フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが3月27日、両社の取締役相談役であった日枝久さんの退任を含む役員人事を発表した。
フジテレビに対しては、タレント・中居正広さんの性加害疑惑およびその騒動に批判が殺到。
1月27日に行われた記者会見で、港浩一社長と嘉納修治会長(それぞれ当時)の辞任を含む、フジテレビおよびフジ・メディアホールディングスの経営陣の進退が記者会見で発表されたが、日枝久さんにも辞任を求める声があがっていた。
中居正広の性加害疑惑とフジテレビの性加害疑惑を巡るこれまで
中居正広さんとフジテレビを巡っては、2024年末に中居正広さんによる女性への性加害疑惑が浮上。
週刊誌の『女性セブン』『週刊文春』などが、中居正広さんが女性に対し多額の解決金(示談金)を支払ったこと、フジテレビ幹部の関与(※)などを報じていた。
(※)なお『週刊文春』は1月28日、フジテレビ幹部の関与の訂正記事を公開している。一方、被害女性がフジテレビ幹部がセッティングしていた会の延長として捉えていたとし、「件のトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」との見解を示している。
中居正広さんは1月9日、公式サイトで声明を発表。「トラブルがあったことは事実です」と認め、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とコメントしていた。
中居正広は芸能界から引退、フジテレビはトラブルへの関与を否定
しかし一転して1月17日、中居正広さんは芸能界からの引退を自身のファンクラブサイトで発表。
同日にはフジテレビも、記者クラブに加盟する一部のメディアに、生中継や映像なしの記者会見を実施した。
その記者会見でフジテレビは、2024年6月時点で被害者女性から相談があり、中居正広さんの性加害疑惑を認識していたと明かした。
その後、1月27日にオープン形式での記者会見を開催。経営陣の進退発表や被害女性および中居正広さんへの対応について説明を行った。
なおフジテレビは、「社員が問題の食事会そのものに関与していないと判断しております」と、社員のトラブルへの関与をこの記者会見でも否定している。
社長や会長を歴任したフジテレビの重鎮・日枝久
日枝久さんはフジテレビの社長や会長を歴任。グループの実力者として経営に影響を及ぼしてきたとされている。
今回発表された人事でフジテレビは、1月27日時点での社内出身の取締役/監査役の全員が6月の株式総会終了時までに退任すると説明。
フジ・メディア・ホールディングスの取締役会長には金光修さん、代表取締役社長には1月27日にフジテレビ代表取締役社長就任した清水賢治さんが就任する。

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