ソーシャルVR・VRChatのiOS版/Android版が、10月25日に正式リリースされた。
ゲーミングPCやVRヘッドセットがなくとも、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンから、VRChatにアクセスできるようになった(アクセスできるワールド等に制限あり)。
正式リリースにわせて、アニメスタジオ・Studio Mealaが制作したアニメトレイラーも公開。モバイル端末からプレイするVRChatの世界をポップたタッチで描いている。
日本でもプレイ人口が急増中のVRChat
VRChatはアメリカの企業・VRChat Inc.が提供するソーシャルVRプラットフォーム。2017年にベータ版がリリース。現在もベータ版として提供されている。
PCから普通のゲームのようにアクセスできる「デスクトップモード」と、VR機器を用いて高い没入感とともにアクセス「VRモード」の2種類がプレイできる。
英語圏だけでなく、日本などのアジア圏でもコミュニティが形成されており、独自のカルチャーが形成。とりわけ近年の日本では、2024年にストリーマーのスタンミ(スタンミじゃぱん)さんが配信で取り上げたことにより人口が急増。企業の参入も続いており、メタバースとしての注目度も増している。
しかし、快適にプレイするためにはグラフィックボードを搭載したゲーム向け高性能PC(ゲーミングPC)が最低限必要で、VRモードで遊ぶためには「Meta Quest 3」などのVRヘッドセットが必須。アクセスするハードルの高さが課題になっていた。
iOS版/Android版は、このハードルを乗り越えるカギとして、ベータ期間から注目を集めていた。
制限はあるが、手軽に遊べる“モバイル版”VRChat
iOS版/Android版の要求スペックは、iOS版はiOS 17以降、Android版はAndroid 10以降のOS、そしてどちらのバージョンでもRAMは6GB以上が要求されている。
iOS版VRChat。ワールド等が表示されるメニューとなっており、下部の「プレイ」ボタンからプレイが開始できる/筆者撮影
起動直後は、アクセス可能なワールドや、フレンド(※VRChatにおけるソーシャル上のフォロー関係)一覧などが表示。「プレイ」ボタンを押すことで、実際にVRChat内へアクセスできる。
VRChatデフォルトホーム空間。ちょうどハロウィン仕様に/筆者撮影
基本操作は、移動は画面左に表示されるスティックで、視点移動は画面右側タッチで行える。最初のログイン時に基本説明が表示されるので、まずはそれを確認するのがベターだ。
他ユーザーとのコミュニケーションは音声会話、およびテキストチャットで行える。デフォルト設定では、左下のマイクアイコンをタッチしている間だけマイクがONになる(設定から変更可)。
メニュー画面/筆者撮影
右下のボタンをタッチするとメニュー画面が表示される。まずはメニューから「アバター」>「探索」タブを表示し、メニュー下部にある「パブリック」欄のアバターから、使ってみたいアバターを選択してみるのがオススメだ。
iOS版からのアクセスも確認できたワールド「A Simple Fishing World」/筆者撮影
iOS版/Android版は、利用できるアバター、およびアクセスできるワールドは、モバイル端末向けに調整されたものに限られる。一部人気ワールドの訪問や、モバイル端末向けに調整していない他ユーザーのアバターの正しい表示はできない。
iOS版の場合、ワールドタブ内の「Built for iOS」にアクセス可能なワールドが表示される/筆者撮影
また、iOS版/Android版は縦画面でもプレイできるのが大きな特徴(一部メニュー表示などは強制的に横向きに)。アニメトレイラーのように、出先からでも気軽にアクセスできるのがメリットになるだろう。
全てのコンテンツにアクセスできるわけではないが、話題になっているVRChatを気軽に体験できるようになったことが、何よりの大きな変化だ。どこか遠い存在だと思っていた人も、まずはちょっとだけ覗いてみるつもりでインストールしてみるといいだろう。
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