フジテレビ、縦読み漫画に代表されるWebtoonの自社レーベル・TOON8(トゥーンエイト)の始動を発表。Webtoon業界に本格参入する。
国内Webtoonを展開する株式会社ナンバーナイン、株式会社フーモア、株式会社LOCKER ROOM、株式会社C-Routeの4社とともに、オリジナル作品を制作。プラットフォームは「LINEマンガ」で配信する。
第1弾作品として、フーモア制作の『報復の暗殺人形(アサシンドール)』が6月5日0時から配信開始。以後も毎月新作が配信される。
映像制作で培ったストーリーテリングの知見をWebtoonへ活用
TOON8では、フジテレビが映像制作で培ってきたストーリーテリングの知見と、Webtoon業界で実績のある4社の企画・制作力を掛け合わせ、新たなIP創出に取り組む。
「TOON8」ロゴ ⓒフジテレビ
想定している作品ジャンルは恋愛、アクション、ファンタジー、ミステリーと多岐にわたる。これらをWebtoonの没入感とスピード感で提供しつつ、放送/配信/イベント/音楽/SNS展開など、既存の枠組みにとらわれないIP開発を目指すという。
TOON8の第1弾Webtoonとなる『報復の暗殺人形』は、天才魔道具職人の退役軍人が主人公。物語は、孫ともども命を奪われ、死の間際に魔道人形へと魂を移した彼の復讐劇が描かれる。
なお、第2弾~第4弾の展開作品は以下の通り。
◆第2弾作品『刀神ハイスクール』
制作:株式会社ナンバーナイン
配信開始日時:2026年7月予定(詳細は後日発表)
◆第3弾作品『人質妻は離婚したい』
制作:株式会社LOCKER ROOM
配信開始日時:2026年8月予定(詳細は後日発表)
◆第4弾作品『対価を払ったら未来が変わりました』
制作:株式会社C-Route
配信開始日時:2026年9月予定(詳細は後日発表)
大手企業の参入が続く国内Webtoon 大ヒット作の誕生はこれからか
近年、大手メディア企業や出版社がWebtoon業界に参入する動きが相次いでいる。直近となる2026年4月にも、KADOKAWAら3社がWebtoon制作スタジオを設立。『ロードス島戦記』『ソードアート・オンライン』などの既存作品のWebtoon化を発表している。
また、アニメやドラマなどWebtoon原作のメディアミックス作品も続いており、アニメ『俺だけレベルアップな件』は「クランチロール・アニメアワード 2025」でアニメ・オブ・ザ・イヤーを受賞。アニメ化もされた『喧嘩独学』は2026年5月からNetflixで実写ドラマが配信されている(いずれも原作は韓国のWebtoon)。
一方で、国内でも体験としては浸透しているものの、まだまだファンの熱量を含めて盛り上がる大ヒット作品はほとんどない状況だ。
フジテレビIP事業部の坂上真倫さんは、Webtoonへの参入にあたり「フジテレビが長年培ってきたストーリーテリングの力と、業界最前線を走る4社の卓越した制作力を掛け合わせることに大きな可能性を感じています」とコメント。
その上で「『TOON8』は単なるWebtoonレーベルにとどまらず、音楽・番組・イベントと連動した、1つの物語を多角的に届けるプロジェクトです。このプロジェクトから生まれる新たなIPにぜひご期待ください」としており、フジテレビにおけるIP開発の拠点としての役割も大きくなりそうだ。
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