VTuberグループ・ぶいすぽっ!が、10月15日に「誹謗中傷対策委員会 活動報告(2025年10月)」を公式サイトで公開した。
報告書は、情報開示請求などの対応対象として「5ちゃんねる」「好き嫌い.com」などの匿名掲示板への投稿にも言及。
これまで事務所やタレントによる報告書では、プラットフォームとしてXやYouTubeなどへの言及が多く、「好き嫌い.com」を名指しで取り上げるのは異例の内容となっている。
ぶいすぽっ!運営、交渉が決裂した案件では訴訟提起を予定
報告書では、誹謗中傷・名誉毀損・プライバシー侵害・性的イラストの掲載などへの対応状況を詳細に明示。
2024年10月〜2025年9月の1年間で31件の発信者情報開示請求を実施したことを明らかにした。
報告によると、削除請求や発信者情報開示請求により、複数の投稿者が特定され、示談・和解が成立した事例もある。
性的イラストの掲載やAIによる加工画像販売などが対象となった案件では、以前の報告書と同じく、示談金が最大250万円、再発時には違約金2,000万円を設定したケースも報告された。
また、削除対応だけでなく誓約書の締結や損害賠償請求を通じて、再発防止を徹底する取り組みも行われているという。
このほか、交渉が決裂し訴訟に発展した案件も報告。そちらについては近日中に訴訟提起する予定と説明している。
タレントに「好き/嫌い」投票してコメントを閲覧できる「好き嫌い.com」
「好き嫌い.com」は有名人やVTuberを対象に「好き/嫌い」投票をすることでコメントの閲覧や投稿を行える匿名サイト。過激な批判や誹謗中傷コメントが常態化していると度々指摘されてきた。
タレント名とともに検索上位に表示されることもあり、検索汚染や風評被害の温床として問題視されている。
なお、運営者情報としてはメールアドレス程度のみ公表されており、法人格、住所、事業登録、利用規約やプライバシーポリシー、投稿ポリシーなどは公開されていない。

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