格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」の出場選手である江口響さんが12月17日、自身のXで格闘技からの引退を発表した。
江口響さんは12月13日、大会前日の記者会見で対戦相手だった竜さんを突如、平手打ち。“不意打ちビンタ”を受けた竜さんは転倒して失神、後日体調が悪化し「くも膜下出血」と診断されていた。
【画像】江口響さんの声明全文失神させた対戦相手に「くも膜下出血」が発覚
江口響さんは、地下格闘技団体・富士見groupの代表。格闘技歴は3年。総合格闘家/YouTuberの朝倉未来さんが代表をつとめる「BreakingDown」では1戦1勝の戦績を有している。
12月14日開催の「BreakingDown 18」に出場予定だったが、前日に行われた記者会見/公開計量でのフェイスオフで、対戦相手の竜さんに平手打ちを見舞い、倒れた竜さんが失神したことで試合は中止に。
中止となった「Breaking Down 18」江口響選手と竜選手の対戦カード/画像は江口響選手のInstagramより
その後、竜さんの体調が悪化して入院。12月15日、本人がXでくも膜下出血と診断されたと明かしたことで、江口響さんや大会運営への批判の声が集まっていた。
なお、竜さんは12月16日に「現在は医師・医療スタッフの管理のもとで治療を受けており、症状も安定し、改善に向かっていることが確認できています」と現状を報告していた。
竜「江口響や大会運営を責める気持ちはない」
さらに、同日深夜にはXに動画を投稿。その中で、自身の状態を改めて説明しつつ、江口響さんや「BreakingDown」を責める気持ちはない旨をコメント。
また、江口響さんと電話で会話したとし、「本人かなって思うくらい反省して、もう格闘技辞めないといけないとかまで言ってたんですけど、僕はそうは思ってなくて」と報告。
今回の件を、マイナスに捉えるのではなく、「みんなが理想とする団体に近づくための出来事であったかもしれない」として、自身の考えを明かしていた。
江口響、格闘技と「BreakingDown」引退を表明
そうした中で、江口響さんは今回の引退表明で、試合中止後にもXで竜さんに対してトラッシュトークを繰り広げていた件に言及。「竜くんを煽ってまた試合を実現させようとしてた自分がいました」と説明した。
しかし、「くも膜下出血が判明してから、自分は間違ったことをしてしまったと思いました。素直に謝罪できず竜くんや家族、 関係者をさらに傷つけてしまい大変申し訳なく思っています。すみませんでした」と謝罪した。
その上で、「竜くんとも話し合って今後の責任は取ろうと思ってます。格闘技も勿論辞めますしブレイキングダウンも出ないです」と、引退を発表。
最後は「運営の方にも本当にご迷惑をお掛けして、色んな方に声掛けて頂いてそれだけが救いでしたありがとうございました」と結んでいる。
なお、本件を巡っては、「BreakingDown」運営の溝口勇児COOが、「批判は全部受ける。そこから逃げる気はない」「運営の責任はすべておれにある。損害も、賠償も、責任も、おれの首が必要な時が来たら必ず差し出す」とXで表明している(外部リンク)。
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