株式会社東急文化村が主催する「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」の第36回(2026年度)選考委員に、博物学者/小説家/妖怪研究家として知られる荒俣宏さんが就任した。
受賞作は9月3日(木)に発表される予定だ。
先進性と独創性を備えた新しい文学「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」
Bunkamuraドゥマゴ文学賞は1990年に誕生。斬新で独創性豊かな小説を発掘するフランス・パリのドゥマゴ賞の精神を受け継いで創設された。
権威主義や固定化した価値観から距離を取り、先進性と独創性を備えた新しい文学の可能性を探ることを理念としている。
「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」
最大の特徴は、毎年交代する「一人の選考委員」が受賞作を選ぶ点にある。近年の選考委員には、江國香織さん、ロバート・キャンベルさん、俵万智さん、桐野夏生さん、最相葉月さんといった書き手/研究者が名を連ねてきた。
複数の選考員による合議ではなく、単独の選考員によって選ばれることで、時代の空気や個人の思考がより濃く反映される仕組みだ。
ジャンルを横断して活動する荒俣宏が選考委員に
そんな選考委員に就任した荒俣宏さんは、1947年東京都生まれ。博物学、幻想文学、図像学、小説、翻訳といった領域を横断して活動してきた。
オカルトの叡智を結集し1980年代に発表した初の小説『帝都物語』は、累計350万部超の大ベストセラーとなった。
『帝都物語』書影/画像はAmazonより
ほかにも、『怪物誌』や『怪物の友 モンスター博物館』など、古今東西の怪物と呼ばれる想像上および伝説上の動物に関する著書でも知られている。
『世界大博物図鑑』や『荒俣宏コレクション』など、学術と物語の境界を跨いできた荒俣宏さんが、どのような作品を掬い上げるのかが注目される。
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