ホラー作家/YouTuber・雨穴さんの最新作『変な地図』が、10月31日(金)に双葉社から刊行される。
定価は1870円(税込)。『変な家』『変な絵』と続く、“何かがおかしい”「変な」シリーズの集大成として、過去雨穴さん作品に登場して名推理を披露してきたキャラクター・栗原さんの青年時代が描かれる。
廃集落、トンネル、7体の妖怪──地図が導くマップ・ミステリー
『変な地図』では、「マップ・ミステリー」という言葉が掲げられているように、海沿いの廃集落や人身事故現場、トンネルなど、不穏な場所にまつわる物語が描かれる。
不可解な死を遂げた栗原さんの祖母が握りしめていたという古地図に隠された「7体の妖怪」の正体を追う中で、ホラー、謎解き、サスペンス、冒険といった要素が登場するという。
「7体の妖怪」
物語は、就職活動がうまくいかない青年時代の栗原さんが、とある建築事務所の面接で与えられた宿題をきっかけに、自身が建築に興味を持った理由である母の死と対峙。
その中で、栗原さんの祖母が古地図を握ったまま不可解な死を遂げていたこと、母は生前その地図の謎を追いかけ未完成の調査記録を遺して亡くなったことが明らかになる。
「母の無念を晴らせば、何かが変わるかもしれない」と思い立った栗原さんは、母の無念を背負って古地図の秘密を解き明かす旅に出るというストーリーだ。
雨穴のホラーミステリーでお馴染みのキャラクター・栗原さん
そもそも『変な地図』の主人公である栗原さんとは何者なのか。
建築事務所につとめる設計士であり、特に雨穴さんYouTubeチャンネルで展開するホラーミステリーでは欠かせない存在だ。毎回推理に困った雨穴さんが栗原さんに電話するシーンは、ファンの間でもお馴染みとなっている。
実際、栗原さんは高い洞察力や調査力、推理力を発揮し、雨穴さんのミステリー解決をサポートしてきた。
ちなみに雨穴さんによれば、栗原さんの公式設定なるものも存在しているようだ(外部リンク)。
今回の『変な地図』では、そんな栗原さんの過去がはじめて描かれるようだ。
「オモコロ」覆面ライターとしての顔も持つ雨穴とは
著者の雨穴さんは、ホラー作家としてだけでなく、Webメディア「オモコロ」でライターとしても活動。
自身のYouTubeチャンネルで公開していたミステリーが反響を呼び、初の著書『変な家』を2021年に刊行。2025年5月にはドイツ最優秀犯罪小説の1位に選出されるなど、国内外で高い評価を獲得している。
また、『変な家』は映画化され、興行収入50億円を突破。続く『変な絵』はアメリカ、イギリス、フランス、韓国、中国、ブラジル、モロッコをはじめ世界5大陸35の国と地域で翻訳が決定し、世界的なミリオンセラーを記録。
著者累計発行部数は、コミックスや海外版を含め700万部を超えている。

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