NPO法人・IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本)の専門部会・SIG-体験型エンターテイメントの調査によれば、「謎解き&脱出ゲーム」の市場規模は、2025年に100億円を突破したという(外部リンク)。
タイパ(=タイムパフォーマンス)が重視される現代において、なぜ時間をかけて頭を悩ませる遊びがこれほどまでに熱狂を生んでいるのだろうか。
その文化の最前線を走るのが、知的エンタメ集団・QuizKnockから誕生した謎解き制作チーム・NazoLock(ナゾロック)だ。
NazoLockリーダー・山本祥彰さん(左)、メンバーの川上諒人さん(右)
東京メトロや東京ドームシティでの大規模な周遊型謎解きイベントなどを手がけ、自宅で楽しめる“持ち帰り謎”まで、多様な謎解きを手がけている。
今回は、NazoLockのリーダーである山本祥彰(やまもと・よしあき)さんとメンバーの川上諒人(かわかみ・りょうと)さんにインタビューを実施。ブランド誕生の経緯や謎解き制作の裏側、昨今の謎解きブームについて話を聞いた。
取材・文・写真:都築陵佑
目次
NazoLockはQuizKnockとは独立したブランドである
──改めまして、自己紹介をお願いします。
山本祥彰 YouTubeチャンネル・QuizKnockに出演している山本祥彰です。
今回は、謎解き制作チーム・NazoLockのリーダーとして、謎解きのクリエイター目線でお話できればと思っております。よろしくお願いします。
NazoLockリーダー・山本祥彰さん
川上諒人 NazoLockで謎解きをつくっております、川上諒人と申します。
東京メトロさんとコラボした周遊型謎解きイベント「東京メトロ謎解きガイドブック」ではディレクターをつとめていました。よろしくお願いします。
「東京メトロ謎解きガイドブック」ディレクター・川上諒人さん
──そもそも、NazoLockはどういった経緯で発足することになったのでしょうか?
山本祥彰 NazoLockは、もともとQuizKnockの中にあった謎解き制作チームを前身としています。
当初はQuizKnockの看板を掲げて活動していたんですが、「QuizKnockの謎解き」という風になってしまうと、どうしても「クイズ」なのか「謎解き」なのかわかりづらいところがありまして。
広義のクイズには謎解きも含まれているんですが、どうしても事前に知識が必要なものをイメージされてしまうことが多くて。なるべく世の中の謎解き好きに「『クイズ』じゃなく『謎解き』をつくっているんだよ」ということを、わかりやすく伝える必要があったんです。
そこで、QuizKnockとは独立したブランドとして、2024年7月にNazoLockを立ち上げることになりました。
──NazoLockはどのようなチーム編成なのでしょうか? また、これまでの活動についても教えてください。
山本祥彰 現在の体制としては、運営会社である株式会社batonの中で、NazoLock専任の社員が5人とアルバイトが十数名です。社員の内訳は、謎解きをつくるのは僕と川上含めて3人で、制作進行などの管理担当が2人います。
基本的にはこのメンバーがNazoLockなんですが、プロジェクトに応じて社内のデザインチームなど別部署の社員が携わることもありますね。
川上諒人 基本的には、企業さんからの依頼を受けて、東京メトロさんや東京ドームシティさんなど、特定の場所を巡りながら遊べる周遊型の謎解きの制作をメインに活動しています。
QuizKnockと東京メトロがコラボした周遊型謎解きイベント「東京メトロ謎解きガイドブック」※開催は7月31日(金)まで
川上諒人 それにプラスして、通販サイト・QurioStoreにて自社制作の持ち帰り謎(※自宅で楽しめる謎解き)も販売しています。
あとは、自社のイベントやQuizKnockの動画で使用する謎解きをつくることもありますね。
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