「ぽこピーランド」でVTuber20人がロールプレイに挑戦 いたずらで大騒ぎなVRChatの一日

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浅田カズラ

20人のVTuberが参加した「VRChat」ロールプレイイベント/画像はYouTubeスクリーンショット(レオン・ゼロミヤさん視点)より

ストグラ」や「にじさんじGTA」、そしてTPRG配信など、ゲーム内の仮想世界で、架空の存在になりきるロールプレイ企画が昨今話題です。

流行しつつあるこのタイプの企画を個人勢VTuberのレオン・ゼロミヤさんとさんが8月3日に、VRChatで実施しました。

企画名は「ぽこピーランドのとある一日」。VRChatの人気ワールド「ぽこピーランド」を舞台に、20人のVTuberがロールプレイに参加する大型企画となりました。

ぽこピーランドを舞台に繰り広げられたロールプレイ企画「ぽこピーランドのとある一日」

舞台となる「ぽこピーランド」は、甲賀流忍者!ぽんぽこさんピーナッツくんが中心となって制作されたVRChatのワールド。

24時間オープンしているテーマパークで、有志のクリエイターたちによる自主制作ワールドでありながら、2時間あっても回りきれないほどの膨大なコンテンツが特徴です。

これまで、ストリーマーのスタンミさんや、ホロライブの白上フブキさんなど、多くの人が訪れています。

今回企画された「ぽこピーランドのとある一日」は、ぽこピーの公式企画ではないものの、ぽこピーの二人とぽこピーランド制作チームに許諾を取って実施されています。

VRChatで20人がリアルタイムにロールプレイを展開

今回の企画は、愉快犯グループが「いたずらを仕掛ける」と予告されたぽこピーランドが舞台。

いたずらを仕掛ける愉快犯と、それを阻止する警備員、そして来園した一般客に分かれ、参加者は台本なしのロールプレイに挑みました。

ハリウッド女優を演じる九条林檎さん/画像はYouTubeスクリーンショット(九条林檎さん視点)より

参加者の役柄は様々。例えば、九条林檎さんは「ハリウッド女優のリンゴ・クジョウ」を演じています。名前と服装だけでなく、話し方も「お忍びの大物女優」のよう。気合を感じられます。

そして、参加者にはそれぞれミッションが課せられており、これをクリアすることも目的のひとつ。ロールプレイと合わせて、各々の行動指針となる重要な要素です。

園内では時折いたずらが発生!「なんだこのバケモンは!」/画像はYouTubeスクリーンショット(稲荷華奈さん視点)より

20人のミッションとロールプレイ、そして時折起こるいたずらが混ざりあった結果、ぽこピーランドはどこもかしこもにぎやかな光景に!リアルタイムで進行するドタバタ劇は、どの参加者の視点で眺めてもおもしろいはずです!

ボディーランゲージによって密度を増すロールプレイ

大型ロールプレイ企画は、様々な人たちの演技の相互作用によって起こる、予測もつかないドラマが魅力の一つ。その場の出会いもトリガーとなって引き起こされる掛け合いは、台本では作れない臨場感を生み出します。

これを『グランド・セフト・オート5』などのゲームではなく、ソーシャルVRである「VRChat」で実施した時に生じる大きな違いは「身振り手振りが加わりやすい」ことでしょう。

身振り手振りのコミュニケーションがしやすいのは「VRChat」の特色/画像はYouTubeスクリーンショット(衛星ライトさん視点)より

大げさなポーズはもちろん、何気ない会話にもボディーランゲージが加わると、コミュニケーションの情報量は増大するもの。掛け合いの情報量が増えることで、ロールプレイにより臨場感が加わっています。

例えば、運営役のレオン・ゼロミヤさん視点。警備員とランド内の状況について話してる最中、妙な掛け声とともにある来園客(最古之マヌルさん)が横切る場面がありました。

業務相談中に妙な人が横切る瞬間はハプニング映像のよう/画像はYouTubeスクリーンショット(レオン・ゼロミヤさん視点)より

こうしたシーンはゲームでも起こり得ますが、「掛け声とともに走り去る人」、「走り去る人の方を見る人」、「走り去る人を指差す人」などが瞬時に、その人の動きとともに現れることで、場の臨場感はより高まっているように見えます。「カメラを回してる時のハプニング映像」のようなおもしろさがある、とも言えるでしょう。

ちなみに、VTuberやストリーマーの企画ではなく、ユーザーコミュニティ主導のロールプレイイベントは、「VRChat」に一定数存在します。昨年スタンスさんが挑戦した「ホテル・カデシュ」もその一つです。

スタンミさんが挑んだロールプレイイベント「ホテル・カデシュ」

筆者個人は、これらのユーザーコミュニティとVTuber/ストリーマーが接触するかどうかも気になるところ。「ストグラ」のように、ジャンルを超えてたくさんの人達が参加する一大企画が芽生える日はくるでしょうか。

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