連載 | #5 「ニコニコ超会議2022」特集

出走したのは馬じゃなくて人「ニコニコ超会議2022」の競馬場で刹那の短距離戦

出走したのは馬じゃなくて人「ニコニコ超会議2022」の競馬場で刹那の短距離戦
出走したのは馬じゃなくて人「ニコニコ超会議2022」の競馬場で刹那の短距離戦

「ニコニコ超会議2022」に出現した競馬場。「超JRA」ブースでは熱戦が繰り広げられた

ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトにしたイベント「ニコニコ超会議2022」が、4月29日(土)・30日(日)の2日間、千葉・幕張メッセで開催されている。

オンラインでは23日から開催されていたが、現地開催は2019年以来3年ぶり。コロナ禍での開催とあって、入場者数には制限を設けつつも、会場では友人との久しぶりの再会を喜ぶ声も聞こえてくる。

超会議といえば、様々な企業の協賛によるブースが魅力のひとつ。今回、高らかに鳴り響くファンファーレで注目を集めていたのが、JRA(日本中央競馬会)協賛による「超JRA」ブースだ。

ネット上では騎手・武豊さんと元プロ野球選手・藤川球児さんを迎えた生対談や、5月1日(日)に開催される「天皇賞(春)」のクイズ番組などを配信。

リアルではゲートやゴール板など競馬場を再現したブースが登場、来場者がレースを繰り広げた。

競馬人気を感じる人だかり「超JRA」

会場に響き渡るファンファーレに誘われるかのうように人だかりができていた

流行語大賞へのノミネートなど2021年を席巻したゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』を筆頭に、4月からは騎手を目指す少年少女を描くアニメ『群青のファンファーレ』が放送されている。

「超会議2022」の「超JRA」ブースでも、そうした競馬に対する注目度や人気の高さがうかがえるほど、多くの人だかりができていた。

JRA幕張!

4つしかないけど存在感があるゲート

訪れた人たちの視線の先にあるのは、「NICO NICO RACECOURSE」の文字が目を引く4つのゲート、そして「超ニコニコ賞(春)」と書かれた大型ビジョンやゴール板。

そう、「超JRA」では来場者が超短距離レースを繰り広げる、参加型の企画が展開されていた。

3200mmという超短距離レース

中央左にチラッと見える白線がゴールライン

スタートに備える参加者たち

勝負は一瞬で決まる──競技ではお馴染みの言葉だが、「超JRA」ではコースの長さという意味でも本当に一瞬でレースが終わる。その距離3200ミリメートル(=3.2メートル)

とはいえゲートイン直後、スタート前の参加者にはどこか緊張感が漂う。それぞれ屈伸をしたり足首を回したり準備運動をしながら、その時を待っていた。

スタート!

はじまった!

ゴール!!(早い!!!!!!)。

終わった・・・・・・

最高速度よりも一瞬の加速力が問われるこの競技は、1レースあたりの時間が短いテンポの良さから、参加待ちの列が絶えなかった。

緊張の瞬間……というほどでもなく、わりとあっさり結果は出る

ゴール後に待ち受けるのは、実際の競馬顔負けの写真判定だ。順位が確定し、見事1着を獲った人には、オリジナルタオルが贈呈された。

ちなみに判定写真はダウンロードできるので熱戦の記録にぜひ。

1着を獲った少年「最初から絶対に勝つぞと」

見事1着を獲った少年。ゴールの瞬間に勝利をほぼ確信していたようだ

入れ替わり立ち替わりレースが行われ、次々と勝者と敗者が決まる中、見事1着を獲った少年(10代)に話を聞くことができた。

彼は、角川ドワンゴ学園が運営するN高・S高・N中等部による文化祭「磁石祭2022」の参加者として超会議に初来場。ファンファーレの音が気になった友人に連れられ参戦。

「最初から絶対に勝つぞと決めていました」──そうレースを振り返ると、ゴールの瞬間は「自分の隣に人がいなかった」こため、ほぼ勝利を確信していたという。

「超JRA」ブースは「超会議2022」が開催中の幕張メッセ・ホール4に出展。刹那で争われるレースで1着を獲れば、ゴールデンウィーク最高のスタートダッシュを決められるはずだ。

ニコニコの今昔

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「ニコニコ超会議2022」特集

例年幕張メッセで開かれている「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」イベントこと「ニコニコ超会議」。新型コロナウイルス感染症の影響で、2019年を最後にネット開催が続いていたが、「ニコニコ超会議2022」では3年ぶりに現地開催。事前情報はもちろん、人気企画として定着したバーチャルYouTuber、目に見えて勢いを増す「ボカコレ」、さらにはコスプレや会場内のブースなどをレポートしていく。

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