連載 | #3 コミックマーケット103特集

VTuberの歴史を編纂『風とバーチャル』コミケで頒布 年表含む約400ページ

VTuberの歴史を編纂『風とバーチャル』コミケで頒布 年表含む約400ページ
VTuberの歴史を編纂『風とバーチャル』コミケで頒布 年表含む約400ページ

風とバーチャル

VTuberに関する文芸・歴史編纂・研究を主題とした書籍『風とバーチャル』第一集が、コミックマーケット103(C103)で頒布される。

日付は1日目となる2023年12月30日(土)、場所は東京ビッグサイト(東京国際展示場)の東7ホールt41b。

第一集では2019年までの内容を中心に掲載。

2018年からVTuber日報を更新しているうぇるあめさんによる2016年以前からの年表、各メディアでVTuberに関する記事を執筆した経験があるライターによるコラム、業界関係者やVTuberへのインタビューなどが収録される。

業界の現状とこれまでのVTuberについて記録『風とバーチャル』

『風とバーチャル』は、VTuberジャーナリスト・古月さんが主宰する企画。2021年に発足。

キズナアイさんが誕生した2016年、VTuberの大流行を巻き起こした2017年末/2018年から数えて、5年が経った2023年。企業の統廃合が進んだVTuber業界は新たな転換期を迎えている。 「バーチャルYouTuber四天王」という言葉を中心に回っていた2018年から情勢は変化。

直近では、ホロライブ所属の宝鐘マリンさんの「FNS歌謡祭」出演や宇推くりあさんの内閣府「宇宙開発利用大賞」PRキャラ就任など、インターネット以外の場でも活躍を増やしつつある。

一方で、VTuberとバーチャルタレントが様々な形で引退・卒業・活動終了を繰り返しており、YouTubeチャンネルやXのアカウント削除なども後を絶たない。

『風とバーチャル』は、そうした転換期にあるVTuber業界の現状とこれまでのVTuberについて記録するべく活動してきた。 当初は2021年12月の刊行を目指していたものの、制作の遅延が発生。今回2023年冬の「コミックマーケット103」で、第一集が頒布される形となる。

一部コラムをKAI-YOU Premiumにて先行公開

第一集では、特に前史およびVTuberとニコニコ動画の関係性に注目。

特にニコニコ動画については、長期にわたって活動を続けてきた活動者を中心にインタビューや寄稿を掲載。300ページ近い年表と合わせて約400ページのボリュームで刊行される。

『風とバーチャル』では今後、第二集/第三集の不定期での発刊を予定。

また今回、第一集から古月さん執筆のコラム「VTuber前史――映像ロボットからKiLAまで」が、KAI-YOU Premiumにて先行公開される。

『風とバーチャル』目次

はじめに
・古月「はじめに」
・ゆがみん「なぜ「風とバーチャル」編集部は「風とリアル」でなく「風とバーチャル」を発刊するのか」

VTuber前史
・古月「VTuber前史――映像ロボットからKiLAまで」
・松V R「VTuberに至る歴史上のプロダクトを主観で語る」

ニコニコ動画とVTuber
・myrmecoleon「VTuberは世界をniconicoにした ~niconicoとVTuberの関係」
・ただのん「古のネット活動者から見た、バーチャルの世界と活動」

インタビュー
・みゅみゅ「『はい、みゅみゅです』」
・雪猫カゥル「全ては世界の謎のために」

海外とVTuber
・すら「なぜバーチャルYouTuberは流行ったのか?」
・岸嶺ミミム「キズナアイの中国冒険記」

コラム
・たまごまご「地上波でVTuberの水着が出てきたらどんな顔する? ~VTuberの一般化と性表現の壁~」
・泉信行「「明日の子供」と実質的現実のVTuber」

VTuber年表

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VTuberの目覚ましい活躍とその記録

書籍情報

『風とバーチャル』第1集

頒布予定
2023年12月30日「コミックマーケット103」
東京ビックサイト、東7ホールt41b
編集長
古月(@ran_koga_mas
題字
八坂天(@10V_tkc
イラスト
河地りん(@gingatrain814

関連キーフレーズ

連載

コミックマーケット103特集

2023年12月30日(土)・31日(日)の2日間にわたって、東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット103」(C103)を特集。 漫画・アニメ・ゲームなどの同人誌をはじめ、およそ2万6000のサークルが様々なジャンルの作品を展示・頒布する世界最大級の同人誌即売会。 夏コミ「C102」では、来場者数の上限をはじめ、コロナ禍の影響で設けてきた様々な制限を大幅に緩和したコミケ(コミケット)。来場者数は合計26万人を記録した。 今回の冬コミでもその流れを踏襲。さらに申込サークルの増加に伴い、東7ホールにもサークルを配置。2日間で2万6000スペースとなった。

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