森見登美彦
もりみ とみひこ
森見登美彦は、日本の小説家。1979年1月6日生まれ。奈良県生駒市出身。代表作に『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』等。2010年に『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞受賞。
概要
奈良女子大学文学部附属中学校・高等学校(現:奈良女子大学附属中等教育学校)卒業。京都大学農学部生物機能科学学科応用生命科学コースを卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。在学中は体育会のライフル射撃部に所属した。
2003年、在学中に執筆した『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビューする。2006年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、本屋大賞(2位)などを受賞し注目を集め、国立国会図書館職員との兼業作家として執筆活動を続けていた。現在は退職して専業作家として活躍している。
2006年、会社の枠を超えた書店員有志による応援団「まなみ組」が結成されており、独自の販売促進が行われている。オリジナルの販促グッズ等が用意され、フリーペーパー(『夜は短し歩けよ乙女』、『【新釈】走れメロス 他四篇』:まなみ組加入書店員の勤務書店店頭にて無料配布、非売)も発行されている。
2011年8月より、体調不良のため(本人ブログによれば、締切を増やしすぎたことが原因)作家としての活動を一時休止していた。
2013年、3年ぶりとなる長編小説『聖なる怠け者の冒険』を上梓。同作は第2回京都本大賞を受賞する。
人物・作風
作家の万城目学はインタビューで「もう現代の京都には、他に書くところがないんですよ。僕が2割、森見さんが8割やり尽くしたというか……森見先生が焼け野原にしてしまったんで、もうないんですよ(笑)。」と語っている。森見登美彦はそれだけ京都という場所性を意識し、舞台にした作品が多い作家として知られている。
評論家の大森望は、京都を舞台にしたマジックリアリズム(ラテンアメリカ文学に通ずる手法)だと森見との対談の中で評している。
ペンネームは本名の姓「森見」は、森見登美彦の出身地である奈良県生駒市にゆかりの深い登美長髄彦を合わせたもの。
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