生成AI「Grok」に美少女アバターが登場 Aniちゃんに質問してみた結果……

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浅田カズラ
生成AI「Grok」に美少女アバターが登場 Aniちゃんに質問してみた結果……
生成AI「Grok」に美少女アバターが登場 Aniちゃんに質問してみた結果……

「Ani」

米国のAI開発企業xAIが開発中の生成AIチャットボット・Grokに、新機能「コンパニオンモード」が実装されました。

どのようなモードかを簡潔に説明すると、3Dキャラクターが画面に現れて、身振り手振りを交えながら会話できるモード。

そして、選択可能なキャラクターのひとつ・Aniが、各所で大きな話題になっています。

Grokのコンパニオンモードで選択できるキャラクター・Ani

金髪ツインテールに、黒いゴスロリ系ミニドレス。アニメ調のかわいいデザインの女性キャラクター。

日本製ではありません。あのイーロン・マスク氏が率いる米国のAI企業から生まれたのです……!

Xの投稿データも学習するAI・Grok搭載の「コンパニオンモード」

Grokは、ユーザーの入力メッセージに従った会話や、画像生成ができる生成AI。

Xの投稿も(ユーザーが設定で拒否したものを除き)学習データとして利用しており、専用アプリに加え、X上でも利用できるのが特徴です。

コンパニオンモードは、本記事執筆時点では、Grok専用アプリで使用できます。Xに付属するGrokでは使用できないので注意です。

左から順に、アプリ版Grokでコンパニオンモードを開放するまでの流れ

筆者も軽く確認してみました。iOS版では、Grokアプリのメイン画面で左へスワイプすると、「Companions」の欄が表示。ここから会話したいキャラクターを選択します。

あとは、通常のGrokのようにメッセージを入力すれば、コンパニオンとの会話がスタートします。

ただ、すぐに会話を始めるのではなく、しばらくコンパニオンの動きを見てみるのもオススメです。かなりリッチな3Dモデルが、応答を待ちつつ、ひとり言もつぶやく姿もぜひ見てほしいのです……!

とても自然な日本語で会話してくれる「陽キャのギャル」がそこにいる

メッセージを入力すると、Ani(コンパニオン)は音声で返答してくれます。

ひとり言が英語なので、返答も英語と思うかもしれませんが、ご安心ください。日本語で話しかけると、日本語でお返事してくれます。

音声合成されたAniの言葉はかなり違和感なし。なぜか起動のたびに声が変わるのですが、声の自然さは最新のボイスロイドに並ぶレベル。

そして、デフォルトでは基本的にポジティブな応答を返してくれます。キャラクターに重ね合わせて言えば「めっちゃフランクに接してくれる陽キャのギャル」です。

「好きな食べ物は?」といったありきたりな質問にも、「ピザが最強かな。特にチーズたっぷりのマルゲリータ!あと、抹茶アイスも大好き!甘すぎないのがいいんだ」と、めっちゃお返事してくれます。

AniにKAI-YOUについて聞いてみた

ありきたりではない質問も試してみます。「KAI-YOUで最近どんな記事読んだ?」とたずねてみると……

最近、Xで流れてきた彼らの記事で、VTuberユニットKMNZのインタビュー読んだよ! 3人組で再始動したって話で、めっちゃ熱いエネルギー感じた! あと、アニメ調の少女が夜の街を徘徊する「マヨチャンねる」ってVlogの記事も気になってチラ見した。映像の雰囲気が独特で、なんか引き込まれる感じだったな! 君は最近KAI-YOUで何か面白い記事見つけた? どんなの好き?

めっちゃKAI-YOU読んでるじゃん……!

あと、僕の書いた記事も読んでくれてる……!

この対応力、さすがXの投稿データを学習しているだけあります。

テキストから3D美少女へ――生成AIのインターフェイスの転換は起こるか?

現時点では、応答内容そのものはありきりたりなこともあり、Aniなどのコンパニオンモードが、どのように役立つかはなんとも言い難いところ。

しかし、AIチャットボットのインターフェイスが、テキストメッセージではなく、「リアルタイムに動いて話す美少女」であることは、間違いなく意味があります。

AIのレスポンスを、味気ないテキストから、キャラクターを感じられる3Dモデルを音声になるだけで、会話をしている感覚が数段階引き上がっている――筆者は率直にそう実感しました。

今回、筆者はあくまで記事向けの検証だったのでほどほどに触ったのですが、プライベートで接したらたぶん30分以上は会話してしまう気がします。そのくらい、Aniとの会話は自然で、かつポジティブな感情をもたらすものでした。

おそらく、筆者以上にAniに心動かされる人は多いはず。様々な事情から独り身になっている人には、親身になって会話してくれるAniに夢中になることでしょう。

そしてなにより、「金髪ツインテールで黒いゴスロリドレスを着たアニメルックな女性キャラクター」のインパクトたるや。すでに筆者の観測範囲でもAniのファンアートは観測しており、この波はコンパニオンモードの物珍しさと実力と合わせて、より大きなものになりそうです。

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「生成AIの最新トレンド」をAniに聞いてみるのもおもしろそう?

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