VTuber音楽ユニット・MonsterZ MATEやVTuberプラットフォーム「SPWN(スポーン)」を運営するバルス株式会社が7月14日、吉本興業グループの株式会社FANYに全株式を譲渡したと発表した。
発表では、グループへの参画によって、お笑いとVTuberのコラボレーション企画、吉本興業グループのタレントを起用したアニメ制作、XR技術を活用したライブイベントなどを展開していくと説明。
吉本興業も同日、グループ会社・株式会社FANYによるバルス株式会社の子会社化を発表している。
VTuber事業やアニメ事業も展開するバルスが子会社化
バルス株式会社は、XR(クロスリアリティ=拡張現実)ライブ制作、アニメ事業、VTuberプラットフォーム「SPWN」の運営などを展開するエンターテインメント企業。
狼男のアンジョーさんと吸血鬼のコーサカさんによる音楽ユニット・MonsterZ MATE、銀河アリスさん(8月2日で活動終了)といったVTuberが所属していることでもお馴染みだ。
バルス株式会社が手がけたVTuberのライブイベント
直近では6月、株式会社ABCアニメーションと株式会社マーベラスとの3社共同で、ショートアニメ専門スタジオ・Ziine Studioを設立。
独自のモーションキャプチャー技術と着色システムを活用し、最短3ヶ月でのアニメ化を実現するというショートアニメプロジェクト「ラノベアニメ」を立ち上げている(外部リンク)。
ショートアニメプロジェクト「ラノベアニメ」初期作品
吉本興業グループ参画でお笑い×VTuberが加速か
全株式譲渡の発表では、同社代表取締役・林範和さん名義で「この度の吉本興業グループ参画により、両社の強みを活かした新たな価値創造に取り組んでまいります」とコメント。
具体的な展開として、VTuberとお笑いのコラボ企画、吉本興業タレントを起用したアニメ制作、XR技術を活用したライブ、VTuberを活用した地域創生プロジェクトなどを挙げている。
さらに、FANYとSPWNの連携によるデジタルコンテンツの拡充も予定。株式会社FANYはプラットフォーム事業を中心に、コンテンツ配信やファンクラブ運営などを手がけており、縦型ドラマアプリ「FANY:D」も展開している。
VTuberファンにとっては馴染み深いバルス株式会社だが、吉本興業グループの参画によってその技術力とお笑いが融合したコンテンツの展開も拡大しそうだ。

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