スマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリ「IRIAM」が、7周年記念プロジェクトの締めくくりとして、大型リアルイベント「ミライトパーティ 〜 Colorful Notes 〜」を2月8日に品川インターシティホールで開催した。
イベントは、総勢200名以上のライバーとリスナーが投稿したイラストやメッセージをはじめとする展示コンテンツ、そして「IRIAM」ライバーが出演するステージイベントで構成。
当日は都内ではめずらしく雪模様となったが、会場には多くの「IRIAM」ユーザーが集結。ユーザーと出演者、運営が一丸となってつくり出した熱気は、大寒波にも負けないものとなった。
今回は、VOCALOIDや歌い手文化のイベントを取材してきた筆者が、他の配信者イベントとは一味違った、「IRIAM」ならではの空気感をレポートする。
目次
取材・文:小町碧音 編集:小林優介 写真:宇佐美亮
“誰もが理想の姿になれる”それが「IRIAM」の願い
配信アプリ「IRIAM」の持つ大きな特徴は、イラストが一枚あれば、アプリ側でアイトラッキングなどが可能なモデルを生成してくれること。
そのため、高額なVR機器等を用いることなく、自分の理想とするキャラクターになりきり、VTuberさながらの配信を誰でも行うことができる。
Kizuna AIさんを中心としたVTuber四天王がVTuberシーンを牽引する中、2018年にサービスを開始。少数のタレントを発掘するのではなく、誰もが好きな姿で配信し、コミュニティを築くことができる場の提供を目指し、運営を続けてきた。
リアルイベントの「ミライトパーティ」は、2025年1月12日に開催された6周年記念イベント「ミライトパーティ2024~グランドフィナーレ~」からはじまり、今回で2度目の開催。
リスナーとライバーの距離が近いという「IRIAM」の強みを、目に見える形で表現。VTuberシーンともまた異なる「IRIAM」独自の文化圏を想起させる空間が展開された。
ライバーとリスナー、そして運営が一体となって「ミライトパーティ」を彩る
会場の品川インターシティホールへ向かうべく、JR品川駅の改札を抜けると、サイネージ広告がずらりと並ぶ通路が目に入る。
歩いていると、サイネージ広告には一斉に「IRIAM」ユーザーが投稿したイラストが登場。コミュニティの力を結集した出迎えに、イベントへの期待が早くも高まった。
有志のユーザーが投稿したイラストが、JR品川駅通路のサイネージ広告に掲出された
そこから約5分ほどかけて会場まで歩くと、前回の「ミライトパーティ」でも登場した、全長2メートルのIRIAM公式マスコットキャラクター「巨大しらす」が受付で出迎えてくれる。
会場に入ると、今回の「ミライトパーティ」へ出演するライバーを含めた、総勢21組のライバーの等身大パネルが、「IRIAM」の世界へと来場者を誘う。
パネルの中には、出演者たちが直筆のメッセージを書き込んでいるものも。そういった細かなディテール一つひとつが、今、まさにライバーたちと時間や空間を共有しているんだと思わせてくれる。
リスナーたちが出演者へ贈ったフラワースタンドが、公式の展示と並んで会場を彩る
会場の中でもインパクトを放っていたのが、有志のリスナーたちによって企画された、推しの出演ライバーに贈るフラワースタンドだった。
スタンドに綴られたリスナーたちの名前や、凝らされた趣向を見ると、そこに多くの人の時間や思いが重なり合っていることが伝わってくる。
出演者にとっても、自身の活動がたしかに誰かの心を動かしているとリアルに実感できる、ライバー冥利に尽きる贈り物になっていたはずだ。
未来のライバーも登場? 思いが溢れるメッセージたち
会場では、X上で行われたイラスト投稿企画「ミリアとカラフルな世界」に投稿された作品や、ライバーたちが各々の配信企画を紹介するサムネイルなど“見て楽しむ”コンテンツを展示。
ライバーたちの配信企画を紹介するユニークなサムネイルが48種展示された
来場者には「IRIAM」内のギフトを模したステッカーが配布されており、一部展示に貼ることで、配信視聴時のように、ギフトによるコミュニケーションが可能となっている。
会場を見回るうち思わず足を止めてしまったのは、事前に募集されたライバーからのメッセージに加え、来場者がメッセージを書き込めるスペース「思い出コラージュ」だ。
来場者からの書き込みの中には「リスナーとして1年半めっちゃたのしんできました!今はライバーとして準備中!!」といったものも。
次のイベントでは、このメッセージの主がステージに立っているかもしれない
この書き込みは他の来場者からもステッカーで祝福されており、誰でも気軽にライバーになれる「IRIAM」ならではの、心温まる交流となっていた。
ライバーとコミュニケーションが取れる「わいわい生配信」
展示の目玉となったのは、80インチの巨大ディスプレイを通じて、前回の「ミライトパーティ」出演者4名が10分間の生配信を行う「わいわい生配信」エリア。
配信の模様は現地のディスプレイで中継されているほか、アプリからも視聴可能。会場にいるリスナーもいないリスナーも、通常の配信と同じく、アプリ内からギフトやコメントでコミュニケーションを取ることができる。
リスナーたちが「圧かけて!」などのメッセージを込めたうちわで宿木りっかさんを応援する
また、リアルイベントならではの特別仕様として、会場側の様子をカメラでライバーに中継。ライバーからの呼びかけに応じて会場のリスナーがメッセージ付きのうちわを振ったりといった、双方向のコミュニケーションが行われた。
「わいわい生配信」に出演したライバー・宿木りっかさんは、クイズを出題。自身が設定したキーワードを当てられたら景品を獲得できるという。
リスナーたちはコメント欄にYES/NOで回答できる質問を書き込み、徐々にキーワードを絞り込んでいくのだが、その中には一見、クイズと関係ないような質問も。
リスナーからのイタズラを捌きながら企画を進行していく立ち回りは、流石は前回の「ミライトパーティ2024」で「ギフト&コミュニケーション賞」を受賞しただけのことはあると思わせてくれる、堂に入ったものだった。


0件のコメント