批評誌『エクリヲ』の最新号が、11月23日(日)に刊行される。
特集は「リミナルスペース」。文学フリマ東京41での頒布を皮切りに、BOOTHや全国の書店でも順次販売される予定だ。
明確な定義を持たないまま広く語られてきた「リミナルスペース」を、全16本のコラム/論考で横断的に読み解く内容になっている。
ネットミーム独自の美学「リミナルスペース」
『エクリヲ』はこれまで「モダン・ラテン・アメリカ」「聴覚と視覚の実験制作」「インディーゲームと動詞」など、ジャンル横断的な特集を展開してきた。
最新号の特集テーマは、近年SNSや都市論、映像文化の中で存在感を増している「リミナルスペース」。
『エクリヲ vol.16』特集概要
「リミナルスペース(Liminal Space)」とは、直訳すれば境界や中間的な空間を意味する言葉。2019年ごろから人の気配が消えた空間を指して使われるようになった。
その後、インターネットミームとして独自の美学へと進化を遂げ、今ではホラー、アート、ゲーム、音楽といったジャンルを横断する文化的潮流へと発展している。
『エクリヲ』掲載の難波優輝さんの論考
『エクリヲ』最新号では、そんな「リミナルスペース」について「ドア/写真/点」などの要素に焦点を当てた10のコラムのほか、美学者・難波優輝さんや文筆家・木澤佐登志さんによる論考が掲載される。
東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京41」
『エクリヲ』が頒布される「文学フリマ東京41」は 11月23日(日)、東京ビッグサイト南1-4ホールで開催される創作文学/評論/ZINEなどが集まる大規模即売会。
「文学フリマ東京39」から開催地を、それまでの東京流通センターから「コミックマーケット」でもお馴染みの東京ビッグサイトで開催。
今回の出展数は約3800ブース。チケットは前売1000円、当日スマチケ1350円、窓口1500円で販売されている。
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