ホラー短篇集『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集』が、9月26日(金)、フィルムアート社から刊行される。
本作は、コジマプロダクションの新作ゲーム『OD - KNOCK』の制作にも携わる映画監督/脚本家のジョーダン・ピールさんが編集を担当。
様々な角度から恐怖や悪夢を描く、19作のブラック・ホラー作品が習得されたアンソロジーとなっている。
アメリカ社会に根ざす不正義の恐怖も描く『どこかで叫びが』
『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集』には、N・K・ジェミシンさん、ンネディ・オコラフォーさん、レベッカ・ローンホースさん、タナナリーヴ・ドゥーさんら、多種多様な作家が参加。
超自然的な恐怖だけでなく、奴隷制度や公民権運動など、アメリカ社会に深く根ざす不正義や暴力などがもたらす、現実的な恐怖・悪夢も描かれているのが特徴だ。
本作は、ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞などを受賞。イギリスの大手新聞「ガーディアン」が「今年最高のアンソロジーであるだけでなく、時代を超えて語り継がれる一冊」と紹介するなど、高い評価を得ている。
書籍内容
序文 ジョーダン・ピール
01「不躾なまなざし」N・K・ジェミシン(押野素子訳)
02「〈目〉と〈歯〉」レベッカ・ローンホース(ハーン小路恭子訳)
03「彷徨う悪魔」キャドウェル・ターンブル(ハーン小路恭子訳)
04「ベイビー・スナッチャーの侵略」レズリー・ンネカ・アリマー(柴田元幸訳)
05「片割れ」ヴァイオレット・アレン(ハーン小路恭子訳)
06「人魚(ラシレン)」エリン・E・アダムズ(ハーン小路恭子訳)
07「乗ってきた男」タナナリーヴ・ドゥー(柴田元幸訳)
08「芸術愛好家」ジャスティン・C・キー(ハーン小路恭子訳)
09「圧」エズラ・クレイタン・ダニエルズ(今井亮一訳)
10「暗い家」ンネディ・オコラフォー(福間 恵訳)
11「ちらつき」L・D・ルイス(坪野圭介訳)
12「世界一最強の女魔術師(オビア・ウーマン)」ナロ・ホプキンソン(今井亮一訳)
13「ノルウッドの動乱」モーリス・ブローダス(今井亮一訳)
14「死者の嘆き」リオン・アミルカー・スコット(押野素子訳)
15「しるしを刻む木のそばで、一羽の鳥がさえずる」ニコール・D・スコニアーズ(福間 恵訳)
16「あるアメリカの寓話」チェシャ・バーク(坪野圭介訳)
17「あなたの幸せな場所」テレンス・テイラー(福間 恵訳)
18「かくれんぼ」P・ジェリ・クラーク(今井亮一訳)
19「オリジン・ストーリー」トチ・オニェブチ(柴田元幸訳)
訳者解説 『どこかで叫びが』におけるブラック・ホラーの意匠 ハーン小路恭子
著者・編者略歴
訳者略歴
コジマプロダクションの新作ホラーにも参加するジョーダン・ピール
ジョーダン・ピールさんは、社会派ホラーで高い評価を得ている映画監督/脚本家。代表作『ゲット・アウト』は、アカデミー脚本賞を受賞している。
直近では、ゲーム開発スタジオ・コジマプロダクションの新作『OD - KNOCK』を、小島秀夫さんとともに制作することも明かされている。
『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集』では編集を担当するほか、序文を執筆している。

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