紗倉まな、新作小説『あの子のかわり』刊行 妊娠と出産への葛藤を描く

  • 0
KAI-YOU編集部_文芸部門
紗倉まな、新作小説『あの子のかわり』刊行 妊娠と出産への葛藤を描く
紗倉まな、新作小説『あの子のかわり』刊行 妊娠と出産への葛藤を描く

(左)『あの子のかわり』(右)紗倉まなさん

セクシー女優/文筆家・紗倉まなさんの最新小説『あの子のかわり』(河出書房)が2月12日に刊行される。

装丁は佐藤亜沙美さん、装画は金井香凜さん。

『あの子のかわり』は、2025年10月に刊行された季刊文芸誌『文藝』2025年冬季号に掲載された、女性の妊娠・出産への葛藤が描かれた作品。

紗倉まなさんは、本作について「一つの群れの形成と途切れを描いた物語です」と形容している。

作家デビュー10周年を迎える紗倉まな

本作の刊行日に、作家デビュー10周年を迎える紗倉まなさん。

2025年「第47回野間文芸新人賞」で、著作『うつせみ』(講談社刊)が候補作としてノミネートされたのも記憶に新しい(野間文芸新人賞へのノミネートは2020年以来2度目)。

紗倉まなさん

その最新作『あの子のかわり』の主人公は、夫とセックスレスの状態にある既婚女性の由良。

変わらない日常に倦怠感を抱きながらも、夫と犬を我が子として育てていたところ、未婚の親友・有里奈の妊娠の知らせが舞い込む……というのがあらすじだ。

金原ひとみも推薦「狂気と正気の甘やかなマリアージュ」

紗倉まなさんは、本作に関する手書きメッセージの中で、「妊娠・出産という何にもかえがたい経験がある周りの女性たちを眩しく見つめながらも、その女性たちとの関係の変化に焦りや寂しさを感じてしまう、妊娠・出産のカウントダウンが始まってしまう、そんな30代の女性に突きつけられる課題は多く」と説明。

その上で「切迫するそうした数々の課題に狼狽えている今の自分だからこそ、遂に書き上げられたと思っています」と、本作の執筆を振り返っている。

紗倉まなさんの手書きメッセージ

また、『蛇にピアス』『アタラクシア』『アンソーシャル ディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』の小説家・金原ひとみさんは、「ここに書かれているのは、狂気と正気の狭間ではなく、狂気と正気の甘やかなマリアージュだ。その破裂の先にある世界に、読者は目を見張るだろう」と、推薦文を寄せている。


この記事どう思う?

この記事どう思う?

本・文芸の話題をチェック!

直木賞作家 小川哲が語る、数奇なゲーム人生「世界は、ゲーム的ルールに縛られる未来に向かっている」

直木賞作家 小川哲が語る、数奇なゲーム人生「世界は、ゲーム的ルールに縛られる未来に向かっている」

気鋭の小説家、小川哲。満州を巡って繰り広げられる歴史巨編『地図と拳』が第168回直木賞を受賞。クイズ番組で起きた珍事を掘り下げる小説『君のクイズ』が第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞した、才気あふれる作家だ。小川氏は小説家としての...

premium.kai-you.net
インディーゲーム、VTuber、TRPG…同人文化という「魔法」はいかに社会に偏在したのか.jpg

インディーゲーム、VTuber、TRPG…同人文化という「魔法」はいかに社会に偏在したのか

同人音楽の動向を紹介してきたこの連載もついに最終回を迎えました。 これまでの連載では、同人音楽のサークルや作品に触れつつ、その文化的な位置づけを様々な側面から描いてきました。しかし、2013年から始まったこの連載期間中だけでも様々なカルチャーを巡る環境は大きく変わりました。 今回は同人音楽も無関係…

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。