「IRIAM」の定番ギフト「パイ投げ」をリアルで体験したらヤバすぎた

もう一つ、賑わいを見せていたエリアが、「IRIAM」内の定番ギフト・パイ投げを来場者が体験できるというブース。

「IRIAM」の配信では、リスナーから投げられたパイをライバー(アバター)が避け、失敗したらスクワットをする(生身でやる)というのが定番のノリ。

会場ではそれを再現! タブレットのカメラに顔を映すと、画面上にパイが飛んでくるという仕掛けを用意。避けるか、あるいは失敗後にスクワットを行うことで、特製のアクリルフレームをもらうことができる。

パイ投げチャレンジに挑戦するKAI-YOU編集部・コバヤシ

ブースを見ていて印象的だったのは、失敗した参加者のために、スタッフが声を張り上げながら、一緒にスクワットをしていたこと。

スタッフと共にスクワットするKAI-YOU取材陣

列に並んでいた人たちの中には、その盛り上がりに参加しようと、避けられたのに自主的にスクワットをする人も……。あまりに回数を重ねすぎてスタッフも疲弊してくると、別の場所から「仕方ないな~」と元気なスタッフが登場。

運営スタッフたちが誰よりもイベントを楽しみ、それが来場者にも伝播する。

その一連の流れによって、ステージコンテンツ開演前から会場には心地よく、賑やかな空気が満ちていた。

ライバーたちが3ヶ月かけて用意した「ミライトステージ」

開演時刻の15時になると、会場奥にあるイベントホールでライブステージがスタート。MCは前年から引き続き、アナウンサー・田口尚平さんが担当する。

随時ライバーたちをアシストしながら、MCを行う田口尚平さん

1000人以上の応募の中から抽選で選ばれた現地のリスナーに加え、公式YouTubeチャンネル生配信で観ている人や、出演ライバーたちの「IRIAM」配信枠から応援する人も。

様々な媒体で、自由に、出演ライバーたちのパフォーマンスを観ることができた。

複数の演目で構成されているステージコンテンツのメインは、応募総数200件超の中から二次選考までを勝ち抜いたライバーが出演する「ミライトステージ」だ。

7組の出演ライバーたちがそれぞれ「IRIAM」の配信機能を活用しながら、中央のスクリーン上で約5分間、歌や雑談などのオリジナルステージを披露する。

各ステージは、2025年11月の出演決定から、出演者たちが約3か月間かけて「IRIAM」運営チームとの綿密な話し合いを行って企画した、趣向を凝らしたものだという。

自由な発想を尊重した運営方針が、ライバーたちの個性を浮かび上がらせ、約2時間半という時間を常に新鮮な風が吹く時間にしていた。

とにかく観客を煽るのが上手い「IRIAM」ライバー!

パフォーマンスがはじまると、スクリーンに映し出された配信画面上ではリスナーからのコメントが弾幕のように、追いきれないほどの速さで流れていく。

会場の生の熱気と、画面越しの熱量が重なり合うことで、相当なエネルギーが生まれていた。

特に注目したいのが、2人のライバーがパフォーマンスを行い、視聴者の声援で勝敗を決める「ライブバトル」!

出場した一人・春乃はるさんは、全力で歌いながら、配信枠では弾幕を推奨。さらに会場前方のリスナーには全身を使って楽しむよう促し、後方のリスナーにはサイリウムの動きを合わせるよう呼びかけた。

全力でSPYAIRの「サムライハート (Some Like It Hot!!)」を歌いながら、会場に呼びかけ続ける春乃はるさん

観客全員に対して異なるアプローチを提示しながらステージを熱量高くまとめ上げるのは、誰にでもできるものではないだろう。

メインとなる自らのパフォーマンスをこなしながらも、ライバーたちが常に頭に置いているのは「どうすればリスナーがより楽しめるか」という視点だったはずだ。

複数のアクションを同時に走らせるマルチな立ち回りは、思考の俊敏さと柔軟性がなければ成立しない。だからこそ、彼を含む出演ライバーたちのトーク力の高さには舌を巻いた。

