エヴァンゲリオン

えばぁんげりおん

エヴァンゲリオンとは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の略称、あるいはそのアニメに出てくる汎用人型決戦兵器の名称である。

エヴァンゲリオン

概要

庵野秀明監督、GAINAXの原作によるSFアニメ作品。大災害「セカンドインパクト」後の世界(2015年)を舞台に、巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描く。

1995年10月4日から1996年3月27日にかけて全26話がテレビ東京系列(TXN)で放送された。放送時の視聴率は低かったが、放送終了後に斬新なストーリーが物議を醸し賛否両論の議論を引き起こした。1970年代の「宇宙戦艦ヤマト」、1980年代の「機動戦士ガンダム」と並び、後のアニメへ影響を与えた第三世代のアニメ作品でもあり、映像スタイルは、ウルトラマンなどの特撮ものなどからの影響もありながらも、監督の庵野秀明やアニメ制作会社ガイナックスの精鋭スタッフら独自のもの。一筋縄ではいかない謎だらけのストーリー展開や、精神的に追い詰められる主人公たちのさまも含め、ありとあらゆる面で斬新な内容が様々な反響を呼んだ。

放送開始当初からアニメファンには人気があったが、SFストーリー描写から次第に登場人物の内面の描写に重きを移し、ついには伏線の回収を放棄して、最終回では主人公の心の救済に終始する展開を見せた。放映終了後に、作品テーマ社会状況の反映(アイデンティティの探求、アダルトチルドレン、不登校、引きこもり等)から、いわゆる文化人が注目したため、ふだんアニメーションを見ない一般人にも受け入れられ、日本では社会的ブームを起こした。90年代アニメブームの牽引者とも呼ばれ、無表情・無感動なヒロイン綾波レイは、これ以降のアニメ作品における人気キャラのひとつの雛形となった。年には、TVアニメ版の結末(第弐拾伍話、最終話)とは別の結末を描いた劇場版「Air/まごころを、君に」(第25話、第26話)が公開された。第1回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。漫画とアニメのメディアミックス作品であり、貞本義行による同名の漫画が、テレビ放送に先立つ1994年12月より角川書店の漫画誌上で連載が開始され、18年後の2013年6月に連載が終了。連載開始から19年後の2014年11月20日に最後の単行本(第14巻)が発売され完結した。

2006年には、本作を新たな設定・ストーリーで「リビルド(再構築)」したヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ全4作の制作が発表され、2007年に第1作「序」が、2009年に第2作「破」が、2012年に第3作「Q」がそれぞれ公開されている。

クレジットについて

本作品の著作権者表記はテレビ版に関しては「GAINAX/Project Eva.・テレビ東京」、劇場版に関しては「GAINAX/EVA制作委員会」となっていたが、2006年に庵野秀明が自身の製作会社カラーを創設してからは「GAINAX・カラー/Project Eva.」もしくは「GAINAX・カラー」に変更。その後テレビ放映20周年を迎える2014年末頃からはカラーもしくはカラー/Project Eva.に変更になった。

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

似たようなキーフレーズ

同じカテゴリーのキーフレーズ

アニメ・漫画