タレントの中居正広さんが1月23日、芸能界からの引退を自身のファンクラブサイトで発表した。
中居正広さんを巡っては性加害疑惑が報じられており、各TV局が出演番組の終了や降板を発表。
1月22日にテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」の打ち切りが決定し、全てのレギュラー番組がなくなっていた。
国民的グループ・SMAPのリーダーとして活動した中居正広
中居正広さんは国民的アイドルグループ・SMAPのリーダーとして1991年に『Can't Stop!! -LOVING-』でCDデビュー。
SMAPでは、2001年に日本人アーティストとして初となる5大ドームツアーを開催。2016年にグループが解散するまで、代表曲「世界に一つだけの花」をはじめ、数多くのミリオンヒットをリリースしてきた。
個人としても、フジテレビ「笑っていいとも!」などのバラエティ番組や『砂の器』『白い影』などのドラマ、『模倣犯』『私は貝になりたい』といった映画に出演。またMCとしては、1997年に「第48回NHK紅白歌合戦」の司会に最年少で抜擢されて以降、計6回担当。
SMAP解散後も数々の冠番組を持ち、芸能界の重鎮の一人とも言うべき存在感を発揮してきた。
性加害疑惑が明るみになっていた中居正広
中居正広さんを巡っては2024年12月、女性への性加害疑惑を週刊誌『女性セブン』『週刊文春』などが報道。
中居正広さんが女性に対し多額の解決金(示談金)を支払ったことのほか、性加害がフジテレビ幹部が設定した食事会で起きたこと、また事態を把握していたフジテレビ側が対応しなかったことなどが報じられてた。
それを受け1月9日、中居正広さんは公式サイトで声明を発表。「トラブルがあったことは事実です」と認めた一方、一部で報じられている暴力行為は否定。
その上で「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とコメントしていた。
フジテレビは一部のメディア向けに記者会見を実施
性加害疑惑への社員の関与が報じられたフジテレビは1月17日、記者クラブに加盟する一部のメディアに、生中継や映像なしの記者会見を実施。
会見でフジテレビの港浩一社長は、2024年6月時点で被害者女性から相談があり、中居正広さんの性加害疑惑を認識していたことを明らかにした。
一方で、トラブルそのものへの社員の関与については否定。一連の騒動について、弁護士を中心とする調査委員会が調査および検証を行うと説明した。
1月21日には、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(フジ・メディアHD)が、独立した第三者委員会の設置を検討していると報じられている(外部リンク)。
20年以上のファン「中居くんの言葉で説明してほしかった」
SMAP解散後もテレビでレギュラー番組を複数持ち、現在まで活躍を続けてきた中居正広さんの芸能界引退は、当然ながらファンにも衝撃を与えている。
ファン歴20年以上だという30代男性は、「解散後もテレビに出続けてくれて、当時を知らない世代がSMAPを知るきっかけにもなっていたと思う」と振り返る。
一方で、一連の騒動については「本当に残念です。正直に言えば、『ふざけんな』って気持ちです。示談もしていて守秘義務もあるから難しいことは重々承知しているけど、せめて最後は会見なりで姿を見せて、中居くんの言葉で説明してほしかった」とコメント。
さらに「慎吾ちゃんと共演したり、かつて所属していた事務所の体制も変わったりして、どこかでSMAPの再結成、そこまでいかなくても再集結を期待していました。でもその希望も失いました。今は出演した映画やドラマが観られなくならないか不安です」と不安を口にした。
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