小説/漫画投稿サイト「アルファポリス」が11月18日(火)、AI生成作品に関して、同サイトが開催するすべてのコンテストへの参加および出版申請を禁止すると発表した。
昨今、生成AIを利用した作品の大量投稿がランキングや新着欄を占拠するという事例が散見されてきている中、様々なプラットフォームがルールや規約の変更を余儀なくされている。
アルファポリス、作品の“大部分”でのAI使用はNG
今回禁止となる範囲は、作品の大部分において文章(漫画や絵本の場合は画像を含む)の作成を主目的として、生成AIツールを利用した作品。
プロットの検討や文章の校正など、補助的な利用にとどまる場合は「AI生成作品」の対象外となる。
アルファポリスの発表/画像はアルファポリス公式サイトから
コンテスト受賞、または出版化の打診後にAI生成作品であることが判明した場合は、受賞および出版化は取りやめとなる。
なおアルファポリスは9月1日、AIが原稿の誤字脱字や慣用句の誤用をチェックする機能として「小説AI校正」をリリース。AIを制作の補助として使うこと自体は推奨している。
アルファポリス「小説AI校正」/画像はアルファポリス公式サイトから
カクヨムやFANZAでも……AI生成作品を巡る対応相次ぐ
生成AIを使用した作品を巡っては、11月13日に小説投稿サイト「カクヨム」が「過度な頻度でカクヨムへ作品やエピソードの投稿」を控えるよう、利用者へ注意喚起。
これは通常の創作活動では想定しにくい「膨大な量を短期間で投稿する行為」を問題視したもので、生成AIを用いた大量投稿への対応とみられる。
また、同人作品のECサイト「FANZA同人」では、6月にトップページなどからAI生成作品を除外する対応を、11月にAI生成作品や一部AI生成作品の配信数に上限を設ける措置を実施するとそれぞれ発表。
ECサイト「BOOTH」でも7月に、「特定の作品・作家への依拠性が高い商品を出品する行為」「上記に準ずる商品を大量・連続的に出品する行為」を監視対象とし、商品やショップの非公開・アカウント停止などの対応を行うと発表している。
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