VTuberグループ「すぺしゃりてEN」が、10月6日(火)12時(正午)をもって解散することを発表した。
公式発表では、所属タレントと運営チームは一丸となって活動を続けてきたが、様々な事情から「今後の事業継続が困難」と判断。結果として解散に至ったという。
8名の所属タレントは、今後は個人VTuberとして活動を継続。グッズ販売などもそれぞれの個人に引き継がれる予定となっている。
【画像】「すぺしゃりてEN」メンバー一覧英語圏で活動するVTuberグループ「すぺしゃりてEN」とは?
「すぺしゃりて」は、GREEの子会社・REALITY Studiosが運営するVTuber事務所。2023年5月に設立され、同年12月に7名、翌1月に3名が配信デビューした。日本語で配信を行う「JP」と英語で配信する「EN」の2部門を持つ。
「すぺしゃりてEN」は2023年12月、1期生メンバーがデビュー。日本発のVTuberグループでありながら、海外(英語圏)に向けた活動に力を入れた点が特徴的だった。
配信活動を軸に、歌唱やゲーム実況、コラボ配信などを精力的に展開。グッズ販売や音声コンテンツのリリースを通じてファンコミュニティを広げ、国内外のファンから支持を集めてきた。
今回の解散によって、所属する望月歌姫さん、ヴィクトリア・ヴァレリーさん、あくみゃみうさん、エライザ.EVEさん、ミスチフ.EVEさん、ブルーベル.EVEさん、ヒステリア.EVEさん、アゼリア.EVEさんの8名は、個人VTuberとして活動していく。
“海外展開”がテーマとなるVTuber業界、どうなる?
「今後の事業継続が困難」となった理由は明かされていないが、VTuber業界全体で競争の激化、配信プラットフォームや収益モデルの多様化など、運営の難易度が増していることは背景として考えられる。
2017年頃よりVTuberシーンが登場してから月日が経ち、にじさんじやホロライブといった影響力の強い事務所がその存在感を確立した一方で、国内のVTuberの市場規模や文化的発展は飽和状態となりつつある。
「ぶいすぽっ!」等を手がけるVTuber大手企業のBrave groupは、多角的かつ継続的に海外のVTuber事業を買収。投資フェイズではあるもの、約21億円もの純損失を計上していることが大きな波紋を呼んだ。
また、英語圏で活動するVTuberグループが解散した話題として、VShojoが様々なタレントとの金銭的な問題を抱えたまま、会社ごと事業閉鎖を宣言したことも記憶に新しい。
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