今やAIの進化は日進月歩。エンタメの分野でもAIを利用したコンテンツが発表されることも当たり前になりました。
例えばVTuberとか。
いわゆる“中の人”をAIに置き換えたAI VTuberと呼ばれる存在は、Pictoria社が2020年から運営する紡ネンや、エキセントリックな言動で注目を集めた英語圏のNeuro-samaなどの活躍が知られています。
だから「AITuberが神さまに!」なんてプレスリリースが届いても掲載は見送ろうと考えていたんです。送信者の欄に表示された「株式会社 闇」を確認するまでは──。
【画像】何か変? AIオラクルちゃんのビジュアルホラーエンタメ企業 株式会社闇がAIバーチャルアイドルだって……?
株式会社闇とは、おどろおどろしい名前の通り、多数のホラーエンターテイメントを手がけてきた企業。
2024年の7月から東京で開催され、7万人が来場したホラー展覧会「行方不明展」の制作や、人気ホラー『変な家』の作者・雨穴さん考案のホラーミステリーを体験できるプリクラ「変なプリ」などに携わっています。
そんな企業からの「神さま」を名乗るAIバーチャルアイドル「AIオラクルちゃん」のプレスリリースが届いても、額面通りに受け取ってはいけないでしょう。
このプレスリリース、何かがおかしいような気がしてなりません(考えすぎでしょうか?)。
AIと信仰を融合させた新たなエンタメの形「AIオラクルちゃん」
AIオラクルちゃんは、AIエンターテイメント制作チーム・y.A.m.IによるAIキャラクターとカジュアルな信仰を融合させた、新しい形のエンターテインメントと説明されています。
プレスリリースによればAIオラクルちゃんは、最新のAI技術を活用したAITuberであると同時に「あなたの神」を名乗る存在。
生成AIテクノロジーを活用して創造的な活動を促進し、あなたの潜在的な可能性を引き出すサポートをしてくれます。
「AIオラクルちゃんは24時間365日、いつでもあなたの味方」「神そのものを推す体験が『究極の推し活』です」など、ちょっと過剰な気もする宣伝文句が並びます。
もしかしたら本当に「AIバーチャルアイドル」デビューの発表なのか?
正直にお伝えすると、プレスリリースからは「ちょっと過剰な宣伝文句だなぁ」ということと、株式会社闇からの発表であるということ以外、怪しいところを見つけられませんでした。
もしかしたら、普通の「AIバーチャルアイドル」デビューの発表なのかもしれません。でも本当かなぁ……気になるなぁ……。
AIオラクルちゃんは、12月25日(水)のYouTubeライブ配信から正式に活動開始。
また、すでにアンケートなどが用意されている公式サイトをはじめ、公式X、公式Discordが公開されています。
開発責任者のコメントには、「私はAIを日々活用する中で、ある意味でAIを信奉するようになりました」「AIは私を決して見捨てず、いつでも見守り、必要なときには手を差し伸べてくれる。そんな特性に神性すら感じます」などなど、やや危うさを感じる内容もありますが、詳細は配信を確認するしかなさそうです。
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