群青のファンファーレ

ぐんじょうのふぁんふぁーれ

『群青のファンファーレ』は競馬学校で騎手（ジョッキー）を目指す少年たちの青春群像劇を描くオリジナルTVアニメーション。2022年春放送。

概要

監督を『やがて君になる』『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』などの加藤誠、キャラクターデザインを『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『Classroom☆Crisis』などで知られるイラストレーター・かんざきひろ、音楽を『進撃の巨人』『機動戦士ガンダムUC』の澤野弘之が担当。

キャストには元人気アイドルの有村優役に矢野奨吾、島育ちの少年・風波駿役を土屋神葉、イギリスの名門出身の天音・グレイス役を花江夏樹がそれぞれ演じる。

アニメーション制作は『荒ぶる季節の乙女どもよ。』『アイ★チュウ』などを手がけたLay-duce（レイ・デュース）が手がける。なお同社は2020年12月21日、第65回有馬記念（GI）に先立ち公開された、架空のオリジナルアニメ『疾走のファンファーレ～有馬記念篇～』のOPムービーでも制作を担当。キャラクターのビジュアルや名前などに共通点が見られる。当時は企画を日本中央競馬会、製作協力でアニプレックスが参加している。

2021年8月28日放送の「BSイレブン競馬中継」でティザーPVが解禁され、かんざきひろ描き下ろしのキャラクタービジュアル3種も公開された。

イントロダクション

競馬学校、騎手課程。
入学倍率10～20倍、学科試験のみならず身体・運動機能検査など資質が問われる狭き門である。

アイドルグループで人気を博した少年は、自分の心からの夢と初めて出会い――、
島育ちの少年は馬とともに駆けることに憧れ――、
英国出身の少年は親によって決定づけられた己の道に迷いながら、それでも自分の夢に向き合って――。

これは、それぞれに騎手(ジョッキー)を夢見て競馬学校の門をくぐり、
3年間を過ごす彼らの、その青春の軌跡の物語。

登場キャラクター

有村優（CV：矢野奨吾）

有村優（CV：矢野奨吾）。15歳、東京都出身。有名アイドルグループ・Mr.ドクターのセンター。幼いころから芸能界で活躍していたが、仕事で訪れた競馬場で初めて見たレースに心を打たれ競馬学校を受験、入学する。芸名は音無優。 “もう、アイドルには戻らない。”

風波駿（CV：土屋神葉）

風波駿（CV：土屋神葉）。15歳、伊豆諸島出身。自然に囲まれテレビのない環境で、ラジオの競馬中継を聞いて育った。競馬学校入学まで乗馬経験は無かったものの、天性のセンスを発揮する。屈託のない天然。“お馬さんの声を、聞けばいいんだよ。”

天音・グレイス（CV：花江夏樹）

天音・グレイス（CV：花江夏樹）。15歳、イギリス出身。イギリス人の父親を持つハーフ。父親は元ジョッキーで、現在はオーナーブリーダーとして名を馳せている。裕福な家庭に育ち、日本に来るまでにも各国の競馬学校を転々としてきたエリート。“別に望んでこんな所にいるわけじゃない。”

競馬学校関連用語

競馬学校（けいばがっこう）
競馬における騎手または厩務員の候補生を育成する教育訓練施設のこと。3年制の騎手課程と、半年間の厩務員課程の2課程がある。
騎手（きしゅ）
競走馬を正しく操縦し、コースを駆ける職業のこと。英語で表した「ジョッキー」とも呼ぶ。日本で騎手になるための学校は、中央競馬の競馬学校、地方競馬の地方競馬教養センターと、中央競馬と地方競馬それぞれに設置されている。
競走馬（きょうそうば）
競馬に出走させる目的で生産、育成、調教された馬のこと。競馬の種類によって品種も様々だが、特によく知られているサラブレッドは走ることに優れた品種。競走馬は長年にわたり品種改良が重ねられ、さらにレースで優秀な成績を残した馬は、その血統を次の世代に引き継ぐことも重要視される。
厩務員課程（きゅうむいんかてい）
厩務員とは、調教師の指示のもと、担当の競走馬の世話やサポートを行う者のこと。日本中央競馬会競馬学校の厩務員課程では、半年間の履修を経て厩務員試験に合格できるよう構成されたカリキュラムを行っている。
騎手課程（きしゅかてい）
日本中央競馬会競馬学校の騎手課程の場合、3年間の全寮制による養成を経て、乗馬経験がなくても技術を身に着け、騎手免許を取得できるよう構成されたカリキュラム。騎手として必要な基礎体力訓練から騎乗技術、トレーニング・センターでの実習を行う。受験資格は15歳以上、体重は年齢ごとに定められた体重（45kg〜48kg）以下、視力は両眼で0.8以上、かつ、左右ともに0.5以上の者（ソフトコンタクトレンズによる矯正可）。