ファッション/エンタメ/アートなど多様なカルチャーを発信してきた株式会社パルコが8月19日、インディーゲーム領域に特化した「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」の設立を発表した。
同社はゲームパブリッシング事業に新規本格参入。国内外の気鋭インディーゲーム3タイトルを皮切りに、実店舗とオンラインを活用した総合的な展開を進める。
カルチャーの発信地パルコの「PARCO GAMES」の狙い
パルコは2023年にゲーム事業専門チームを発足し、2024年には「ゲーム事業開発部」を設立。催事/EC/コラボレーションなど多様な活動を展開してきた。
今回の新レーベルは、開発支援から流通やマーケティングまでを担うパブリッシャーとして、より戦略的かつ継続的に事業を推進するためのもの。
インディーゲームの独創性やクリエイターの個性を尊重し、国内外に届けることを目指す。
「PARCO GAMES」ロゴ
日本とドイツのインディーゲーム3タイトルを発売
パルコは初期ラインナップとして3タイトルのパブリッシングを発表。いずれも2025年冬の発売を予定している。
『南極計画』
『南極計画』は日本のRexLaboが開発するサバイバルアドベンチャー。プレイヤーは900年後の荒廃した南極を舞台に、謎のシグナルを追って動物たちと旅する。広大なマップ探索とクラフト要素が融合したゲーム内容となるようだ。
『CONSTANCE』
『CONSTANCE』は、ドイツのbtf Games開発の2Dアクションアドベンチャー。精神世界に閉じ込められた画家・コンスタンスが脱出を目指す中、難解なギミックや高難度バトルが展開される。Steamではすでにデモ版が配信されており、PC版は11月25日発売予定となっている。
『the Berlin Apartment』
同じくbtf Games開発の『The Berlin Apartment』は、ドイツ・ベルリンのアパートを舞台に、かつての住人の人生の転機を追体験する3D探索アドベンチャー。120年にわたる住人たちのストーリーを描く探索型ゲームのようだ。
「東京ゲームショウ」にもレーベルとして初出展
PARCO GAMESでは、全国15店舗の商業施設・PARCOでのリアルイベントやポップアップなどを活用したプロモーションを展開。
ECサイト「ONLINE PARCO」もリニューアルし、ゲーム各タイトルの公式ショップとして機能させるほか、オンライン限定商品も展開する。
また、9月25日(木)から開催される「東京ゲームショウ2025」にはレーベルとして初出展。将来的には自社開発によるオリジナルゲームIPのパブリッシングも視野に入れ、グローバル市場での存在感拡大を狙う。
なお、レーベルの立ち上げにあたって、ディズムさんやむつーさんなど、ゲーム業界やカルチャー領域で活躍する有識者/クリエイターから「PARCO GAMES」への期待や応援のコメントも届いている。

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