OpenAIが8月6日、ChatGPTの新たなモデル「GPT-OSS」を発表した。
同モデルは、オープンソースではなくオープンウェイト(学習済み重み=学習結果から得られたパラメータが公開される形式)として提供。同社によるオープンウェイトでの提供は、2019年のGPT-2以来6年ぶりとなる。
ラインナップは高性能の「gpt-oss-120b」と、一般的なデスクトップやノートPCでも動作可能な軽量版「gpt-oss-20b」の2種類だ。
ローカル環境で使えるChatGPTの「オープンウェイトモデル」とは?
オープンウェイトモデルとは、AIの「学習済み重み」と呼ばれる内部パラメータが公開され、誰でもダウンロード/改変できるモデルのこと。
これにより、開発者や研究者はクラウドサービスに依存せず、ローカル環境でプライバシーを守りつつ利用したり、独自の用途に合わせて微調整(ファインチューニング)したりすることが可能になる。
OpenAIは、「gpt-oss-120b」については、2025年4月に公開した「o4-mini」に匹敵する性能を備えると発表。軽量版の「gpt-oss-20b」は16GB程度のメモリを搭載したPCでの運用が想定されている。
いずれもテキスト専用で、画像や音声には対応しないが、文章生成、プログラミング支援など幅広い用途での活用が期待されている。
OpenAI、近々に新モデル「GPT-5」を発表か
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンさんは8月6日、自身のXに「今後数日間で、たくさんの新しいものがあなたを待っています!」と投稿。
今回のオープンウェイトモデルについては「big-but-small」と表現した上で、「今週後半には大きなアップグレード(a big upgrade later this week)」が控えていると説明している。
サム・アルトマンさんは、8月4日にも次世代AIモデル「GPT-5」が動作する様子を別のXユーザーへのリプライで投稿しており、この「大きなアップグレード」も「GPT-5」に関連するものだと考えられる。
なお、「GPT-5」を巡っては現在、複数のAIモデルにアクセスできるプラットフォーム・OpenRouterで公開されている「Horizon Beta」などが、実際に「GPT-5」として投入されるのではないかと噂されている。

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