嫌われる勇気

きらわれるゆうき

『嫌われる勇気』とは、岸見一郎、古賀史健による自己啓発本。
アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた作品。


また、同作を原案とした2017年1月12日よりフジテレビで放送されるテレビドラマ。

嫌われる勇気

概要

『嫌われる勇気』とは、岸見一郎、古賀史健による自己啓発本。
アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた作品。

また、同作を原案とした2017年1月12日よりフジテレビで放送されるテレビドラマ。
テレビドラマでは、刑事ドラマにアレンジし実写化。アドラー心理学を100%体現できる「嫌われる勇気」を持った人物が、もし警視庁の刑事だったら……。

テレビドラマ

あらすじ・ストーリー

アドラー心理学を100%体現できる「嫌われる勇気」を持った人物が、もし警視庁の刑事だったら…。木曜劇場『嫌われる勇気』では、ビジネスマンのみならず、人間関係などに思い悩む女性の読者にも多く支持されている大ベストセラー「嫌われる勇気」を、刑事ドラマとし大胆にアレンジし実写化。多くの読者の心をつかんだ「嫌われる勇気」が、自己中心的に見える振る舞いで周囲になじまず、常に組織の論理と反目する孤高の女刑事が主人公の、一話完結型で爽快感あふれる刑事ミステリードラマ『嫌われる勇気』へと変貌を遂げます。

嫌われる勇気 | イントロダクション - フジテレビ

登場人物

  • 庵堂蘭子(あんどう・らんこ)
    演:香里奈
    32歳。独身、彼氏なしの警視庁刑事部捜査一課8係の刑事。
    難事件を次々と解決に導いてきた実績を持つ桜田門のエース。
    組織になじまない一匹狼タイプで、周囲の意見には耳を貸さず、常に自分が信じる道を行く。
    アドラー心理学を地で行く「アドラー女子」。
    その振る舞いと他人にこびない態度、そして圧倒的な検挙率の高さを自慢するでもないその余裕ぶった態度に、男性社会である警察組織では彼女をよく思わない人間も多くおり、一言で言えば「嫌われている」。

  • 青山年雄(あおやま・としお)
    演:加藤シゲアキ(NEWS)
    捜査一課に異動してきたばかりの28歳。
    正義感が強く、子供の頃から刑事に強烈なあこがれを持っていました。
    人に対して常に明るく接するも、実は優柔不断で心配性。
    蘭子とは真逆に、他人にどう思われているかがとても気になる「嫌われたくない男」。

  • 大文字哲人(だいもんじ・てつと)
    演:椎名桔平
    「犯罪心理学」を専門としている、帝都大学文学部心理学科の教授。52歳。
    事件の犯人像に関する情報を警視庁に提供している特別コンサルタントで、これまでもいくつかの難事件で警察に捜査協力してきた実績があり、警察庁・警視庁内部には彼の信奉者も多い。
    蘭子が大学2年の時、アドラー心理学の本を夢中になって読む彼女を見て興味を持ち、自分のゼミに誘った。
    蘭子のことを理解できない青山に、アドラー心理学の存在を教える「すべてを知る男」。

キャスト

各話ストーリー

第1話(2017年1月12日放送)

刑事の庵堂蘭子(香里奈)が属する捜査一課に、新人刑事の青山年雄(加藤シゲアキ)が配属された。係長の半田陽介(升毅)は青山に、蘭子と組んでモデル殺害事件に加わるように命じる。青山は、刑事の三宅隆俊(桜田通)から教えられ、携帯電話を持たない主義だという蘭子を探しに行く。
青山が蘭子を探し当てた時、青山の携帯が鳴り、第二の殺人が起きたと告げられる。蘭子は青山の携帯を取り上げ情報を得ると、現場へ急行する。

第二の被害者もモデルだった。鑑識課の梶準之助(正名僕蔵)と、刑事の浦部義孝(丸山智己)が遺体を調べているところに、蘭子と青山が到着。浦部はふたりに周辺の聞き込みに行くよう指示するが、蘭子は無視して遺体を調べ始める。
さらに蘭子は、遺体を見た帝都大学医学部助教の相馬めい子(相楽樹)が明かした見解も、安易な妄想だと一蹴する。

