生き物としての街が現実世界に存在していたら……。
文字通りのSF世界を表現したドラマ「City Lives」が12月14日、フジテレビの短編オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語’24 冬の特別編」の中で放送されました。
「City Lives」には、アイドルグループ・timelesz(タイムレス)の佐藤勝利さんが本人役として出演。
ロケ番組の撮影中に、突如として生きて動く“街”に閉じ込められるという奇妙な出来事に遭遇。街の“管理者”と協力して、脱出するまでの物語が描かれました。
世にも奇妙なモキュメンタリーSFドラマ「City Lives」
「City Lives」は、佐藤勝利さんが謎に包まれた巨大生物・街に閉じ込められてしまうSFドラマ。
人間の記憶を読み取り、都市に擬態する世界最大の巨大生物・“街”が存在する世界を舞台に、街を管理する組織・都市型生物保護機構(通称・都生保)の保護官と共に、自分たちが閉じ込められた原因を探ります。
登場人物が、ロケ番組の撮影中に異変に遭遇。同行するカメラマンのカメラを認識しながら語られるモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)形式になっていて、視聴者は佐藤勝利さんらと共に不可思議な世界に迷い込んだような体験が味わえます。
また、世界で一番大きな動物である街についての設定──「20世紀初頭に存在を確認」「現在は800を超える個体が生息」「街は自身の人間そっくりの“疑似住民”をつくり出す」──も秀逸。
長い間、人との関わりがありながら、まだまだ謎の多いの動物・街。こうしたSF的な世界観だけでもワクワクしてくる上に、映像のVFXにも力が入っていました。
監督と脚本はSF短編『viewers:1』手がけたコンビ
「City Lives」で監督と脚本を担当したのは、学生時代に出会ったという針谷大吾さんと小林洋介さんのコンビ。映画サークル時代から自主映画を制作し、現在もSF短編を中心に発表しています。
2020年に発表されたSF短編『viewers:1(ビューワーズ:ワン)』は、たった2分程度の尺ながら、ほとんどの人類が滅亡したポストアポカリプスな世界観を舞台にスケールの大きい物語を展開。
東宝とALPHABOATによるオーディション企画のグランプリに加え、文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門で新人賞を獲得しました。
「City Lives」前日譚ドラマ フジテレビ深夜に放送されていた
2人の最新作となった「世にも奇妙な物語’24 冬の特別編」の「City Lives」ですが、実は“前日譚”とも呼べる作品が存在。
それが2023年1月~2月に、フジテレビの深夜ドラマ枠「火曜ACTION!」で放送された『City Lives』(※全3話、タイトルは今作と同じ)です。
原作/脚本/監督は、針谷大吾さんと小林洋介さん。今回の「世にも奇妙な物語」では、およそ2年前の作品コンセプトをもとに、新たな物語を描きました。
一部の登場人物は、両方の作品に登場しているので、「世にも奇妙な物語」版を観たなら、ぜひ「火曜ACTION!」版の視聴もおすすめ。2作品とも、現在TVer配信中です。
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