VTuberの歴史を約1.7万行にわたって記録した書籍『「風とバーチャル」年表集+用語集』が、12月30日(火)に東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット107」にて頒布される。
サークルは西1ホール「ね」ブロック34ab。VTuber史を専門的に記録してきた同人誌シリーズ「風とバーチャル」の集大成とも言える一冊だ。
VTuber前史まで遡る構成 240語超の用語集も収録
本書最大の特徴は、VTuber成立以前の文脈から2023年までを網羅した約1.7万行の年表だ。
事務所所属/個人勢を問わず、デビュー、イベント開催、楽曲リリース、流行、活動終了といった出来事を横断的に収録。
『「風とバーチャル」年表集+用語集』年表
美術史、CG史、インターネット史など、VTuber的表現が生まれる以前の背景にも踏み込むほか、付録として約240語に及ぶVTuber用語集を収録。
「転生」「企業勢」といった基礎用語から、文化の内側で更新され続けてきた言葉までを多角的に解説する。
『「風とバーチャル」年表集+用語集』用語集
ページ数は約670ページ。編纂にはVTuberライターや研究者が関わり、前身企画を含めると7年以上にわたる調査の蓄積が収録。おまけ企画として編集部メンバーそれぞれが自身の視点でまとめた「私撰年表」も掲載される。
VTuberシーンの歴史を記録してきた『風とバーチャル』
『風とバーチャル』はVTuberの歴史編纂・記録誌。VTuberジャーナリストの古月さんが主宰する企画として、2021年に発足。VTuberシーンの現状およびこれまでの歴史を記録するべく活動してきた。
コミケ頒布にあわせ、BOOTHで販売されている電子版を3,500円から2,000円へ値下げ。KindleやDLsiteでの配信も開始されている。
また、コミケ終了後はメロンブックスでの取り扱いも予定されている。
なお、「風とバーチャル」がイベントに出展するのは今回が最後となる見込み。既刊の製本版を入手できる機会としても、節目となる頒布だ。
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