別の日、モデル連続殺人事件の捜査会議が開かれ、刑事の小宮山正明(戸次重幸)が概要などを説明していた。捜査に関わる刑事が勢揃いするなか、蘭子は参加せずにパソコンに向かっていた。マイペースな蘭子に、青山はうんざり。半田に相談すると、別の任務を与えられる。
青山が訪れたのは帝都大学の研究室で、そこには警視庁のコンサルタントも務める教授の大文字哲人(椎名桔平)がいた。大文字は、庵堂の下の配属だという青山に、庵堂を理解するには、「アドラー心理学」を知る必要があると話し始めた…。

嫌われる勇気 | ストーリー - フジテレビ

第2話(2017年1月19日放送)

「絶対に消えないペン」などのヒット商品があるメーカーの執行役員の市川が、深夜に会社の窓から転落死した。現場の状況や第一発見者の証言から、浦部(丸山智己)は自殺だと断定するが、青山(加藤シゲアキ)とともに現場に駆け付けた蘭子(香里奈)は、それを否定。自殺に見せかけた殺人で、犯人は被害者と同じ会社にいると推理した。遺体を司法解剖しためい子(相楽樹)も、蘭子の見立てを支持する。

市川が率いていた商品開発部には、絵実華(大後寿々花)や竹内(笠原秀幸)ら10名ほどの社員がいた。聞き込みに来た蘭子は、社員たちのデスクに目覚ましドリンクやグッズが置かれていることに気づく。さらに、1年前に市川が転落した窓がある小部屋で、同じ部の成美という若い女性が自殺していたことが判明。1年の間に同じ部屋から2人の死者が出たことを怪しんだ半田(升毅)は、小宮山(戸次重幸)と浦部に人間関係の洗い出しを、三宅(桜田通)には事件当日の市川の足取りを追うよう指示。自分は何をすればいいのか、と聞く青山には、蘭子に従えと言う。

社内を歩き回り事情を聴く蘭子を、追うように付いていく青山。何か分かったことがあるか、と聞くと、蘭子は社員たちが“変わらない”という決断をしている、と返した。まるで意味が分からない青山は、大文字(椎名桔平)を訪ね、そのことを報告。すると、大文字は、蘭子が意図するのは「目的論だろう」と言うと、話し始めた。

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第3話(2017年1月26日放送)

名門女子高の数学教師・吉野沙織(上野なつひ)が自宅マンションで殺害された。部屋は荒らされ、財布、パソコン、携帯電話などが持ち去られていることから、浦部(丸山智己)は強盗殺人だろうと推測。沙織の教え子で、遺体の第一発見者の仁科恵(高月彩良)は、犯人らしき男を見たと証言した。蘭子(香里奈)は、小宮山(戸次重幸)と浦部からの事情聴取を終えた恵に声をかけた。なぜ沙織のマンションを訪ねたのか、と聞く蘭子に、恵は、事件とは関係ない、と言い放つ。

沙織を司法解剖しためい子(相楽樹)は、右の手のひらに赤いかぶれのようなものがあると報告。早急に原因を調べてくれ、とそっけなく返す蘭子に、それが人に物を頼む態度かと、いら立ちをあらわにする。めい子は、蘭子に不満を募らせていて、それを大文字(椎名桔平)に相談していた。
蘭子は、青山(加藤シゲアキ)と沙織が勤めた高校へ行き、恵の同級生に話を聞いた。沙織が優秀な教師で生徒からも信頼されていたこと、特に恵と親しかったことなどを確認。一方、恵は入学以来学年トップの成績だが、同級生の誰とも交流をしていないことがわかった。

その後、蘭子と青山は恵の自宅を訪問。母親の美子(霧島れいか)は、恵が学業でとった数々の賞状やトロフィーのに驚く青山に、恵が優秀なのは自分ではなく夫に似たせいだろうと話した。娘のため、自分にできることは何でもしてきたと話す美子に、蘭子はある違和感を抱く。

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スタッフ

  • 原案:岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)
  • 脚本:徳永友一
  • 音楽:得田真裕
  • 企画:渡辺恒也、橋爪駿輝
  • プロデュース:目黒正之、井元隆佑
  • 演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
  • 制作:フジテレビ、東映

各話視聴率

  • 第1話:8.1%

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