ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか──そんなテーマを紐解く『ネット怪談の民俗学』が10月23日(水)にハヤカワ新書から刊行される。
空前のホラーブームともいえる現在。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペースなどのネット発怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析。
「恐怖」の最新形を明らかにする。
文化人類学、民俗学の研究者による『ネット怪談の民俗学』
『ネット怪談の民俗学』は、文化人類学、民俗学を研究し、法政大学ほかで非常勤講師をつとめる廣田龍平さんによる著作。
これまで、『妖怪の誕生――超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学――妖怪研究の存在論的転回』などを執筆。
訳書にマイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考――百鬼夜行から水木しげるまで』がある。
TikTokや生成AIの影響、「因習系」から「異世界系」への移行を紐解く
『ネット怪談の民俗学』では、インターネットが可能にした「実況型怪談」や、TikTokや生成AIなどのテクノロジーの進歩が怪異を生むという論考を展開。
田舎への偏見をはらむ「因習系怪談」からSF的な「異世界系怪談」への移行などを論じる。
帯には、共同創作サイト「SCP財団」での活動や小説『かわいそ笑』『6』で知られるホラー作家の梨さんが「こんな本を待ち望んだ。ネット怪談を愛する者にとって、最高の『マジレス』です」と言葉を寄せている。
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