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概要
いとうせいこうとは、1961年生まれ東京都葛飾区出身の小説家・ラッパー・俳優・タレント。ヒップホップユニット□□□(クチロロと読む)のメンバー。
早稲田大学在学中からピン芸人として活動。大学卒業後も芸能活動を続けながら講談社に入社し『ホットドッグ・プレス』等の編集を経験。なお同時期に同社の先輩にあたる山田五郎と共に働いている。その後、退社し芸能・執筆面に絞って活動を続けていく。
なお現在は、近畿大学国際人文科学研究所の客員教授を務めている。
執筆活動
1988年に発表した処女小説『ノーライフキング』は第2回三島由紀夫賞、第10回野間文芸新人賞の候補作に。翌年には映画『あしたの私のつくり方』等の監督として知られる市川準によって映画化もされている。
2004年にはエッセイ『ボタニカル・ライフ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞を受賞。後に同作はNHKで『植物男子ベランダー』としてテレビドラマ化もされている。また2006年より園芸をメインにしたライフスタイル誌『PLANTED』編集長に就任する等、家庭菜園への造詣の深さも持つ。
2013年には東日本大震災をテーマとした小説『想像ラジオ』が第26回三島由紀夫賞および第149回芥川龍之介賞候補に。2014年にも小説『鼻に挟み撃ち』で再度第150回芥川龍之介賞候補になったことで話題を呼んだ。
芸能活動
テレビタレントとして数多くのレギュラー番組・ゲスト出演等を果たしたことで音楽ファン以外の一般層にも知名度を広げている。
1997年には仏像マニアとして知られるみうらじゅんの仏友として共著『見仏記』を発売し、2001年には関西テレビ☆京都チャンネル(CS放送)で『TV見仏記』をスタート。その人気と相まって、2010年以降は地上波である関西テレビでの放送が開始された。
さらに2015年からはテレビ朝日にて放送されている『フリースタイルダンジョン』へ出演している。審査員5人のうちの1人として登場し再度話題沸騰中。
なお現在は生瀬勝久、古田新太、ケラリーノ・サンドロヴィッチ等も所属する株式会社キューブに所属している。
音楽活動
日本語ラップの先駆者であり、1986年にはいとうせいこう&TINNIE PUNXとしてアルバム『建設的』を発表。ヤン富田が作曲・編曲で全面参加し、高橋幸宏・大竹まこと等といったミュージシャンや文化人が数多くゲスト参加。1980年代日本語ラップ・クラシックとして決定的な影響を与えた。
2007年からはSUPER BUTTER DOGのメンバーであった池田貴史のソロプロジェクト・レキシに「足軽先生」の名で客演参加している。日本史に関わることしか歌わないというこのプロジェクトの1stアルバム『レキシ』では『歴史ブランニューデイ』に参加。1stアルバムの1曲目ということで、レキシの印象を強く打ち出すナンバーとなっている。
また2009年には三浦康嗣・村田シゲによる音楽ユニット□□□に正式加入□□□として制作した『ヒップホップの初期衝動』では自身の経験を振り返り「音の真似して英語でデタラメ 日本語にするまで何年か噛みしめ、運よく出会ったDJたちとある日一気に作り出したビート」と歌っている。
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