村田沙耶香
むらたさやか
村田沙耶香とは、1979年生まれ・千葉県(千葉ニュータウン)出身の小説家・エッセイスト。
2016年、『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞。その他の作品は『消滅世界』『殺人出産』『しろいろの街の、その骨の体温の』『ギンイロノウタ』『授乳』等。
朝井リョウ・加藤千恵・西加奈子らの作家からクレイジー沙耶香と呼ばれるほどの作風で、SF寄りのディストピア小説を数点発表している。また恋愛・家族・性といったテーマのなかで「当たり前」だと思われている観念を根本から問うた作品が多い。
村田沙耶香とは
村田沙耶香とは、1979年生まれ・千葉県(千葉ニュータウン)出身の小説家・エッセイスト。玉川大学文学部芸術文化学科卒業。2016年7月現在、Twitterのフォロワー数は5,600人以上。
人物像・テレビ出演等のエピソード
- 2016年7月現在、結婚はしておらず独身。
- 家族構成は父(職業は裁判官)・母・6歳年上の兄の4人家族。家族の存在意義を問う作品が多いため家族の仲について聞かれることが多いが、家族仲は良好ということ。
- コンビニでアルバイトをしながら執筆活動を続けている。
作風・芥川賞の受賞
朝井リョウ・加藤千恵・西加奈子らの作家からクレイジー沙耶香と呼ばれるほどの作風で、SF寄りのディストピア小説を数点発表している。また恋愛・家族・性といったテーマのなかで「当たり前」だと思われている観念を根本から問うた作品が多い。
作品の執筆活動については以下のように話している。
朝2時に起きて自宅で小説を書いて8時から午後1時までコンビニでアルバイトをして、それから仕事部屋で仕事をします。仕事部屋は午後とバイトがない日に行くくらい。朝はパソコンに向かって打つ作業をして、バイトの後はノートなどに書く作業をします。自分の手で文章を書く時は変質的になるのか、さらさらとは書けない。それで作業が遅くなってしまうんですが、私は手の作業がないとダメなんです。
作家の読書道 第125回:村田沙耶香さん - 作家の読書道
2016年、『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞
2016年、第155回芥川賞候補に村田沙耶香『コンビニ人間』、今村夏子『あひる』、高橋弘希『短冊流し』、崔実(チェ・シル)『ジニのパズル』、山崎ナオコーラ『美しい距離』が選ばれた。
そのなかで『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞。
- ストーリー
36歳で未婚、これまで彼氏はいたことがない古倉恵子。大学卒業後は就職せず、コンビニのバイトは18年目。スマイルマート日色駅前店のオープン当初から働き続け、店長は8人目になった。
日々食べるのはコンビニ食。夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が安らかな眠りをもたらしてくれる。完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる。
ある日、新入りの白羽がやってきて「コンビニ的生き方は恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
なお自身のTwitterアカウントでは、以下のようにツイートしている。
テレビ番組への出演
『ご本、出しときますね?』で若林正恭・加藤千恵と共演
2016年4月、BSジャパンのバラエティ番組『ご本、出しときますね?』に出演。オードリー・若林正恭や作家仲間の加藤千恵と共演した。
同番組では「作家独自のルール」を語り、番組の終盤には「イチオシの本」を紹介している。村田沙耶香は「コンビニ勤務をすると小説の執筆が進む」というエピソードを話し、イチオシの本として『恋愛小説集』をあげた。
なお2016年7月31日深夜に同回の再放送が決定している。
『ボクらの時代』で若林正恭・本谷有希子と共演
2016年5月、フジテレビ系バラエティ番組『ボクらの時代』に出演。オードリー・若林正恭や劇団、本谷有希子主宰・本谷有希子とトークを繰り広げた。
同番組では作品の作り方やオードリー・若林との出会いについて話をしている。
バイオグラフィー
2003年、『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀賞を受賞し、作家デビューを果たす。
2009年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞を受賞。『ギンイロノウタ』は第22回三島由紀夫賞候補にも選ばれる。
2010年、『星が吸う水』で第23回三島由紀夫賞候補に選ばれる。
2011年、『マウス』『ハコブネ』発売。
2012年、『タダイマトビラ』発売。
2013年、『星が吸う水』発売。さらに『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞を受賞。
2014年、『殺人出産』で第14回センス・オブ・ジェンダー賞少子化対策特別賞を受賞。
2015年、『消滅世界』発売。さらにはananで連載していたエッセイに加筆修正を加えた『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』を発売。
2016年、『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞。
文庫本・Kindle版になっている作品もあるので、Amazonで商品を探すのがおすすめ。
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