パルコが「PARCO GAMES」設立 インディーゲーム3作を2025年冬に発売

  • 0
Yugaming
パルコが「PARCO GAMES」設立 インディーゲーム3作を2025年冬に発売
パルコが「PARCO GAMES」設立 インディーゲーム3作を2025年冬に発売

インディーゲームレーベル「PARCO GAMES」からリリースされるタイトルの一つ『南極計画』

ファッション/エンタメ/アートなど多様なカルチャーを発信してきた株式会社パルコが8月19日、インディーゲーム領域に特化した「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」の設立を発表した。

同社はゲームパブリッシング事業に新規本格参入。国内外の気鋭インディーゲーム3タイトルを皮切りに、実店舗とオンラインを活用した総合的な展開を進める。

カルチャーの発信地パルコの「PARCO GAMES」の狙い

パルコは2023年にゲーム事業専門チームを発足し、2024年には「ゲーム事業開発部」を設立。催事/EC/コラボレーションなど多様な活動を展開してきた。

今回の新レーベルは、開発支援から流通やマーケティングまでを担うパブリッシャーとして、より戦略的かつ継続的に事業を推進するためのもの。

インディーゲームの独創性やクリエイターの個性を尊重し、国内外に届けることを目指す。

「PARCO GAMES」ロゴ

日本とドイツのインディーゲーム3タイトルを発売

パルコは初期ラインナップとして3タイトルのパブリッシングを発表。いずれも2025年冬の発売を予定している。

『南極計画』

南極計画』は日本のRexLaboが開発するサバイバルアドベンチャー。プレイヤーは900年後の荒廃した南極を舞台に、謎のシグナルを追って動物たちと旅する。広大なマップ探索とクラフト要素が融合したゲーム内容となるようだ。

『CONSTANCE』

CONSTANCE』は、ドイツのbtf Games開発の2Dアクションアドベンチャー。精神世界に閉じ込められた画家・コンスタンスが脱出を目指す中、難解なギミックや高難度バトルが展開される。Steamではすでにデモ版が配信されており、PC版は11月25日発売予定となっている。

『the Berlin Apartment』

同じくbtf Games開発の『The Berlin Apartment』は、ドイツ・ベルリンのアパートを舞台に、かつての住人の人生の転機を追体験する3D探索アドベンチャー。120年にわたる住人たちのストーリーを描く探索型ゲームのようだ。

「東京ゲームショウ」にもレーベルとして初出展

PARCO GAMESでは、全国15店舗の商業施設・PARCOでのリアルイベントやポップアップなどを活用したプロモーションを展開。

ECサイト「ONLINE PARCO」もリニューアルし、ゲーム各タイトルの公式ショップとして機能させるほか、オンライン限定商品も展開する。

また、9月25日(木)から開催される「東京ゲームショウ2025」にはレーベルとして初出展。将来的には自社開発によるオリジナルゲームIPのパブリッシングも視野に入れ、グローバル市場での存在感拡大を狙う。

なお、レーベルの立ち上げにあたって、ディズムさんやむつーさんなど、ゲーム業界やカルチャー領域で活躍する有識者/クリエイターから「PARCO GAMES」への期待や応援のコメントも届いている。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

インディーゲームの盛り上がりをもっと知る

ゲーム文化を蝕む「インディー・アポカリプス」問題──失われた“豊かさ”を求めて

ゲーム文化を蝕む「インディー・アポカリプス」問題──失われた“豊かさ”を求めて

文明が退廃した後の終末的な世界観を描くジャンルにポスト・アポカリプスがある。それが映画や小説といったフィクションの範疇なら、破滅はわかりやすい刺激であるし、終末は現実世界の暗喩として消化できる。だが、ある文化の名前にポスト・アポカリプスという言葉が...

premium.kai-you.net
ゲーム『都市伝説解体センター』小説版とWeb連載が発表 円居挽ら執筆のアンソロジーも刊行

ゲーム『都市伝説解体センター』小説版とWeb連載が発表 円居挽ら執筆のアンソロジーも刊行

ミステリーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』のスピンオフアンソロジー『都市伝説解体センター 断篇集』が、9月19日(金)に集英社から刊行される。原作の墓場文庫が完全監修した都市伝説5篇を収録。執筆は、尾北圭人さん、月並きらさん、日部星花さん、円...

kai-you.net
『パルワールド』はインディーゲームである、しかし──“猿の暴動”とゲーム業界の倒錯

『パルワールド』はインディーゲームである、しかし──“猿の暴動”とゲーム業界の倒錯

ひとつの寓話から始めたい。『サルたちの狂宴』という、シリコンバレーのスタートアップ企業を運営していた人間が自らの経験を記した本がある。FacebookやAppleで活躍した著者は、当のスタートアップについて自嘲的にこう語る。スタートアップとは、新しいアイディアに...

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。