AIに人を裁けるか 「ChatGPT」が裁判官の模擬裁判、東大五月祭で公開実演

AIに人を裁けるか 「ChatGPT」が裁判官の模擬裁判、東大五月祭で公開実演
AIに人を裁けるか 「ChatGPT」が裁判官の模擬裁判、東大五月祭で公開実演

AI法廷の模擬裁判/画像は企画の公式Twitterより

米OpenAIが開発したチャットAIボット・ChatGPTが裁判官を務める模擬裁判が、5月13日(土)に公開実演される。

東京大学の法学部と教養学部の学生有志などによる実演企画で、同大学の学園祭・五月祭に合わせて実施される。

会場は東京大学本郷キャンパスの安田講堂。

専門テストでも人間レベルの能力を発揮するChatGPT

ChatGPTは米OpenAI社が開発するチャットAIボット。質問などをテキストで入力すると、AIによって回答が自然な文章で出力される、対話に最適化された自然言語処理モデルだ。

3月14日には最新版である次世代大規模言語モデル「GPT-4」がリリース。ChatGPTの有料版加入者とソフトウェア開発者に対して提供がはじまっている。

「GPT-4」は司法試験などの専門テストでも人間レベルの能力を発揮できる性能とされており、今回の模擬裁判で裁判官を務めるのも「GPT-4」となるようだ。

専門家も熱視線を注ぐAIによる模擬裁判

3月15日に告知されたこの模擬裁判企画には反響が集まっており、法哲学者の伊藤克彦さんが「『AIに法的判断ができるか?』という論点は、しばしば法哲学でも議論されることがある」と反応(外部リンク)。

また、法学者の森勇斗さんも、判決文作成にChatGPTが利用されたコロンビアの事例を紹介しつつ、「教師なし学習型AIでどこまで務まるのか、面白そうですねぇ」と反応しており(外部リンク)、学術的にも注目度の高い企画となりそうだ。

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