは言うまでもない。
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連載
例年幕張メッセで開かれている「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」イベントこと「ニコニコ超会議」。新型コロナウイルス感染症の影響で、2019年を最後にネット開催が続いていたが、「ニコニコ超会議2022」では3年ぶりに現地開催。事前情報はもちろん、人気企画として定着したバーチャルYouTuber、目に見えて勢いを増す「ボカコレ」、さらにはコスプレや会場内のブースなどをレポートしていく。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:5351)
誤字脱字のチェックはしないのかな?