ライバーたちの立ち振る舞いからは、普段の配信からリスナーとの距離が近いからこそ、細やかな配慮や瞬発的な気遣いを行き届かせる力が磨かれているのだろうと感じられる。

配信者の一人・エクセルイルカさんもまた、オリジナル曲を歌いながら、投げられたギフトに応じて歌声のキーを変更するというパフォーマンスを披露。前年の「ミライトパーティ」への出演から一年、リスナーを巻き込むステージ構成をさらに磨き上げていたことには、成長を感じた。

リスナーとライバーが双方に干渉する、暖かいステージ

ステージコンテンツ全体を通して感じたのは、ライバーたちが各々のパフォーマンスの巧拙や完成度を追求する以上に、ライバー/リスナー間のインタラクティブなコミュニケーションを意識しながらパフォーマンスを行っていたということだ。

たとえば、歌唱の後半でリスナーに熱いメッセージを投げかけたり、ペンライトでのレスポンスを呼びかけたり、雑談中に披露した腹太鼓芸に合わせてコールを促したりといった具合だ。

そうしたコミュニケーションのなかで、ライバーとリスナーの距離は自然と近づいていった。強いて言うと、その距離感は近いを超えて、限りなく“共体験”と呼ぶほうが相応しかったとも思う。

そう考えるきっかけに至ったのは、各ステージに用意された仕掛けの数々だった。ユニット・Oliverは、入口で来場者に招待状を配布し、ライブがはじまると封筒を開封するように合図。来場者たちが招待状に記された合言葉をコール&レスポンスすることで、パフォーマンスに没入できるようにしていた。

片里めぐるさん、オウル・ノーグさん、緋亡ヨルさんによるユニット・Oliver

また、ステージ企画「超見極めチャレンジ!」では、3択のクイズに対して、ライバー3人が一つずつの選択肢を担当。リスナーたちは、正解だと思ったライバーの配信枠へと入室することで回答できるといった試みが用意されていた。

一方、リスナー側で印象に残ったのは、ためらいなく推しの名前を叫ぶ姿や、オリジナル曲を披露するステージで歌詞を口ずさみ、盛大なコールで応える姿。

リスナーの中には、盛り上がりに応じて、配信枠へスポットライトなどのエフェクト用ギフトを投げ、ステージ演出を行う人さえいた

リスナーもギフトでエフェクトをかけ、パフォーマンスを一層盛り上げる

リスナーとライバーが相互に干渉しあうことで、リアルと配信が地続きになる没入感が生まれ、まさに“共体験”の場となる。

出演者の一人・無名さんはパフォーマンス後、当日に向けて配信上でリスナーたちとパフォーマンスの練習を重ねていたと語った。

この共に舞台をつくり上げるという体験には、一人では諦めてしまいそうな夢を、“共に叶える夢”へと変えることで、実現までの距離をたしかに縮めてくれる力があった。

その集大成となったのが、全演目の終了後に田口尚平さんの合図で巻き起こったアンコールだった。

リスナーがアンコールとして「ミラパ!」と声援を送り続ける中、田口尚平さんの口から飛び出たのは「技術的なトラブルで参加者が一人つながらなくなってしまったので、みんなコールを続けてくれ!」という衝撃のアナウンス。

ライバーにトラブルが起きたなら、自分たちが場を繋ぐと言わんばかりに声を張り上げる会場のリスナーたち

そんなトラブルにも臆することなく、会場のリスナーたちは元気に「ミラパ!」と叫び、ペンライトを振り続ける。

懸命に声を張るリスナーたちの想いが届いたのか、ついにトラブルが復旧し、出演者15名全員によるHoneyWorksの楽曲「ファンサ」の合唱で、イベントは大団円を迎えた。

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