バーチャルライバーグループ・にじさんじを運営するANYCOLOR社が10月22日、甲斐田晴さんを中心とした所属ライバーに対して、荒らし行為/危害予告などを行った人物に関する対応を報告。
また、悪質な誹謗中傷行為/荒らし行為などが発生することを未然に阻止する目的で、加害者に対して書面で意識調査を実施したことを明らかにした。
加害者から承諾を受けた上で、その内容も公開されている。
にじさんじ甲斐田晴への荒らし行為を巡るこれまで
2024年6月、ANYCOLOR社は、甲斐田晴さんに荒らし行為を繰り返した人物に対して、損害賠償を請求する訴訟を起こしたことを発表。同年12月27日、該当する人物が業務妨害罪で東京地方検察庁へ書類送検された。
当時、甲斐田晴さんを中心としたライバーに対し、配信の妨害、Xでのハッシュタグに対する荒らし行為、危害予告などを行っていたアカウントが存在。
開示請求を行ったところ、同一人物による行為だと判明したため、ANYCOLOR社は民事訴訟を提起。被害届も提出した。
刑事責任を巡って、業務妨害罪の容疑で書類送検された加害者は、その後、管轄裁判所において罰金刑を言い渡されたという。
また、民事責任を巡っては、「損害賠償金を支払うこと」「今後当社及び当社所属ライバーに関するインターネット上での投稿を行わないこと」などを条件に、裁判上の和解が成立したと、ANYCOLOR社は説明している。
加害者「強い承認欲求と日頃のストレスがあり、精神的に不安定な状態でした」
裁判上の和解の条件として、ANYCOLOR社は、加害者に対する書面での意識調査を実施。
ANYCOLOR社が運営するVTuberグループ・にじさんじ/画像はANYCOLOR公式サイトより
「悪質な誹謗中傷行為や荒らし行為などが後を絶たない現状を踏まえ、これらの行為がなぜ発生してしまうのか、その根本的な原因や背景を当社として多角的に理解することが、誹謗中傷行為等への効果的な対策を講じていくうえで不可欠であると考えた」と、意識調査を実施した経緯を説明した。
公開された資料によれば、「どのような理由で荒らし行為や危害予告を行ってしまったのか」という質問に対して、加害者は「配信者様とリスナー様の距離が比較的近い界隈のため、自分の好きなライバー様との距離感を一方的に縮めようとしてしまいました。その背景には、強い承認欲求と日頃のストレスがあり、精神的に不安定な状態でした」と回答。
また、「荒らし行為や危害予告を行っている間、どのような感情だったか」について聞かれると、「今では最低と自覚するほど卑劣な感情を抱いておりました。具体的には、面白がっているという感情や、ライバー様が自分に反応しているという異常な承認欲求を満たしているという、極めて歪んだ感情が混在していました」と答えている。

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