VTuberの電脳少女シロさんなどの運営を行うアップランドが、10月3日にメタバースアパレルブランド「wearverse」を始動した。
ソーシャルVR・VRChatなどを中心とした、メタバース向けのデジタルアパレルを展開していくほか、衣装だけでなくアバターやワールドなどにも領域拡張を目指すとのこと。
10月3日には、クリエイターEC「BOOTH」にブランドショップがオープン。VRChatアバター向けの3D衣装2着をリリースした。
黎明期からVTuber事業を展開するアップランド社
アップランドはVTuber運営やIP開発などを行う企業。2023年からMBSグループに加わっている。
2017年に電脳少女シロさんがデビュー。その後、VTuber事務所・.LIVE(どっとライブ)を始動し、花京院ちえりさん、神楽すずさん、カルロ・ピノさん、もこ田めめめさん、ヤマト イオリさんらがデビュー。VTuber業界の黎明期を彩った。
現在も、上述のVTuberのほか、VTuberグループ・ぶいぱいを運営。3期生までデビューしたグループとして成長を続けている。
「BOOTH」でアバター向け衣装を2着発売
「wearverse」は10月3日時点で、「BOOTH」にショップをオープン。アバター向け衣装「アーバン・クラシカル」「マジカル」の2着をリリースしている。
「wearverse」販売衣装「アーバン・クラシカル / Urban Classical」
「wearverse」販売衣装「マジカル / Magical
また、ブランドのDiscordサーバーもオープン。「wearverse」販売衣装を着たスナップ写真投稿チャンネルや、衣装やアバターのリクエスト窓口が設置されるほか、キャンペーンや最新情報も配信予定だ。
VTuberとVRChatの交わりと高まり続ける熱
VTuberとVRChatの接近は、2024年後半を境に加速しつつある。
一例として、ホロライブは所属VTuberがVRChat配信を相次いで実施し、大型ゲーム企画にまで発展するなど、業界内でも熱量が特に強い。
2025年2月からVRChat配信に取り組んでいる神楽すずさん/画像YouTubeスクリーンショット
一方で、アップランドも所属タレントのVRChat熱は強まっていた。2025年2月には.LIVE所属の神楽すずさん、ぶいぱい所属の鬼頭みさきさんがVRChat配信を開始。
複数回に渡り、VRChat上での雑談や、ワールド訪問といった配信を行っている。
とりわけ、鬼頭みさきさんの配信頻度は多く、リスナー参加型企画も実施するなど、非常に前のめりな姿勢を見せている。また、市販アバターのカスタマイズモデルを利用するケースも見られ、VRChatカルチャーの理解度は一定以上と見積もれる。
「wearverse」は、こうした所属VTuberたちの熱量が波及する形で始動した事業とも考えられる。VTuber事業の経験が、VRChat領域にどこまで通じるかどうかが、大きなポイントになるだろう。

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