スクウェア・エニックスによるアーケードゲーム『星と翼のパラドクス』が、長編アニメーション『アズワン/AS ONE』として映画化されることが発表された。2025年夏に公開される。
劇場版「名探偵コナン」シリーズを手がけてきた静野孔文さんが監督をつとめ、『新世紀エヴァンゲリオン』等で知られる貞本義行さんがキャラクターデザインを担当(原作ゲームでも担当)。
原作となる『星と翼のパラドクス』の20年前を描く、完全オリジナル作品として制作される。なお、『星と翼のパラドクス』は2021年より、事実上のサービス終了状態となっている。
サンライズと貞本義行が参画した原作『星と翼のパラドクス』
『アズワン/AS ONE』は、現代の日本に暮らす主人公の高校生・ヨウと、宇宙の彼方にある巡星(めぐりぼし)に住むラコが、運命的な出会いを果たすことではじまる物語。
タイトルにあるアズワンは、日本語で「ひとつになって」という意味を持つ。
監督は『名探偵コナン から紅の恋歌』で2017年の邦画興行収入1位を記録した静野孔文さん。劇場版「名探偵コナン」シリーズのほか、『劇場版 シドニアの騎士』や「GODZILLA」シリーズ等のSF作品も手がけている。
『アズワン/AS ONE』イメージボード②
キャラクターデザインをつとめるのは、アニメーター/漫画家としても活躍する貞本義行さん。
「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズをはじめ、細田守監督の『時をかける少女』『サマーウォーズ』といった人気作品でキャラクターデザインを手がけてきたクリエイターだ。
原作の『星と翼のパラドクス』は、2018年11月21日に稼働を開始したアーケードゲーム。
世界観設定とアニメーション制作をサンライズが担当。プロデューサーに小形尚弘さん(代表作『機動戦士ガンダムUC』など)、メカニックデザインに形部一平さん(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』など)らを迎え展開された。
2021年10月に、主なサービスであるネットワークサービスが終了。以降はおためしプレイのみ可能となったため、事実上のサービス終了となっている。
舞台は原作の20年前──完全新規ストーリーの『アズワン』
今回の映画化にあたり、原著作者であるスクウェア・エニックスから、「映像化するなら、ゲームの内容にとらわれずに、面白いものをつくって欲しい」という意向を受け、静野孔文監督がアイデアを構築。
脚本家と共に生み出した完全オリジナルストーリーで、原作『星と翼のパラドクス』の20年前を描く。
原作でもキャラクターデザインを担当した貞本義行さんにより、キャラクターは全て刷新された。
『アズワン/AS ONE』2枚のイメージボード
映画化の決定に伴い、2枚のイメージボードと1枚のコンセプトアートが解禁。
一つはヨウとラコが幻想的な空間で出会う様子を描いたもの。もう一つは本作に登場するロボットをとらえている。また、コンセプトアートでは宇宙に佇むロボットと、壮大な宇宙空間が確認できる。
『アズワン/AS ONE』コンセプトアート
『アズワン/AS ONE』のあらすじ
現代の日本。
ミュージシャンを目指す高校生のヨウは、反対する親とバンド仲間の人間関係に悩み、自らの将来を決めかねていた。
ある日、渋谷の交差点を歩くヨウの脳内に「助けて!」という声が響き、白い光に包まれるー。
一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)。
エネルギー源の「星血」をめぐる長い間戦争状態にあったヴ・レード惺王国と轟ア・スレッガ国との休戦の調停式が行われてようとしているまさにその時、巨大軌道デブリが落下、星の治安を守るプルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。
ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士・ラコは整備途中の機で飛び立つが、危機一髪の状況に陥っていた。
一瞬の閃光ののち、破損激しいラコの機はなんとかデブリを海面まで移動させることに成功するが、ラコは意識を失ってしまう。
昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会うー。
ヨウとラコの出会いの意味とは
そして、ふたりでひとつ、のヨウとラコに待ち受ける運命とは

この記事どう思う?
作品情報
『アズワン/AS ONE』
- 公開
- 2025年夏
- 監督
- 静野孔文
- キャラクターデザイン
- 貞本義行
関連リンク
0件のコメント